江南市議会 > 2015-06-18 >
06月18日-03号

  • "洋菓子"(/)
ツイート シェア
  1. 江南市議会 2015-06-18
    06月18日-03号


    取得元: 江南市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-02
    平成27年  6月 定例会平成27年                                第3号          定例江南市議会会議録6月                                 6月18日---------------------------------------               平成27年6月18日(木曜日)議事日程第3号 平成27年6月18日(木曜日) 午前9時開議  第1 会議録署名者の指名  第2 一般質問---------------------------------------本日の会議に付した案件  日程第1 会議録署名者の指名  日程第2 一般質問       〔稲山明敏君 牧野圭佑君 尾関 昭君 幅 章郎君 安部政徳君 中野裕二君 掛布まち子君〕---------------------------------------出席議員(22名)     1番   古田みちよ君        2番   鈴木 貢君     3番   野下達哉君         4番   山 登志浩君     5番   中野裕二君         6番   掛布まち子君     7番   東 義喜君         8番   森 ケイ子君     9番   東猴史紘君         10番   安部政徳君     11番   尾関健治君         12番   藤岡和俊君     13番   河合正猛君         14番   伊藤吉弘君     15番   幅 章郎君         16番   尾関 昭君     17番   稲山明敏君         18番   伊神克寿君     19番   牧野圭佑君         20番   古池勝英君     21番   宮地友治君         22番   福田三千男君---------------------------------------職務のため出席した事務局職員の職、氏名事務局長         栗本浩一君  議事課長         高田裕子君議事課主幹        今枝直之君  主任           梶浦太志君主事           徳永真明君---------------------------------------説明のため出席した者の職、氏名市長           澤田和延君  副市長          石川勇男君教育長          石井悦雄君  危機管理室長       小塚昌宏君生活産業部長       武田篤司君  健康福祉部長       大竹 誠君都市整備部長       鵜飼俊彦君  水道部長兼水道      鈴木慎也君                    事業水道部長市長政策室長       片野富男君  総務部長         佐藤和弥君消防長          丹羽鉱貢君  教育部長         菱田幹生君市民サービス課長     米田隆彦君  産業振興課長       大岩直文君環境課長         石川晶崇君  高齢者生きがい課長    川田 保君子育て支援課長      村井 篤君  福祉課長兼        貝瀬隆志君                    基幹相談支援センター長まちづくり課長      吉野賢司君  まちづくり課統括幹    野田憲一君                    兼布袋駅周辺整備事務所長土木課長         馬場智紀君  建築課長         沢田富美夫君水道部下水道課長     小林悟司君  地域協働課長兼      坪内俊宣君                    地域情報センター所長秘書政策課長       松本朋彦君  行政経営課長       村瀬正臣君総務課長         古田義幸君  教育委員会教育課長兼   武馬健之君                    少年センター所長教育委員会教育課     熊崎規恭君  教育委員会生涯学習課長  中村信子君管理指導主事教育委員会        伊藤健司君生涯学習課統括幹兼体育施設長     午前9時00分 開議 ○議長(古池勝英君) ただいまから本日の会議を開きます。--------------------------------------- △日程第1 会議録署名者の指名 ○議長(古池勝英君) 直ちに、お手元に配付いたしました議事日程の順序に従い、会議を進めます。 日程第1、会議録署名者には、会議規則第88条の規定により、議長において  3番  野下達哉さん  21番  宮地友治さん を指名いたします。--------------------------------------- △日程第2 一般質問 ○議長(古池勝英君) 日程第2、一般質問を続行いたします。 稲山明敏さん。     〔17番 稲山明敏君 登壇〕     (拍手) ◆17番(稲山明敏君) それでは、皆さんおはようございます。 改選後初めての一般質問でもあり、2日目の朝一ということで、くじもなくやらせていただきます。1年間のブランクがありまして、少し緊張しておりますが、よろしくお願いを申し上げます。 それでは、議長さんのお許しを得ておりますので、早速、通告に従いまして質問をさせていただきます。 今回質問させていただく事項は、暮らしの安心・安全についてであります。 少し防犯パトロール隊についてお尋ねをいたします。 市内各地区において、防犯パトロール隊が発足され、各地区の住民の安心・安全を守るために日夜パトロールをしていただいていると思いますが、最近、我こそはといったボランティアによるパトロール隊員の確保に大変苦労されているといったお話を聞くことがあります。 地区により違いがあるかもしれませんが、区自治会の役員の皆様方が主体となりパトロール隊に登録され、パトロール自体が区の行事の一つとして行われ、当然パトロール隊の隊長は区長さんが兼務されてパトロールを実施されていると聞いております。 まずここでお尋ねしますが、現在の市内パトロール隊の数と会員数はどのようになっておりますでしょうか、お尋ねをいたします。 ◎危機管理室長(小塚昌宏君) 現在、市内で防犯パトロール活動を行っていただいている防犯パトロール隊は71隊で、届け出をしていただいている隊員数は4,427名でございます。 ◆17番(稲山明敏君) パトロール隊及び隊員の人数は、当初、発足時と比べると数の変化はいかがでしょうか、お尋ねをいたします。 ◎危機管理室長(小塚昌宏君) 平成15年の発足当時は6隊でしたが、平成16年には24隊、平成17年には31隊と増加してまいりましたが、ここ三、四年は70隊前後で推移しております。 ◆17番(稲山明敏君) 発足当初6隊ほどのパトロール隊が、現在では70隊前後と大幅にふえてきていることは、私は思いもしませんでしたが、これはすごいことであり、市民の皆さんが防犯に関して非常に関心が深いんだなあといったことがわかります。 では、防犯パトロール隊が使用しております青パトといったパトロールカーがありますが、この青パトについて少し概要をお聞きいたします。 ◎危機管理室長(小塚昌宏君) 青パトの正式名称は、青色回転灯を装備した自動車といいまして、道路運送車両法の規制緩和で平成16年12月から運用が始まったものであります。 この車両の認定を受けようとする場合、警察署等に申請の上で自主防犯パトロールを適正に行えると認められれば、車両に青色回転灯をつけて巡回できるものであります。 ◆17番(稲山明敏君) この青パト、一時は市内各地にて見られたような思いがしますが、最近、防犯パトロール隊が使用するこの青パトは余り見かけなくなっておると思うのは私だけでしょうか。 ここで少しお聞きしますが、先ほどお尋ねした防犯パトロール隊、71隊現在あるそうですが、青パトを運用されているパトロール隊はどのくらいあるのでしょうか。 また、所有されている台数は何台あるのでしょうか、お尋ねします。 ◎危機管理室長(小塚昌宏君) 現在、市内では古知野地区、安良地区、五明地区の3地区においてパトロールが実施されております。 また、青色回転灯を装備できる自動車として11台の車両が登録されております。 ◆17番(稲山明敏君) たしか、以前はもう少し多くあったような気がいたします。たしか市長さんのお住まいの上奈良地区、そして草井、和田地区にも青パトにて巡回パトロールされているといったことを聞いておりますが、今お聞きしたところ3地区しか実施されていないということですが、もうやめられてしまっておるのでしょうか。非常に残念でなりません。 では、この青パトを運転するためには何か特別な資格などは必要なんでしょうか。もし必要であるなら、市内パトロール隊員の青パト運転資格者の登録された方は何名ほどお見えになるのでしょうか、お聞きします。 ◎危機管理室長(小塚昌宏君) 青色回転灯を装備した車を運行するためには、パトロール実施者証を所持する方が1名以上乗車することが必要となります。 パトロール実施者証を取得するためには、事前に青色防犯パトロール講習を受講する必要があり、おおむね3年が経過するまでの間に再講習を受講することとされております。 3地区のうち、この3年間に講習を受けられた方は15名と把握しております。 ◆17番(稲山明敏君) 市内パトロール隊の数と隊員数は、先ほどお聞きしましたとおり71隊、隊員4,427人と登録されている中で、青パトの台数や実施者証を取得された方がこんなに少ないのはなぜでしょうか。 私が思うには、やはり青パト車両の準備や管理などに問題があるのではないかと思いますが、当局はこの原因についてどのような認識をされておりますのでしょうか、お尋ねをします。 ◎危機管理室長(小塚昌宏君) 現在、防災安全課では、マグネット式青色回転灯を希望があった防犯パトロール隊に提供させていただいており、防犯活動に使用していただいておりますが、車両は各隊で個人の車を用意していただく必要があることから、登録台数がふえない原因の一つではないかと考えております。 ◆17番(稲山明敏君) 最初に申しましたとおり、現在の自主防犯パトロール隊は主に各地区自治会や区が主体となって行っており、歩行などによる防犯パトロールの人手は各自治会や区組織で賄えますが、青パトの各個人の車両を使用してとなりますと、維持費などを含め非常に難しい問題があるかなと思うわけでございます。 また、青色防犯パトロール講習についても同じことが言え、講習を受ければ必然と自分の車を出さなくてはと大半、誰でも思うのは当たり前かと思います。 かといって、各自治会や区独自にて車両を購入するといったことも考えなくはありませんが、しかし購入費用や保険料や、また車両の置き場等これもまた多くの難しい問題があり、非常に難しいかと思われます。 では、どうしたらよいのでしょうか。 ここで1つ提案がございます。簡単なことです。それは市民の皆さんの税金で購入した公用車を青パトとして使用させてくれればよいのです。 県内で少し調べさせていただいたところ、豊明市など他市町にて地域社会活動のための公用車貸出制度があり、市の所有する公用車の青パトを、公務に支障のない範囲において許可を受けた団体に貸し出していただけるといった制度でございます。 江南市におきましても、この制度を参考にされ、我が江南市にも公用車の青パトが数台あると聞き及んでおりますので、ぜひこの制度を制定していただき、各地区防犯パトロール隊に貸し出していただくことはできないのでしょうか、お聞きします。 ◎危機管理室長(小塚昌宏君) 現在、市では11台の公用車に対し青色回転灯をつけることができるよう登録しており、マグネット式青色回転灯を2セット整備しております。 ただいま議員から御提案されました内容は、市の防犯活動の向上につながるものと考えておりますが、公用車の貸し出しにつきましては、職員が使用する場合との時間調整、万が一の事故など、あらかじめ想定しておかなければならないさまざまな課題がありますので、まずは実際にやっておられます豊明市などを一度調査いたしまして、協議・検討させていただきます。 また、仮に公用車を防犯パトロールに貸し出すことができるという条件が整ったという前提でお話しさせていただきますと、防災安全課が貸出窓口になるのではないかと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
    ◆17番(稲山明敏君) 実際に他の市町がやっておられますので、何ら別に問題はないと思います、この制度については。 実際、私が住む布袋北校下では2台の青パトが登録されておりますが、1台の隊員の方が御病気をされ、現在は1台での青パトでの活動となっております。その方も、年齢的にも活動ができるのはあと2年ほどじゃないかと、そんなには長くやれないんじゃないかと、御本人さんがおっしゃっておられます。 先ほども触れましたが、上奈良区やまた草井、和田地区にも青パトにて巡回パトロールをされていたのが、現在活動をされておりません。現況のままでは、私の住む布袋北校下ばかりではなく、本当に江南市内から青パトがなくなってしまうのではないかと非常に心配するわけでございます。 ぜひとも市長さんお地元の上奈良地域におきましても、青パトを復活させていただくために、この件についてお骨折りをいただきたいと思っております。 せっかく国の規制緩和にて青パトの制度ができ、市民の皆さんの防犯対策に一役買っていただいておりますので、ぜひとも先ほど紹介をしました豊明市を初めこの制度をやっておられる市町が実際にあるんですから、前向きに検討され、条件が整えば、先ほど部長がおっしゃいました貸出窓口は防災安全課だと言っておられますから、地域協働という名のもと、地域にやれやれと押しつけることばかりではなく、地域の自主的な防犯活動に対する支援をもう少し考えていただきますよう、同じ再犯を防ぐ保護司の仲間としても新市長さんに切に要望いたしておきます。 この件について、通告はしておりませんが、もし市長さんの今の考えがあればおっしゃっていただいて結構ですが、なければ次に進んでいきます。 ◎市長(澤田和延君) せっかくの御質問でございますので、わかる範囲内でお答えをさせていただきますけれども、確かに登録がされておりまして活動もしておりました。 そうしたときに、その方々が、上奈良区の場合ですと週2回だと思いましたけれども、パトロール隊を出すわけですが、なかなか時間がつくれないというようなこと、それから維持経費が個人持ちで、ガソリン代等々が大変高くなってくるといったようなこともありまして、なかなか続かなかったというのが現状であります。 こうした制度をせっかく提案でありますので、一応検討というか調査をさせていただく中で、ぜひとも復活できればというふうに思っております。よろしくお願いします。 ◆17番(稲山明敏君) ぜひともよろしくお願いを申し上げます。 さて、この防犯パトロール隊でございますけれど、各地域の自治会や区の住民に対する犯罪を防ぐかなめといっても過言ではないと思います。 そして、各小学校区及び中学校区における住民に対する犯罪を防ぐかなめ、そして先ほどの防犯パトロール隊が安心してパトロールができるのは、やはり地域の交番とそこに勤務されておるお巡りさんの存在ではないかと私は思うわけでございます。 そんな折に、布袋小学校区と私が住む布袋北小学校区を含む布袋中学校区を管轄されると聞いておりました布袋交番が、布袋北小学校を含む布袋地域に住む皆さんの長年にわたる安心・安全なまちを目指し、布袋駅前における交番の新設の要望が実り、ことしの2月上旬に正式運用に伴う開所式が行われ、当時、地元の議員として布袋小学校下より福田議員、牧野議員、また布袋北小学校より野下議員、江口議員、そして私も当然出席をさせていただきました。 当時、開所式では、一字一句はっきりとまでは覚えておりませんが、警察の方が式典の挨拶の中で、この交番は布袋中学校区を管轄し、地元の安全・安心をしっかりと支えていきたいといったような内容の挨拶をされたと私は記憶しております。つい最近まで、私もそう思っておりました。 しかし、あるとき布袋北校下である力長区の住民の方より、力長区は布袋交番の管轄ではないといった話をされ、私はびっくりし、本当ですかとその人に聞き直し、布袋北校下に住む地元議員としては信じられませんでしたが、本当のようであります。 ここで少し質問というか、今回、確認をさせていただきたいのですが、実際、布袋交番の管轄はどこの地域を管轄されているのか、まずお尋ねをします。 ◎危機管理室長(小塚昌宏君) 江南警察に確認しましたところ、布袋交番の管轄区域は布袋小学校区のうち中奈良町以外の区域と、布袋北小学校区のうち今市場町、力長町と安良町上郷以外の区域とのことでございました。 ◆17番(稲山明敏君) 布袋小学校区では中奈良区1区が外され、また布袋北小学校区においては力長区のみならず、私が住む、野下議員も住んでおられます今市場区、そして安良区の一部上郷が管轄外とは、ただいまお聞きしてびっくりしたところでございます。 では、ただいま教えいただいた布袋交番の管轄外の地域は、一体どちらの交番が管轄をされておるのでしょうか。 ◎危機管理室長(小塚昌宏君) 中奈良町は東野交番、今市場町、力長町、安良町上郷地区江南駅前交番が管轄しているとのことでございました。 ◆17番(稲山明敏君) この件について、当局は以前より知っておったのでしょうか。 ◎危機管理室長(小塚昌宏君) 大変申しわけございませんが、布袋交番の管轄につきましては承知しておりませんでしたので、よろしくお願いいたします。 ◆17番(稲山明敏君) 以前から、交番の管轄は原則として中学校区に1つという認識で私はおりましたので、当然、先ほどから申し上げましたように、布袋交番ができれば布袋北小学校区は全ての区が布袋交番が担当していただけるものと思っておりました。 線路東側にある我々の地域としては、線路東側にできた唯一の交番として非常に期待をしていた住民の方もお見えになると思いますが、そもそも交番の管轄区域とはどのようなルールで決まるのでしょうか。おわかりになりましたら、お聞かせください。 ◎危機管理室長(小塚昌宏君) 確認いたしましたところ、交番の管轄区域は所管区といいまして、愛知県警としましては、1つの中学校区に1つの交番を目安にしているところではあるが、面積、世帯数、人口、学区、事件または事故の発生状況などを勘案し、県警本部長の承認を得て定めることになっているということでございました。 ◆17番(稲山明敏君) 県警のことですから、余り市当局に対して強くどうのこうのと要望することはしませんが、できれば中奈良区を含め、布袋中学校区を1つの布袋交番管轄にしていただけるようにお願いすることはできませんのでしょうか。 せめて安良区については、同じ町内で2つの交番が分かれて管轄すること自体、区にとっても区民にとっても紛らわしく、余りよいことではなく、何か非常に不自然だと私は思いますが、一度県警と話し合っていただきたいと思いますが、この点いかがですか、お尋ねをします。 ◎危機管理室長(小塚昌宏君) 交番の所管区の取り決めにつきましては愛知県警が定めておりますので、立場上、余り市から要望するわけにはまいりませんが、江南警察署によりますと、所管区は確かに分かれているが、相談や事件・事故などについてはどちらの交番でも承るので、利便性の高い交番に連絡してほしいとのことでありました。 今後、警察関係者との会議等で同席する機会がありましたら、そういった事案を地域の要望としてお伝えさせていただきますので、よろしくお願いいたします。 ◆17番(稲山明敏君) この件について、おかしいと思うのは私だけでしょうか。この件については、布袋北校区の力長区、今市場区、そして安良区上郷が布袋交番の管轄外とは、地元に住んでいる区役員の皆さん初め住民の皆さんもほとんどの方が知らないと思っております。 地域に密着する交番、そしてお巡りさんの存在は地域、区民の人にとってはやはり心強いものだと考えます。 県警の話だから市は関係がないのではなく、やはり市が土地を購入し、県に土地を貸して交番がやっとできたわけでございます。一度、市としても区役員の皆さん初め住民に対して、また県警に対して、説明なり周知させる何か対応するべきだと思いますが、当局の見解を求めます。 ◎危機管理室長(小塚昌宏君) 市としましては、江南警察署及び布袋交番とも協議した上で、対象地域の方々に対しできるだけ早期のうちに周知、対応できるよう努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。 ◆17番(稲山明敏君) 頑張ってください。 話は変わりますが、この布袋交番、名鉄布袋駅の近くにでき、乗降客などによる人通りの多い場所にできましたが、当然、いざというときのためにAEDは設置されていると思いますが、いかがでしょうか。お尋ねします。 ◎危機管理室長(小塚昌宏君) これも確認いたしましたが、AEDは江南警察本署には設置してあるが、各交番には設置していないとのことでございました。 ◆17番(稲山明敏君) これまたびっくりいたしました。 AEDについては、以前より幾度となく私も質問させていただきましたが、その質問の中には、住民の生命を守る消防署本庁舎や東分署庁舎内にAEDが設置されていないのはおかしいのではないかと。公共施設にないのはおかしいのではないかといった質問をさせていただいたことがありますが、その後、郊外にある東分署には早速AEDを設置していただいた経緯がありますが、まさに住民の安心・安全を守る交番に対しても、消防署と同様かと私は思います。 ここでお尋ねしますが、ただいまお聞きした設置されていない交番を含め、以前より各議員さんから強く要望がありました各種イベントやコンビニ店など24時間営業されている店舗の貸出用AEDの設置について、今後のAEDの設置の取り組みをお聞かせください。 ◎消防長(丹羽鉱貢君) 以前の一般質問におきまして、古田みちよ議員江口雅明議員から御提案のありました各種イベント貸出用AED及び24時間営業のコンビニ等への設置につきましては、安心・安全な環境づくりに有効な手段と考えております。 そうしましたことで、現在、市民体育会館にございます貸出用AEDの利用状況、救急隊の現場到着の時間がおおむね5分以上の地域、市民の方が多く利用もしくは広く周知されています施設等を調査・研究しているところでございます。 今後、各種イベント貸出用AED及び24時間貸出可能で管理も安心な設置場所や設置台数などをさらに調査し、ただいまお話のありました交番も含め、平成28年度以降順次設置できるよう引き続き検討してまいります。 ◆17番(稲山明敏君) 来年度、平成28年度以後順次設置できるよう、引き続き検討していただいておるということでございますので、ぜひとも交番については早急に、24時間営業の店舗につきましては、郊内よりも郊外から優先に設置していただきますよう強く要望をいたしておきます。 また、もう1点要望しておきます。 先ほどの青パトの件ですが、もし貸し出しをしていただけるようになれば、やはりこの車にもAEDを積んでいただけるとありがたいかなと思っております。 日中は市職員がその車に乗ってパトロールをしたり、各施設等を回られるわけでございますので、当然市内各地区に行かれるわけでございます。そして夜間は夜間で、パトロール隊が回っておるわけでありますので、一報が入ればすぐに駆けつけることができるといったことでございますので、ぜひともこの点についてもよろしくお願いを申し上げます。 そして、ちょっと通告の暮らしの安心・安全について内容が外れるかもしれませんが、最後に1点確認をさせていただきたいと思います。 以前にもお聞きしました消防出初め式の開催会場についてお尋ねをいたします。 以前、消防出初め式の開催会場が江南市民文化会館駐車場にて開催されておりましたが、開催場所をフラワーパーク江南になぜ変更されたのか、いま一度主な理由を再度お尋ねいたします。 ◎消防長(丹羽鉱貢君) 消防出初め式は、消防関係者の仕事始めの行事としまして、本市では毎年1月の第2日曜日に開催しております。 議員お尋ねの開催会場についてでございますが、昭和62年までは市民体育会館、昭和63年から平成22年までは市民文化会館、平成23年からはフラワーパーク江南に変更したものでございます。 フラワーパーク江南は、平成19年の開園以来、多数の市民の方が利用されており、そこで出初め式を観覧していただくことで消防への理解を深めていただくことを目的に、市民文化会館から開催会場を変更したものでございます。 ◆17番(稲山明敏君) 春から秋にかけては多数の花が咲き、確かに子供からお年寄りまでフラワーパークへの来場者も多数お見えになるかと思われますが、花のことは余りよく知りませんが、真冬のどえらい寒い1月の余り咲く花もないような時期に、早朝より市民の皆さんが多数来園されるとは、私の感覚では到底思いません。 ただ、北部に住んでお見えになる市民の方にも式典を見ていただくといった点については、これまた別段どうのこうの言うつもりはございませんが、それよりも、前回も申しました消防団全車両が北部の1点に一同がそろうことが、いざ火災などが発生した場合を考えると、市民の暮らしの安心・安全について少し問題があると思いますが、この点いかがでしょうか。 ◎消防長(丹羽鉱貢君) 議員御指摘の市内北部で全消防団車両に参加いただいた式典を行うことは、火災等の災害時対応の面から、特に市南部で火災等があった場合に、消防団車庫から出動するよりも時間がかかることは事実でございます。 そうしましたことで、式典中は消防署本署、東分署に配備する職員及び出動車両を配備し対応しておるのが現状でございます。 ◆17番(稲山明敏君) 本当にそのような対応で十分に対応し切れるとお考えでしょうか。 定かではありませんが、過去に式典最中に火災が発生し、消防団車両が出動した記憶があります。私も出動していきました。 ここでお聞きしますが、過去に式典中に火災などの災害事案があったと思いますが、いかがでしょうか。その被害状況はどのようなものであったのでしょうか。 ◎消防長(丹羽鉱貢君) フラワーパーク江南で開催しました平成23年度以降は、火災等の災害はございませんでしたが、市民文化会館で開催していた平成9年には式典中に第3分団管轄の布袋地区におきまして建物火災が発生し、会場より消防車両が出動したことがございました。 被害状況といたしましては、倉庫兼住宅が全焼しております。 ◆17番(稲山明敏君) 現実に、過去に3分団管内に、布袋地区において式典中に建物が全焼するといった事案が起こったということであります。 たらればではありませんが、もし当時の会場がフラワーパーク江南であったらと考えると、消防団車両の出動は当然おくれ、もっと延焼などにより大火になっていたかもしれません。 初動対応のおくれは、市民にとっては生命や財産を失うといった致命的なダメージを与えるといっても過言ではございません。 やはり統括的に考え、市民の暮らしの安心・安全についての観点からも、式典は市内中心部にて開催するべきだと私は思います。そして、スペース的にも開催場所には、やはり以前同様、江南市民文化会館しかないんじゃないかと私は思います。 以前、平成23年3月定例会において質問させていただいた折、当時の消防長さんからは、市民文化会館にて式典を開催することについては何ら問題はないとの答弁をいただいております。 私は開催会場の変更を強く要望いたし、この件について、当局は団幹部と御協議するといった当時の消防長さんの御答弁でございましたが、いまだ開催場所が変更されておりません。本当にこの協議はなされたのでしょうか。 いま一度、市民文化会館を視野に入れ、今後の開催会場に対する当局のお考えをお聞かせください。 ◎消防長(丹羽鉱貢君) 議員から平成23年3月定例会にて御質問いただき、その後、消防団幹部の方とも協議いたしましたが、フラワーパーク江南での開催のまま今日に至っているというのが現状でございます。 今後におきましては、議員御指摘の市民の安心・安全を第一に考え、市の中心部での開催を視野に入れ、消防団幹部の方と再度協議・検討してまいります。 ◆17番(稲山明敏君) 以前にも御協議していただいたとのことですが、消防団長もかわられましたので、再度、早急に協議・御検討をお願い申し上げ、よい回答をお待ちしております。 あわせて、関連して式典に関して1点御提案を申し上げ、御協議・御検討をお願い申し上げます。 冬の寒い中、最近、近隣市町での出初め式などの式典は屋内にて開催されるところがふえておると聞いております。 江南市の式典の内容を見ましても、以前よりは時間が非常に短くなり簡素化され、私が思うには出初め式は消防団員の功労をたたえる表彰と初放水がほとんどメーンであり、表彰などは屋内で行ってもよろしいんじゃないかなと思うわけでございます。なお、初放水に関しては屋外で行うといった式典の方法も、一つの式典の行い方と思うわけでございます。そうすれば、式典の準備は当日の天候も気にする必要もなく、準備する職員も非常に気も楽ではないかと思います。 こういったことも踏まえ、このような条件を満たすとなると、やはり市中心部である市民文化会館で式典を開催することが非常に適しておると考えますが、この件について、当局の見解を求めます。 ◎消防長(丹羽鉱貢君) 近隣市町でも、そうした屋内での開催が多くなっております。式典の一部である表彰を屋内で開催することは、江南市におきましても市民文化会館では経験がございますので、先ほどの市の中心部での開催することとあわせまして、早急に消防団幹部の方と協議・検討してまいりますので、よろしくお願いいたします。 ◆17番(稲山明敏君) 早急に、市民文化会館での開催を御協議し、検討して御報告いただきますようお願いを申し上げ、一般質問を終わります。     (拍手) ○議長(古池勝英君) 牧野圭佑さん。     〔19番 牧野圭佑君 登壇〕     (拍手) ◆19番(牧野圭佑君) おはようございます。 早速、通告に従いまして質問いたしますけれども、4つ出しておりまして、最初の1つが地方創生でございますが、これが11番の幅議員がおやりになりますので、私、時間の関係でそちらにお任せしたいと思いまして、2番から、鉄道高架をお話しさせていただきますので、よろしくお願いいたします。 それでは、鉄道高架と歴史を生かしたまちづくりについて質問をさせていただきます。 最初に、布袋駅の駅東と駅西の出入り口のデザインと、駅東に柳を植栽していただきたいということについて質問いたします。 平成25年8月に、布袋駅西地区まちなみ整備計画が策定されました。それによりますと、布袋駅西地区には蔵や町屋などの歴史を感じる建物がところどころに残っておりまして、風情ある町並み空間が見られると。 江南市戦略計画におきましては、江南市のシンボルとなる景観とにぎわいを形成する拠点として、歴史資源を生かした町並み形成を図るとうたわれております。そしてまた、その計画書によりますサイン計画等が既に実施されているところであります。 さて、布袋地区では毎年11月上旬に、住民主体の町歩きイベント「布袋ぶらりん日和」が開催されています。昨年は4回目でしたけれども、年々ふえてまいりまして1,158人が訪れてにぎわいました。澤田市長さんもそのとき歩いていただきまして、どうもありがとうございます。 本当にボランティアの皆様には毎年この企画に知恵を出し、おもてなしに汗をかきと、大変お骨折りをいただいておりまして、この席から本当に厚く感謝と敬意を申し上げる次第でございます。 また、布袋のふれあい会館の前から駅へ続くプラタナス通り、メーン通りでございますけれども、市民の寄附によりまして24体の布袋様と七福神の集合体のブロンズとか石像が建立されております。 布袋様につきまして、少し歴史を申し上げますと、昭和9年に発刊されました「布袋町大観」という歴史書がございます。それによりますと、今から83年前の昭和7年1月、布袋町を中心として尾張七福神を考案し、昔の言葉ですが、国利民福の大願を起こし、社会人心の退廃を挽回し、国民精神の作興に努めたというふうにあります。 一例を挙げますと、恵比寿天を奉ずる赤童子の長幡寺からちょうど布袋小学校の西側にあります宝蔵院に布袋様があると。そして、岩倉に大黒天を祭る徳岩寺があると。ちょうど長幡寺から徳岩寺まで10キロほどの距離に、7つのお寺に七福神を奉安したのが昭和7年であるということでございます。これが尾張の元祖七福神と言われるゆえんでございます。 ことしの1月11日に、ちょうど日曜日でしたけれども、名鉄電車が名鉄ハイキングコースの一つとして「開運招福尾張七福神巡りと勲碧酒造コース」と銘打ったハイキングを開催されました。江南駅から岩倉駅まで11キロ半ぐらいですかね、歩く企画でございますが、3,500人ほどが参加されたというふうにお聞きいたしております。 今、実際にこの尾張七福神と申しますと、稲沢市が大々的に観光しておりまして、観光協会が主催されて毎月7日に名鉄さんと組んでバスを出して、稲沢市内の七福神めぐりをされていると。スタンプラリーをするですとか、各お寺がお茶の接待をしたり、いろんなものを売ったりと、まちおこしに一役買っているわけでございます。 布袋・江南も尾張元祖七福神の歴史がございますので、ぜひ復活したいものだと思います。 さて、以上述べましたように、まちなみ整備計画やぶらりん日和の活動、布袋様の市民による建立、そして七福神めぐりの歴史、そういった背景、活動から、昨年より布袋駅西広場に布袋様の銅像を市民の寄附で建立しようという活動が始まっております。 その案を絵にしたものがこれでございます。こういったものでございまして、ブロンズで布袋様をつくろうということでございます。 この図を見ますと、駅舎の周りにちょっと昔の町家をイメージしたクラッシックな駅舎の図が入っておりますので、ちょっとそれについてここで質問をしたいと思いますが、このパンフレットを見ますと、新しい駅舎のパンフレットは実はまだないんです。ないもんですから、公式パンフレットの見開きに小さな絵がございますので、この部分をカラーコピーで拡大してまいりますと、こういう駅舎でございます。     〔資料呈示〕 ◆19番(牧野圭佑君) (続)これは形がまだ、一応こんなことでございますので、これから変わっていくんだと思いますけれども、ちょうどここのあたりに布袋様を置いて、この駅の出入り口あたりを少し町並みに合わせたファサードといいましょうか、外観に変えてもらいたいというお願いでございます。 これを見ておりますと、コンクリートとガラスでモダンな駅舎でございますけれども、先ほどの布袋様を見ましたように、これは名鉄さんは多分白の看板に字を書いて、赤、白、緑のマークで布袋駅とあると思うんですけれども、そういったものじゃなしに、例えば木調のような看板にするとか、ここに瓦屋根にするとか、町家の格子戸をつけるとか、一部ですよ。それから、この横にひさしを支える三角の支えに、大正元年にできました名古屋電気鉄道、これは名鉄の前身の会社ですが、そこの社紋というものが実際に布袋駅舎に残っておりまして今でも保存されておりますので、それを復刻したような、こういったマークを入れると、こんなようなことをぜひ設計に織り込んでいただきたいなあと思うわけでございますが、名鉄さんに、まちづくりに即応したような駅舎のファサードの一部改造を要望すべきじゃないかと私は思いますが、当局の感想といいますか御意見をお伺いいたします。 ◎都市整備部長(鵜飼俊彦君) 現在進めております鉄道高架化事業は、国道155号線を初め踏切による交通渋滞や交通事故を解消する目的で進めておりますので、駅舎につきましては事業前の駅舎の機能を回復する以外の増強となるような施設整備につきましては、鉄道高架化事業としては認められないものと考えております。 布袋地区の鉄道高架、まちづくり協議会を初めといたしました地元の総意といたしまして合意形成がなされ、駅舎のデザインについて要望があるのでありましたら、市といたしましても布袋の町並みや雰囲気にふさわしいものとなるように検討して、鉄道事業者と調整をしていくことになろうかと考えております。 ◆19番(牧野圭佑君) 今答弁を聞きまして、地元の合意形成がなされ、駅舎のデザインについて要望があれば市としても鉄道事業者と調整していくということでございますので、早急に地元合意ができますよう私も頑張りたいと思いますので、その節はよろしくお願いいたします。 それでは、駅舎の設計はどこで、いつごろなされるのか。また、デザインの変更はいつまでなら間に合うのか、お尋ねいたします。 ◎都市整備部長(鵜飼俊彦君) 駅舎の設計につきましては、鉄道事業者の関連部門によりまして現在設計をしている段階であると聞いております。 その外観等につきましては、ある程度まとまった段階で提示をしていただけるよう調整しておりますが、いまだ鉄道事業者から提示がない状況でございます。 以前より、地元の方々が駅舎のデザインへの関心が高いという内容を鉄道事業者のほうへ伝えておりますので、担当者レベルで今調整をいたしておりますので、御理解くださいますようお願いいたします。 ◆19番(牧野圭佑君) 次に、駅東広場に信長と吉乃と3人の子供、それは信忠、信雄、徳姫の銅像でございますが、これも市民の寄附によって建立する計画が進行しております。 ごく簡単に歴史を申し上げますと、460年前でございますが、信長と吉乃が出会ったのが信長が23歳、吉乃19歳、そして信長は清洲城から足しげく生駒屋敷へ通いまして、見初めて、翌年信忠が生まれ、次の年に信雄が生まれ、そしてその次の年に徳姫が生まれたと、3人が年子で生まれました。ちょうど秀吉は、信雄が、次男が生まれた年に生駒屋敷で信長の家来になっております。そして、徳姫の生まれた翌年に、今川義元が侵攻してまいりましたために、信長は生駒屋敷で軍議を開き、桶狭間で勝利をおさめ、天下取りへ進むことができました。こういった歴史は色濃く生駒屋敷に残っておるわけでございます。 しかし、吉乃は29歳で小牧城で死んでしまいます。ことしの5月13日がちょうど命日でございまして、吉乃の450回忌が行われました。今では久昌寺の吉乃の墓に450回忌の卒塔婆が新しく立っておる次第でございます。 生駒家の歴史遺産、信長・吉乃の戦国ロマン、武功夜話の歴史史話、そして信長がつくらせた柳街道といった歴史遺産をまちづくりに生かしていきたいものです。 昨年の市の秋の文化祭で市長賞に輝きました織田信長の甲冑を覚えておられるでしょうか。ちょっと写真に撮ってまいりましたが、頭と足が隠れて済みません。スマホで撮ったものですからこんな形でございますが、これが市長賞をとられた手づくりの信長の甲冑でございます。     〔写真呈示〕 ◆19番(牧野圭佑君) (続)現在、こういった甲冑が大人用、子供用合わせて50着ほどあるそうでございます。それを生かしまして、ことしの曼荼羅寺の戦国武将隊とも行進されましたけれども、ことしの秋にでもその甲冑を着用して柳街道や生駒の歴史遺産をめぐる戦国武将行列をしたいと思っております。 本日、この傍聴の席にこういった甲冑をつくっていらっしゃるグループのお1人が来ていただいておりますので、ぜひその節はよろしくお願いしたいと思っております。 そういったまちおこしのシンボルとして、駅東広場に銅像を立てる計画が進んでおります。この図がこれでございます。     〔資料呈示〕 ◆19番(牧野圭佑君) (続)駅東に信長と吉乃を置こうじゃないかと、こういった像をつくろうということでございます。 これもよく見ますと、生駒の六角形の紋章、ここの中にオモダカギリが入るんですが、なまこ壁ですね。これは生駒家の中門のなまこ壁を模したもの、瓦屋根、そして織田家の紋章と生駒家の紋章と。で、3人の、1歳、2歳、3歳の子供を抱いた吉乃、まさに若い戦国歴史ロマンの銅像をつくりたいなあと思うわけでございますが、これに伴って、これは市民の力でつくりますけれども、駅舎のファサードをまた変えてもらいたいと思いますけど、これは先ほど聞いたとおりでございますから省略いたしまして、柳を植えたいなあと。 実はここに柳があるんですけれども、ここですね。こういった柳を植えたいというふうに思っております。それの要望でございます。 この柳につきましては、この3月議会で申し上げましたけれども、少しうんちくを傾けさせていただきますと、今から430年前に織田信長が築きました柳街道の象徴でございます。 これは高屋町の歴史資料研究家の滝 喜義さんによりますと、江戸時代、銀座の造成を尾張藩が担当したため、尾張町と言われていた銀座三丁目の服部時計店から西詰めの有楽町には、ちょうど織田有楽斎の江戸屋敷があったということでございますが、銀座の柳並木を植えたのは江南市宮後町出身の造園業者、安達幸三郎氏で、明治13年ごろのことと郷土資料研究家の記述がございます。 また、別個の記述では、27代吉田龍雲氏からの聞き取り調査によりますと、江南市前野出身の吉田丈右衛門氏が銀座4丁目に住んでいたころ、丈右衛門が銀座の道路工事があったときに郷里の前野村から柳を取り寄せて道路に植えたと言われておりまして、代々吉田家では吉田丈右衛門によって植えられたと言い伝えられているということでございます。 そういった意味で、言い伝えでございます。記録はございませんが、柳街道の柳と銀座の柳は血筋が一緒だと、江南市産だということでございますので、銀座の柳の里帰りを東京都か銀座商店街にお願いしていただくことはできないものでしょうか、お尋ねいたします。 ◎都市整備部長(鵜飼俊彦君) 駅東駅前広場につきましては、平成25年度に地元住民で構成されておりますワークショップ方式で検討された内容を参考に設計いたしておりますが、議員のおっしゃられる内容につきましては、現在は考慮されていないところでございます。 今後、議員の言われます内容が地元の総意として合意形成が調いましたら、市といたしましても内容や必要となる費用を検討いたしまして、その結果により関係団体と調整してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ◆19番(牧野圭佑君) よろしくお願いします。地元の合意形成を得てお願いすることになろうかと思います。その節はぜひよろしくお願い申し上げます。 次に、まちづくりの一助として、阿波踊りのルーツと言われ信長が女踊りをなされた、また民衆とともに踊ったということが武功夜話によりますと「鷹踊り」として記載されておりますし、信長公記によりますと「ひょうけ踊り」というふうに記載されております。こういった信長踊りの復活を提案する次第でございます。 江南市が歴史のまちづくりを進めるには、阿波踊りではなく信長踊りが必要と考えます。ぜひ創作に向けての活動が広く話題を呼ぶような手法で、できれば全国に呼びかけ、官民一体となって創作することで歴史を生かしたまちづくりの日本で唯一の江南ブランドの一つとして信長、吉乃、鷹踊りは大変おもしろいと私は思います。 このことは質問ではなく、この場をかりた私の熱い思いとして述べさせていただきました。実現に向けて、市民協働で考えていきたいと要望しておりまして、覚えておいていただきたいということで、次の質問に移ります。     〔他に発言する者あり〕 ◆19番(牧野圭佑君) (続)頑張りましょう。 駅東広場の整備と、隣接する区画の一体整備についてお聞きいたします。 ことしの3月議会で、2,300平方メートルの駅東広場の設計について質問しました。その答弁は、平成25年度に詳細設計をしているが、鉄道事業者を初め関係機関との調整が整った段階で市議会へも整備内容を示し、平成30年度ごろに整備していきたいとのことでございました。公式にはまだ出ていないということですね。 次に、駅東広場に隣接する約9,000平方メートルの利用について質問いたしました。そのときの答弁によりますと、10年前に地権者で構成された布袋駅東地区再開発研究会が発足し、勉強会や検討してまいりましたが、合意形成が得られませんでした。検討を行う段階は過ぎていると考えますが、民有地の開発につきましては、駅前広場、都市計画道路、その他の道路との基盤整備を進めることにより民有地が駅周辺としてふさわしい土地利用がされるよう期待している状況でございますという答弁でございました。 ふさわしい土地利用を期待しているとのことですけれども、御存じのようにことしの4月1日より市の都市計画法が改正され、この地区は指定地区として土地の売買の制限がなくなり、誰でも買うことができ、10メートル以下の集合住宅などを建てることができるようになりました。 道路整備と前後して、1軒でもこの9,000平方メートルに住宅ができましたら、この一体とした土地の利用価値はなくなると考えます。私は、駅前広場2,300平方メートルと隣接する民有地9,000平方メートルを一体的に利用することがより有効な活用であると考えます。 前回も申し上げましたが、江南市は津波、崖崩れのおそれがなく、かつ液状化が起こりにくい、巨大地震にも震度が5強、一地域は6弱と比較的安全な地域です。 この自然の恵みを生かし、新市長さんが施政方針で述べられました駅の近くに利便性の高い子育て支援設備を整備する。開発による魅力的で快適なまちづくりを進めることにより、駅周辺に人のにぎわいを呼び込んでまいりますとの施政方針を実行すべきこの場所であると考えます。 早急に、広く英知を集めてプランをつくる官民協働のPPPまたはPFIの、同時でもいいんですが、活用を検討する。ディベロッパーをプロポーザルして計画を作成するなど、市が地権者任せにせず、まち・ひと・しごと創生総合戦略の一環として取り組む必要があると考えます。 また、駅東9,000平方メートルの市街化調整区域の利用につきましては、商業区域への編入や容積率の緩和など、県の都市開発条例の規制緩和が必要になってまいります。県との打ち合わせが必要となります。それも早急に進める必要があると考えます。 さらには、プランニングに時間がかかると県の緩和が急には難しい場合では、市は約9,000平方メートルの土地をとりあえず取得すべきと考えます。 そこで質問ですが、以上述べましたことを踏まえ、駅東駅前広場の整備と隣接する区画の一体整備について、どのように考えておられるのか質問いたします。 ◎都市整備部長(鵜飼俊彦君) 駅東駅前広場に隣接いたします民有地につきましては、駅前にふさわしい土地利用が促進されますよう、駅前広場のほか都市計画道路布袋駅線を初めといたしました周辺道路の整備や、雨水排水対策等の都市基盤整備を進めているところでございます。 議員のおっしゃられます約9,000平米の民有地につきましては、開発による魅力的で快適なまちづくりを進めることにより駅周辺に人のにぎわいを呼び込んでまいりますとの方針に基づく、民間、行政を問わず具体的な計画素案が現段階で定まっておりませんので、今後、関係者との調整や庁内関係部署での検討を重ねることが必要でございます。 その結果として、どのような手法でどのような施設をどの程度の規模にするのかなどがおおむね固まった段階で、県との交渉や、市が用地を取得する必要性などが明らかになってくるものと考えておるものでございます。 ◆19番(牧野圭佑君) 庁内関係部署での早急な検討が必要ということは私もそのとおりだと思います。 民有地が駅周辺としてふさわしい土地利用がされるよう地権者に期待している状況は終わりました。市として、この土地をどう利用するのか、計画をつくるべきときであります。 この計画が江南南部の将来に大きく影響し、次に連鎖反応として江南駅周辺の整備へとつながる可能性が高く、市の将来を左右するほど重要な課題と思います。 国は国道155号線の立体交差と拡幅により、交通渋滞の解消ができ当初の目的を達成しますが、江南市はどんな目的が達成されると言えるのでしょうか。 駅西の区画整理と道路が広くなり、新しい住宅ができました。駅東は調整区域のまま指定区域にしたので、いずれ分譲住宅でもできるでしょうと終わってしまっては、市の投入した整備金額が活用されないばかりでなく、大きな機会損失となるのではないでしょうか。 名古屋の南部や東部に住むよりも江南からのほうが名古屋駅に早く着くのです。地震災害に対しても比較的安全な江南市です。住むなら江南、子育てするなら江南のキャッチコピーが生きるにぎわいのあるまちづくりをすべき機会だと私は考えます。 市の企画力に期待いたし、次の関連質問に移ります。 駅西の1号公園約3,000平方メートルの設計方針についてお尋ねいたします。     〔資料呈示〕 ◆19番(牧野圭佑君) (続)これはどこかといいますと、ここですね。線路西のここ、ちょっとうまく見えませんが、1号公園の設計はいつごろにして、完成はいつの予定か。また、公園の整備方針とはとか、どのような公園にしようといった計画があるのか、以上3点についてお尋ねいたします。 ◎都市整備部長(鵜飼俊彦君) 土地区画整理地区内で計画されております1号公園の用地につきましては、現在、その一部を鉄道高架化事業で使用しておりまして、鉄道高架の完成目標を平成31年度末としていることから、早ければ平成32年度に整備工事を始めることができると考えております。 これによりまして、平成31年度までに設計を済ませ、公園の東側に面する土地区画整理事業により鉄道高架の側道整備の完了とも調整いたしますと、公園の供用開始は平成33年度を予定しておるところでございます。 なお、公園の整備方針や、どのような公園にするのかといった具体的な整備計画につきましては、現在持ち合わせておりませんのでよろしくお願いいたします。 ◆19番(牧野圭佑君) 具体的な整備計画は今のところはないということでございますが、公園につきましては、以前私が一般質問で提案いたしました、大正元年につくられた旧布袋駅舎の車寄せ部分を模したあずまやの設置と、旧駅舎の図面や歴史を記した銘板の設置を再度お願いいたします。 それと今回、歴史を生かしたまちづくり、子育て支援のまちづくりの具体策として、例えば七福神と遊べる公園、お祭りやイベントに使える公園をつくっていただきたいと要望いたします。 例えば、多分日本にはないと思いますが、握手ができたり、肩を組んだり、膝に座ったりできるような、そして一緒に写真が撮れるような七福神の設置ですとか、七福神をデザインした遊具など、日本でここにしかないユニークな、例えば七福神公園をつくってほしいと私は考えます。 古い町並み保存と整備を進める一方、名鉄さんと組み、正月と毎月7日には七福神めぐりが行われ、また戦国武将隊が行列したり、鷹踊りができたり、布袋ぶらりん日和が活性化したりと、こういった市民協働でのイベントの開催のできる公園としてぜひ整備していただきたいと思います。 いずれにいたしましても、市民の声を聞き、にぎわいのあるまちづくりに役立つ公園づくりをしていただきたいものだと思います。 以上、私の思いつきではございますが、提案に対しまして市の考え方をお聞きいたします。 ◎都市整備部長(鵜飼俊彦君) 先ほど御説明させていただきましたように、1号公園の整備につきましては、整備方針や具体的な計画はまだ持っていないところでございます。 公園の整備につきましては、議員がおっしゃられますように設計に入る段階におきまして市民の皆様からの意見・要望を取りまとめて進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ◆19番(牧野圭佑君) よろしくお願いします。 次の質問に移ります。 布袋駅西側に市が整備している自転車駐輪場の箇所数と駐輪可能台数及び実際に駐輪場にとめてある自転車等の台数、また駐輪場からあふれて歩道にとめてある自転車等の台数をお聞きいたします。 ◎危機管理室長(小塚昌宏君) 現在、布袋駅西側で市が管理する駐輪場は、布袋ふれあい会館横の布袋駅西自転車等駐車場と、布袋駅周辺整備事務所の西の布袋駅自転車等駐車場の2カ所があり、収容台数は合計で800台となっております。 次に、実際の駐輪台数につきましては、先月調査いたしましたところ、布袋ふれあい会館横の布袋駅西自転車等駐車場におきましては、自転車386台、原付が3台、布袋駅周辺整備事務所近くの布袋駅自転車等駐車場におきましては、自転車717台、原付44台がとまっておりました。 また、あふれてしまっている自転車は、同様に先月午後3時ごろ調査いたしましたところ、布袋駅西自転車等駐車場におきましては自転車が85台、布袋駅自転車等駐車場におきましては自転車が51台、原付が14台という結果になっております。 ◆19番(牧野圭佑君) 今の答弁では、自転車と原付とか分けて詳しくお答えいただきましたけれども、ここで合算して言いますと布袋駅西駐輪場が389台、布袋駅駐輪場が761台の合計1,150台とまっているということです。 実は昨年の5月にも調べていただき、そのときの台数は、布袋西駐輪場が299台でしたので、この1年間で30.1%ふえたことがわかりました。また、布袋駅駐輪場の昨年の台数が637台でしたので、こちらは19.5%ふえました。総合計では、ことし1,150台に対し昨年936台ですので、ちょうど1年間で214台増加、22.9%増加したことがわかりました。 自転車利用はCO2削減、健康維持に役立ち大層よいことですが、駐輪場整備に利用者の増加が追いついていません。 先ほどの答弁では、布袋ふれあい会館横の布袋駅西駐輪場の場外の駐輪台数が85台とのことでしたが、布袋ふれあい会館と駐輪場の間は、以前は小郷用水、今は雨水排水路となっておりまして、この蓋かけをした道で、この狭い路地に85台駐輪するとどのような状況になるのか、皆さん一度現場を見ていただきたいのですが、本当に人が自転車を縫って通り抜けるのがやっとという状況でございます。     〔資料呈示〕 ◆19番(牧野圭佑君) (続)この図で見ますと、色が塗ってありまして、ふれあい会館の横のここですね。ここに小郷用水路があって、ここがむちゃくちゃ自転車がとまって、人がすれ違えない。もう1人がやっと通るということでございます。もう1つは、駅のここに駐輪場があります。この駐輪場も道にどんどんあふれて駐車がされているということでございます。 また、布袋駅駐輪場の場外駐輪は65台数ということですが、1年前もとめてはいましたけどそれほど目立ちませんでしたが、現在は大変ひどい状況です。美観を損なうだけでなく、通行の妨げとなり危険であり、撤去もさほど行われず、とめた者勝ちという状況で、駐車する人のモラルの低下を市が助長していると言えると私は考えます。 もう1点、重要な問題があります。 今回の補正で、放置自転車対策事業として71万9,000円の予算が組まれました。この補正予算は、布袋ふれあい会館横の駐車場、駐輪場を増設整備する予算で、補正予算説明資料10ページに位置図が掲載されています。 実は、この借りる場所は、昨年度有料駐輪場が民間業者によってつくられた場所です。2輪車が72台ほどと乗用車が五、六台とめることができる設備でした。当初は1日100円の料金でしたが、利用者がほとんどなかった。10台以下でございましたので、早速1日50円に値下げいたしましたが、しかし結果的に利用は伸びませんでした。 そして、最近、有料駐輪場を撤去してしまいました。この跡地を市が借りて無料駐輪場を常設することになったものです。 ここで問題になることは、市の無料駐輪場、フェンスの向こうにはいっぱいあふれている。道路もあふれている。しかし、この有料駐輪場には全然とめなかったということですね。この駐輪場を民間の事業者が地代を払い、地面を舗装し、無人有料駐輪装置を高い金で設置するという設備投資をしたんですよね。それを市が税金を使って潰したということに、結果的でございますけど、なっている状況でございます。この業者は大変残念がっているなあと私は思います。 名古屋市は、かなり前から全市内の駐輪の有料化を進めております。駅前も地下鉄の周りも高速道路にしても、全て有料です。岩倉市は、平成21年度から有料化をしました。一宮市は平成24年度から有料化をいたしました。 このような近隣市町の状況、そしてあふれている駐輪場の状況を見まして、周辺自治体の事例を踏まえながら、今後、布袋駅付近の自転車駐輪場の有料化について、市はどのような方針を持って進めていかれるのかお尋ねいたします。 ◎危機管理室長(小塚昌宏君) 布袋駅付近の駐輪場につきましては、布袋駅付近鉄道高架化整備事業の進捗状況を注視しながら、場所の選定等を含め、今後有料化を見据えた検討をしていく必要があるものと考えております。 ◆19番(牧野圭佑君) 私は、市は布袋駅東広場2,300平方メートル以内に駐輪場をつくる計画とお聞きしていますが、何台収容可能で何平米を占めるのか、お尋ねいたします。     〔資料呈示〕 ◎都市整備部長(鵜飼俊彦君) 平成25年度の駅前広場設計の中におきましては、駅東駅前広場に整備する駐輪場につきましては、将来の布袋駅の駐輪事業に対しまして既存の民間駐輪場の経営を圧迫しないよう配慮した計画規模にしておりまして、収容台数といたしましては約700台、面積といたしましては1,120平方メートル程度を検討いたしております。 ◆19番(牧野圭佑君) 昨年3月に提出されました布袋駅付近鉄道高架化整備事業に伴う高架下空間の活用に関する提案によりますと、駐車場が高架下に87台設置するとなっておりますけれども、車以外にも800台、できればもっと多くとめられると思いますが、程度の駐輪場を設置する面積は、私の計算では確保できるのではないかと考えておりますが、市としてはいかがお考えでしょうか。 ◎都市整備部長(鵜飼俊彦君) 鉄道事業者から聞いたところによりますと、現在、駅施設の設計を進めておりますが、高架下空間の利用につきましては素案もできていない段階であるということから、高架下におきます駐輪場の面積を確保できるかについては明言ができない状況でございますので、御理解のほどお願いいたします。 ◆19番(牧野圭佑君) 実際には、このあたりに駐輪場と駐車場をつくる計画で、このスペースを計算いたしますと十分車も自転車もとめられると、高架下に、私は計算をいたした次第でございます。 スペースがあり採算が合えば、名鉄の関連会社としても有料駐輪場を設置するのではないかと思います。仮に名鉄が有料駐輪場を自前で整備すると、市の駐輪場はどのように整備していく必要があると考えておられるのかお尋ねいたします。 ◎危機管理室長(小塚昌宏君) 先ほども一部答弁させていただきましたが、仮に名鉄が高架下に有料駐輪場を整備する計画があるといたしましても、現段階では何台分の駐輪場ができるかまではまだわかっておりません。 したがいまして、布袋駅付近鉄道高架化整備事業を進めていく中で総合的に勘案し、布袋駅に必要な駐輪台数をまずは算出していく必要があるものと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ◆19番(牧野圭佑君) 駐輪場整備と有料化を見据えた検討につきましては、鉄道高架完成まで多少時間があります。まずは名鉄と市との今後の協議が必要になってくると思いますので、そのことにつきまして市の方針を定め、しっかり対応していただきますようよろしくお願い申し上げます。 私の考えでは、高架下にスペースがありますので、その有効活用として有料の駐車場と有料の駐輪場をつくるのが極めて合理的だと考えます。 ただし、駅東広場にはその利便性から、駐輪場ではなく20分まで無料の駐車場を整備することを提案いたします。布袋駅の送迎や立ち寄りの利便性を高める必要があると考えます。20分まで無料の駐車場は、JR名古屋駅新幹線側でも、一宮駅東側でも設置しています。大変便利なものでございます。ぜひ御検討いただくよう要望いたしまして、鉄道高架と歴史を生かしたまちづくりの質問を終わり、次の質問に移ります。 育児休業取得と職員の採用について質問いたします。 2015年6月5日、厚生労働省発表の2014年度の人口動態統計によりますと、合計特殊出生率は1.42となり、9年ぶりに低下し前年度を0.01ポイント下回ったとのとです。愛知県は全国平均よりも高く1.46とのことですが、それでも同じく0.01ポイント下がりました。 政府は、仕事と子育ての両立や所得面の不安など、若年層が出産に踏み切れない理由を取り除けば出生率は大きく上がる可能性があると見ているとのことでございます。 江南市役所は早くから育児休業制度に取り組んできたとのことですが、市の育児休業制度の経緯についてお尋ねいたします。 ◎市長政策室長(片野富男君) 制度の経緯ということでございますけれども、育児休業制度につきましては、少子化対策の流れの中、平成3年の育児休業法に基づきまして地方公務員の育児休業に関する法律の成立以来、法に準じて充実をしてまいったものでございます。 初めは、平成4年4月1日から、育児休業及び1日につき2時間まで勤務しないことができる制度であります部分休業を子が1歳に達する日まで取得可といたしまして、平成14年4月1日からは子の年齢を3歳まで引き上げたところでございます。 平成20年4月1日からは、部分休業を小学校就学まで引き上げるとともに、新たに1週間当たり20から25時間の勤務とする育児短時間勤務制度を導入いたしました。 さらに、平成22年6月30日から、育児休業と育児短時間勤務につきましては、配偶者が育児休業していても取得可といたしまして、平成23年6月30日からは育児休業と部分休業を一定の要件を満たす非常勤勤務職員にも取得可といたしたものでございます。 ◆19番(牧野圭佑君) 平成4年から取り組みを始め、順次育休、部分休業を拡大してきたということがわかりました。 日本では、働く女性の6割が出産を機に退職する、こういった状況がこの20年間ほどほとんど変わっていないと言われております。 江南市役所では、出産を機に退職する職員数の過去3年間の推移をお尋ねいたします。 ◎市長政策室長(片野富男君) 本市におきましては、出産を機に退職した職員は、過去3年間ございません。 ◆19番(牧野圭佑君) ないということの回答でございます。育児に配慮した職場であると思います。 厚生労働省は、働く男性の1割以上が育児休業を取得できるようにする働き方改革を推進する方針を打ち出しましたが、江南市役所の過去3年間、育児休業の取得状況を男女別にお尋ねいたします。 ◎市長政策室長(片野富男君) 過去の取得状況でございます。 過去3年間の育児休業の取得状況につきましては、平成24年度が女性30人、平成25年度が女性33人、平成26年度が男性1人、女性33人でございます。 なお、御参考までに、今年度は5月まででございますが、男性1人、女性23人が取得をいたしております。 ◆19番(牧野圭佑君) 多くの女性が育休を取得し、昨年度は男性が1人、今年度も既に男性が1人取得しているということがわかりました。 さて、江南市では平成17年度から平成22年度の5カ年の集中改革プランにより、団塊の世代の大量退職や勧奨退職などにより110名、14.6%の職員の削減と、非正規職員の大量採用がなされました。 平成27年度の職員数と非正規職員につきまして、この非正規職員につきましては7時間45分を1日の労働として計算した場合の非正規職員の人工数は何人かお尋ねします。 また、非正規職員の男女数はおのおの何人かお尋ねいたします。 ◎市長政策室長(片野富男君) こちら平成27年4月1日現在の状況でございますけれども、正規職員は男性367名、女性280名の合計647名でございます。 一方、非正規職員は男性49名、女性665名の合計で714名、これを人工に換算いたしますと403.78名ということでございます。 ◆19番(牧野圭佑君) お聞きしていますと、正規職員と非正規との比率が8対5ということがわかりました。 そして、正規職員の男女比率は、ほぼ男性13に対して女性10ということ、そして非正規職員の男女比率は、男が7.4対女性が100と圧倒的に女性が多いことがわかりました。 そこで5月20日、愛知県知事は、これまで原則として臨時職員を充てていた育児休業者のかわりを段階的に正規職員に切りかえる方針を打ち出しました。 江南市もこれからは採用を正規職員に切りかえていくことを検討すべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。 ◎市長政策室長(片野富男君) 近年の新規職員の採用状況は、半数以上が女性となりまして、職員全体に占める女性職員の割合も年々増加傾向でございます。 それに伴い、育児休業及び復職後も部分休業や育児短時間勤務を取得する職員もふえている状況の中、これまでは育児休業取得者の代替は非正規職員を任用することで対応してまいりましたが、組織力の低下が懸念されているところでもございます。 こうしたことを踏まえまして、議員から御提案のありました育児休業取得者の代替要員によります正規職員を採用することにつきましては、今年度新たに検討を始めさせていただいたところでございます。 今後は、少しでも職員の負担を減らせるよう、退職者の前倒し採用を視野に段階的に導入をしていく採用方針や計画を策定いたしておりますので、よろしくお願いをいたします。 ◆19番(牧野圭佑君) 私も育休の代替職員の正職員化を段階的に導入していくことに対して、必要なことであると認識いたしております。     〔資料呈示〕 ◆19番(牧野圭佑君) (続)さて、当局からいただきました男女別、年齢別の事務職員数のグラフがございます。これでございます。グリーンが男性の職員、年齢別、数、ピンクが女性でございます。こんな感じです。 これを見ていますと、どうしても山がとがったり谷が深かったりと、男女の差も同じような傾向があるんですが、このグラフに基づいて質問をいたします。 27歳の男性が突出して多いんですけれども、なぜでしょうか。また、33歳、45歳から55歳、57歳から59歳の女性が極めて少ないのですが、なぜでしょうか。さらに、男女ともに31歳、48歳、53歳の職員が少ないのはなぜでしょうか、お尋ねいたします。 ◎市長政策室長(片野富男君) お尋ねの年齢構成上の増減理由でございますけれども、近年は社会人経験者採用も含めまして、幅広く優秀な人材を採用できますよう年齢制限を高く設定しているため、同年齢でございましても入庁年度が6から7年違うこともございまして、結果として27歳の区分のようにある年齢の人数がふえるということでございます。 また、31歳や33歳につきましては、集中改革プランにより採用人数を減らした年代でございます。 なお、45歳以上の女性職員が少ないのは、もともと女性職員の採用が少なかった時代でございまして、それに加え、当時は結婚や出産をされますと退職される女性が多かったということも原因というふうに考えております。 ◆19番(牧野圭佑君) 次の質問は時間の関係で1個飛ばしまして次に参りますので、よろしくお願いします。 民間企業では、景気動向により年齢別社員数にばらつきが多いと認識をしております。 しかし、自治体はもう少し平準化した採用ができるはずです。するべきと考えますが、今後の方向性や是正に向けた取り組みについてお尋ねいたします。 ◎市長政策室長(片野富男君) 本市の年齢別職員数の状況でございますが、団塊の世代の大量退職に伴いまして大量採用した20歳代の職員と、高度経済成長が終わり行政改革が叫ばれ始めました職員採用を控えて少人数採用が続いた40歳代後半から50歳代前半の職員の二極化をいたしておるところでございます。 少人数世代は昇格スピードが速くなるものの、それぞれの職責での段階を踏まえた経験をしっかりと積むことが困難な状況となっております。多人数世代は、限られた昇格ポストの中でモチベーションの維持が課題となっているところでございます。 今後につきましては、これから激減する退職者を補充するだけの採用では同じ年齢ピラミッドの繰り返しとなることから、課題解決に至りませんので、先ほど答弁をさせていただきました退職者の前倒し採用を取り入れながら、年齢構成の平準化が図れるよう取り組んでまいりますので、よろしくお願いをいたします。 ◆19番(牧野圭佑君) 人事採用は大変時間がかかります。10年計画でじっくり取り組んでいただきますようお願い申し上げます。 さて、市は残業削減に取り組んでおられると思いますけれども、長時間労働の職場では、働きながらの子育ては大層難しいと思います。 決められた時間内ではなく、成果で評価する柔軟な働き方を用意する必要があると思いますが、市の取り組みや今後の方針をお尋ねいたします。 ◎市長政策室長(片野富男君) これまでの勤務時間管理につきましては、職場に全職員が同じ時間帯に出勤していることを原則として行っております。 今後は、ICTの進展によりまして職場に出勤しなくても同等の業務遂行が可能となりつつあるほか、業務の換算等や個人の抱える事情を踏まえ勤務時間についても柔軟化することがより効率的・効果的であると考えられる場合もございます。 そうしたことから、国におきましてはテレワークの推進やフレックスタイム制の導入促進等、勤務時間の柔軟化についての検討が始められているところでございます。 江南市におきましても、今後の国の動向を注視しながら調査・研究をいたしてまいりますのでよろしくお願いいたします。 ◆19番(牧野圭佑君) 長いスパンで見ますと、2060年の日本の人口は8,674万人と、今から4,000万人ほど減ると予測値がございます。 仮に出生率が反転しても、向こう数十年間は人口減少が避けられないと言われております。 そこで、市における定年延長の方向性についてお尋ねいたします。 ◎市長政策室長(片野富男君) 定年延長の方向性ということでございますが、年金支給開始年齢が段階的に65歳へ引き上げられることに伴いまして、当面は年金支給開始年齢に達するまでは希望者を再任用することとしておりますが、国におきましては人事院が平成23年に定年を段階的に65歳に引き上げるよう意見を出したことを踏まえ、雇用と年金の接続のための措置を講ずることにつきまして、平成28年度までに検討することとしております。 市といたしましても、再任用の運用状況や問題点等の把握に努めるとともに、国の制度整備に準じて改正をしてまいりたいと考えております。 ◆19番(牧野圭佑君) 国の制度改正に準ずるということで理解いたしました。 以上で、育児休業制度と職員の採用についての質問を終わり、次に、時間がございませんが五条川堤防の新しくなった柵の改善とベンチの設置について質問いたします。 この前、私質問をさせていただいて、早速ではないんですけれども、五条川に柵をつくっていただきました。本当によくなりました。心から感謝申し上げます。ありがとうございました。 私もそれをすぐいい気持ちで歩いたり走ったりしておりましたら、地元の方から、なんだ牧野君と言われて、何ですかと言いましたら、すごく間隔があいていると。柵の間が5メーターとか数メーターあいているのは何でだと、危ないじゃないかと言われまして、いろんなことを言うなあと思いましたけど、私も自転車で走ってみたり歩いておりますと、いかにもここから川へおりていくというか、誘導しているような感じがいたしましたので、質問をする次第でございます。 五条川にある尾北自然歩道の安全柵が新しくなりましたが、安全柵に設けてある間隔、すき間は何メートル間隔に何メートル設けてあるのか、お尋ねいたします。 ◎都市整備部長(鵜飼俊彦君) 延長約2.2キロございます尾北自然歩道につきましては、平成26年度に愛知県との協議が調いまして、がんばる地域交付金を活用いたしまして利用者の安心・安全を確保するために安全柵を改修いたしたものでございます。 50メートルの間隔に約2メートルのすき間を設けておるものでございます。 ◆19番(牧野圭佑君) なぜこの間隔が5メーター、2メーター、あいているんですかね。その理由をお聞きしたいんですが。 ◎都市整備部長(鵜飼俊彦君) すき間を設けておる理由でございますけれども、尾北自然歩道の安全柵の改修につきましては、河川管理者であります愛知県一宮建設事務所と協議をいたしました結果、愛知県の河川・海岸事業の手引きにおいて、ガードレール等を堤防天端に設置する際は、緊急時の作業に支障のないようおおむね20メートルから50メートルごとに2メートルから5メートル程度の間隔を設けることと規定されておりますので、50メートルごとに2メートルという最小限のすき間にて占用許可をいただいたものでございます。 また、柵の高さにつきましては80センチございますけれども、転落防止という観点からはもう少し高さがあってもいいのかと思うところではございますが、河川管理において、柵は河川にとっては支障となるものということから、従来から設置されておりましたものである高さの80センチのもので改修を許可されたものでございます。 ◆19番(牧野圭佑君) この防護柵というのが、川を守るための防護柵なのか人を守るための防護柵なのか、同じ2つの理屈が両方とも正しいんですけど、どこで妥協するかということだとは思いますけれども、このすき間が必要であれば、そのすき間に脱着できるチェーンをつけるなどして、すき間から川へ入っていくだとか転落するといった防止をするということが市の責任があるんじゃないかと思いますが、いかがでしょうか。 ◎都市整備部長(鵜飼俊彦君) すき間へのチェーンの設置につきましては、河川管理者であります愛知県一宮建設事務所に問い合わせいたしましたところ、増水時に、特に夜間の作業に支障になるということから、許可については難しいとのことでございましたので、よろしくお願いいたします。 ◆19番(牧野圭佑君) 私はその論理は一方サイドだと思いますよ。また質問したいと思いますが、ぜひチェーンぐらいつけていただきたいと思います。 もう1問ですが、1分でございますのでやめまして、これで私の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。     (拍手) ○議長(古池勝英君) 暫時休憩いたします。     午前10時34分 休憩---------------------------------------     午前10時55分 開議 ○副議長(森ケイ子君) それでは、休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行いたします。 尾関 昭さん。     〔16番 尾関 昭君 登壇〕     (拍手) ◆16番(尾関昭君) 皆さん、こんにちは。 今回の市議会議員選挙におきまして、初出馬、初当選させていただきました。市民の皆様の負託を受けまして、今この場におりますが、大変緊張しております。この心地よい緊張感といいますか、初志一念を忘れることなく、4年間誠心誠意努めてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。 では、先ほど議長からお許しを得ましたので、通告に従いまして質問させていただきます。 私が政治活動を行っていた折、特に私が拠点としておりました江南市の北西部では交通の便が悪いとの声も多く、江南市では公共交通の地域間格差解消のため、平成13年度よりいこまいCARのまずは試験的に、そして現在の方法で運用に至っているわけではございますが、近々の現時点でのいこまいCARの登録者数とその利用者数の実績はどのようなものになっているでしょうか、お答えください。 ◎生活産業部長(武田篤司君) いこまいCARの登録者数は、平成26年度末で6,443人でございます。そのうち、実際に平成26年度中に利用した人数は2,057人で、登録者全体の31.9%となっております。 年齢別の実際の利用者の割合は、年齢が高くなるほど高くなる傾向にございまして、60歳代で27.4%、70歳代で31.4%、80歳代で42.6%となっております。 ◆16番(尾関昭君) ありがとうございました。 人口10万人の江南市のうち2,057名の方が利用、人口全体でいいますと約2%の市民の方へお役に立っているということになります。 登録者数でいいますと、全体の83%の方が60歳以上の方、利用者でいいますと全体の90%以上が60歳代以上の方になると聞いております。それらにおける実際の税投入額は年間約3,600万円、せっかくのシステムでございますので、現況からより広く使われることが現時点での地域間格差解消の一つだと思われます。 今後も、さらなるPRと利用促進に努められるよう、よろしくお願いいたします。 さて、ほかに江南市が取り組んでいます公共交通の補助事業としまして、名鉄バス路線への市からの補助がございます。 この補助金を出している名鉄バス路線の現状はどのようなものでしょうか。また、課題はどのようなものがあるでしょうか、お願いいたします。 ◎生活産業部長(武田篤司君) 現在、名鉄バスに補助しております路線は、布袋駅から江南厚生病院、またはすいとぴあ江南までの江南病院線、そして江南駅から江南団地または江南厚生病院までの古知野高校前経由江南団地線、ヴィアモール前経由江南団地線、江南団地経由厚生病院線がございます。 平成26年度の各路線の利用者数は、江南病院線が17万1,391人、古知野高校前経由江南団地線が16万7,645人、ヴィアモール前経由江南団地線が15万235人、江南団地経由厚生病院線が5万3,050人で、江南団地経由厚生病院線の利用者数が他の路線と比べまして少ないという状況でございます。 また、平成26年度の補助額2,716万9,000円の路線別の補助額でございますけれども、江南病院線が779万3,000円、古知野高校前経由江南団地線が526万9,000円、ヴィアモール前経由江南団地線が246万6,000円、江南団地経由厚生病院線が1,164万1,000円となっておりまして、江南団地経由厚生病院線の補助額が突出して多くなっておりまして、この路線の利用者を増加させることによる補助金の削減が課題となっております。 ◆16番(尾関昭君) ありがとうございました。 まさに利用者を増加させることが大切であります。事前に利用者調査の結果をお聞きしております。 とある平日の、正しくは本年3月25日水曜日に市の職員の方が調査された結果をお伝えしますと、江南駅発江南団地経由厚生病院線の利用者数は、1日全10便で合計66人乗車、さらに内訳としまして、江南団地から厚生病院間への利用者は1日10便で計11人ということです。1便当たり1.1人の利用、ほとんど空便に近い状態でございます。 このような利用率ゆえに、昨年度は1,164万円の補助を江南市より名鉄バスのほうに補助することになっています。江南団地経由厚生病院線は、平成25年度から新路線ゆえに認知度が低い状況でございますが、現在行われています音楽寺のあじさい祭りも会場前にこの路線のバス停があります。路線を用意したから、さあ使いなさいというわけではなく、こんな使い方もありますよ的な広報活動も必要かと思います。 このあたりは当局の方含め、イベントをされる方含め、皆さんで使っていただけるよう周知していただきたいなあと思っております。よろしくお願いいたします。 この利用者数の少ない江南団地経由厚生病院線の団地、病院間のバスの代替としまして、いこまいCARを定期便として復活、走らせてはどうかと私は考えてみましたが、いかがでしょうか、お答えください。 ◎生活産業部長(武田篤司君) いこまいCAR(定期便)につきましては、先ほど議員からお話がありましたように、平成13年度から試行運行を開始いたしまして、平成24年度の廃止に至るまでさまざまな検討を重ねまして実施してまいりました。 その中で、般若公民館、古知野東公民館、曽本会館、老人ホームなどへのいこまいCAR(定期便)の支線についてに平成13年度から平成16年度にかけて試行運行をいたしましたが、乗車率が伸び悩みまして本格運行に至らなかった経緯がございます。 一方、お地元からの御要望によりまして、平成25年4月から延長いたしました名鉄バス江南団地経由厚生病院線の利用者数は、先ほど御答弁させていただきましたとおり他の路線の3分の1程度となっております。 江南団地経由厚生病院線の利用者のうち、江南団地と厚生病院間を利用した実際の人数の割合は、平成27年3月に市で実施をいたしました乗降調査によりますと、江南駅と厚生病院間の利用者の19.8%でございまして、この間を利用する利用者数は少ない状況にあると分析しております。 江南団地と厚生病院間の行き帰りは、体調の悪い方もお見えになると思われますので、路線バスが運行してはおりますが、いこまいCAR(予約便)の需要も少なくはございません。また、体調の悪い方との狭い車内での同乗を敬遠される方もあると思われますので、こうした状況の中でこの区間のバスの代替としていこまいCAR(定期便)を運行することは、現段階では難しいと考えております。 なお、江南団地経由厚生病院線につきましては、平成25年4月に分割延長した路線でございますけれども、延長した際に、利用状況によりまして見直しをすることとしておりますので、費用対効果を含め、利用状況を踏まえた検討を現在検討委員会で検討いたしているところでございます。 ◆16番(尾関昭君) ありがとうございました。 このバス路線につきましても、またいこまいCARの利用、活用につきましても、現状ではともに決定的な欠点といいますか、弱点を持っています。 それは当該路線の江南団地発の始発、病院行きの時刻が8時40分であること、いこまいCARの利用可能時間も朝8時半からであること。こちらは厚生病院の受け付け時間が再来で朝7時30分から、初診で朝8時半からと、結局のところ大多数使われるお年寄りの受け付け時間に間に合わないタイムスケジュールとなっております。この部分も含みまして、状況に応じた検討が必要かと思います。 江南市では、公共交通の補完として幾つかの施策を打っているわけではございますが、その中に福祉タクシー料金助成制度がございます。 こちらは昭和55年より運用されている代替交通ではない福祉目的のサービスではございますが、お尋ねいたします。 高齢者タクシー、福祉タクシーのチケットの概要、現時点での利用状況をお聞かせください。よろしくお願いいたします。 ◎健康福祉部長(大竹誠君) 江南市福祉タクシー料金助成制度は、重度心身障害者、戦傷病者、原爆被爆者及び満85歳以上の高齢者の方が日常生活の移動を容易にするための事業として、タクシー料金の一部を助成し、福祉の増進を図っておるものでございます。 その内容でございますが、年間48枚の利用ができる小型・中型タクシーの基本料金相当額を助成する江南市福祉タクシー料金助成券を交付する事業でございます。 平成26年度の実績につきましては現在集計中でございますが、平成25年度の利用実績でございます。高齢者の方では950名の方にこの助成券を交付し、利用された方がうち764名、1枚も利用されなかった方は186名見えます。また、障害者の方では824名の方にこの助成券を交付いたし、利用された方は601名、1枚も利用されなかった方は223名お見えになります。 チケットの利用枚数のほうでございますが、高齢者の方では950人分、総枚数4万5,600枚に対しまして1万6,213枚の利用があり、利用率は35.6%となっております。障害者のほうでは824名、総枚数が3万9,552枚に対しまして1万1,652枚の利用があり、利用率は29.5%となっております。 基本料金相当額はタクシー会社等により異なりますけれども、430円から720円という幅になっております。 平成27年4月1日現在、契約をしておりますタクシー会社等の数は69事業所でございます。 ◆16番(尾関昭君) ありがとうございました。 高齢者の方の利用率は35%、障害者の方の利用率は30%ということがわかりました。仕組み、制度は違うにせよ、いこまいCARの利用率と似通っていることもよくわかりました。 それでは続きまして、高齢者タクシー、福祉タクシーチケットの目的別、地区別の利用状況は、わかる範囲内で結構ですのでお教えください。 ◎健康福祉部長(大竹誠君) チケットの目的別の利用状況でございますが、通院、お見舞いに30%の方が利用され、次いで駅への利用として13%の方が利用してみえます。市外利用としましては、10%の方が利用してみえます。 あとチケットの地区別配付状況でございますが、古知野、赤童子大間町で17.5%、宮田、後飛保、前飛保町などで11.7%、北野、野白、飛高町で11.1%となっております。配付割合の低い地区でございますが、草井、小杁町の地区で3.8%、天王町、北山町、南山、曽本町地区で4.4%となっております。 ◆16番(尾関昭君) ありがとうございました。 配付状況に地域差があることに興味があります。配付割合の低い地区は、もしかすると地域のコミュニティーがしっかりしているのかもしれません。一度私のほうで地域の方にヒアリングして調べてみたいと思っております。 他の公共サービス、私のアイデアとはなりますが、ハイブリッドな使用方法として、例えばいこまいCARと他の福祉タクシーチケットとの併用はできないものでしょうか。 ◎健康福祉部長(大竹誠君) 福祉タクシー利用には予約の必要がなく、また利用する時間、場所の制限はありませんが、助成券は年間48枚と決まっております。 いこまいCAR(予約便)のほうは、登録が必要であります。利用回数の制限はございませんが、前日までの事前予約、そして時間は午前10時から午後7時の予約時間となります。これが必要になりまして、市外での利用や利用時間、こちらのほうも午前8時30分から午後5時ということで、利用時間等にも制約があるわけでございます。 この2つのサービスは併用はできませんので、利用者の判断によりどちらかを選択していただいておるということでございます。 ◆16番(尾関昭君) ありがとうございます。 福祉タクシーのほうが、対象者、該当者が少ない分、自由度は高いように思われますが、回数、助成券枚数に制限があります。利用者が判断するという選択は与えられておりますが、複数利用も選択肢の中にあるとよいのではと考えました。ぜひ御検討ください。 続きまして、福祉タクシーチケットの今後の展開についてお聞かせください。よろしくお願いいたします。 ◎健康福祉部長(大竹誠君) 重度心身障害者等や高齢者の方の日常生活の移動を容易にするとともに、日常生活範囲の拡大に寄与をいたし福祉の増進を図っている事業ではありますが、今後につきましては江南市における総合的な交通体系、交通施策を築いていく中で高齢者等の交通施策についても調査・研究してまいりたいというふうに考えております。
    ◆16番(尾関昭君) ありがとうございます。 私としましても、適切な公共交通のあり方、高齢者や障害者の方の移動手段について大いに再考する必要があると考えております。 福祉タクシーの制度は35年間続いている分、その必要性は十分に感じておりますが、運用が長いゆえ実態に即しているか等検証する必要があるかと思います。今後は、当局の調査・研究時には積極的に私も参加、オブザーブできたらと考えております。 続きまして、質問の2項目めに移らせていただきます。 本年3月議会での一般質問や、おとといの野下議員からも御質問がありました空き家の問題についてです。 私からは少し内容を細部へ踏み込んで御質問させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 今回の空き家等対策の推進に関する特別措置法の5月26日全面施行における江南市の対応についてお聞きいたします。 特別措置法第6条では、空き家等に関する対策を総合的かつ計画的に実施するため、基本指針に則して空き家等対策計画を定めることができるとされています。 江南市は計画の策定を行いますでしょうか。また、特別措置法第7条の協議会を設置する予定はありますでしょうか。 ◎都市整備部長(鵜飼俊彦君) 特別措置法の条文のとおり、空き家等に関する対策を総合的にかつ計画的に実施するためには、空き家等対策計画が必要であるとの認識であります。 特別措置法の基本指針では、市内の空き家等の所在やその状態等を把握する空き家等の実態把握が重要であるとされております。空き家等対策計画を策定するには、まず江南市内全域での空き家等の実態の調査を行い、空き家等の件数及び状態などを把握いたしまして、それらを特定空き家等への措置や利活用に関して空き家等対策計画に反映させる必要があると考えております。 特別措置法第7条の協議会の設置につきましては、特別措置法で、協議会は空き家等対策計画の作成及び変更並びに実施に関する協議を行うための組織とされておりますが、特別措置法の基本指針やガイドラインの中で勧告等の要否や措置の内容等につきまして協議会を利用することが示されておりまして、江南市におきましても勧告を行う際は協議会に諮り決定することを検討しておりますので、協議会の設置は必要であると考えております。 ◆16番(尾関昭君) ありがとうございます。 基本的な指針は、本年2月26日付で、ガイドラインに至っては5月26日付ということで、江南市としての対応もこれからかなといった感じではございますが、早々に御対応いただき、かつ協議会の設置は必要との御回答、まことにありがとうございました。 次に、特別措置法の施行により定義されました特定空き家等の状況は、現在どのようになっていますでしょうか。わかる範囲で結構でございます、お答えお願いいたします。 ◎都市整備部長(鵜飼俊彦君) 特定空き家等の状況でございますけれども、現在、該当すると判定を行った空き家等はございません。 今後、特定空き家等に該当すると判定される可能性のある適正に管理されていないと思われる空き家で、市が把握しているものにつきましては、江南市空き家等対策連絡会議を開催いたしました5月19日の時点で22棟ございました。 そのうち、倒壊等のおそれがある空き家は14棟、樹木、雑草等で周辺の生活環境を悪化させているものは8棟ございました。 ◆16番(尾関昭君) ありがとうございます。 空き家はとかくマイナスイメージばかり先行してしまいますが、実例として、毎月幾らかをお出しいただいて、水道を使ったり窓をあけ空気の入れかえをするという便利屋さんのような商売があるそうです。特定空き家等にならぬよう補助するビジネスもあり得るということでございましょうか。 市側も家屋等の資産を適正に管理していただけるよう、声がけ、広報をよろしくお願いしたいと思っております。 では次に、これからの実働としまして特別措置法を運用していくわけでございますが、市側で懸念される事項はありますでしょうか、お答えください。 ◎都市整備部長(鵜飼俊彦君) 特別措置法の運用に当たりまして懸念される事項につきましては、特定空き家等の措置を行う際に所有者が特定できない場合の対応に苦慮することが考えられます。 所有者の特定につきましては、どこまで調査を行えばよいのかなどガイドラインでも不明瞭な点が多く、ほとんどの市町が困窮する問題であると考えております。 県で行われます会議や他市町の状況等を参考にしながら、適切な運用を図ってまいりますのでよろしくお願いいたします。 ◆16番(尾関昭君) ありがとうございます。 空き家問題は、やっとスタート地点に立った感があります。現在、日本国内である空き家は82万戸と言われております。2013年の我が国の空き家率は、率でいいますと13.5%、愛知県に限りましては12%となっております。2035年の我が国の空き家率は32%になるという試算もあります。 ちなみに、2013年7月に財政破綻したアメリカ・デトロイト市の空き家率は29.3%だったそうです。2007年に財政破綻した北海道夕張市の空き家率は33%だったそうです。 おおむね空き家率が30%に達するに至ると、行政も息絶えるといったシナリオが想定されております。空き家問題は、人口減少、少子化、財政力、全てにリンクするものでございます。 市は多くの問題を同時に対策し、さまざまな施策を同時に実行する必要があると思います。 では、3項目めの質問に移らせていただきます。 事業仕分けについてでございます。 こちらは市長が選挙時の公約として上げられた部分で私は質問させていただきます。先日の施政方針でも述べられている部分と事柄も重なりますが、お許しください。 事業仕分けの基本的な考え方とは何でしょうか。よろしくお願いいたします。 ◎市長(澤田和延君) 事業仕分けと申しますのは、行政サービスの必要性、自治の主体のあり方、実施方法の妥当性などの視点から、市の政策方針や財政上の制約等こういったものは前提としなく、事業そのものの必要性、適切な実施主体、効果的・効率的な実施方法など公開の場で議論をして、最終的に事業ごとに必要か不要か、また改善すべき点があるのか、拡大するのか縮小するのか、そういったようなことを仕分けしていくものであります。 ◆16番(尾関昭君) ありがとうございます。 その事業仕分けについてですが、本来の目的は何だと思われますでしょうか。 ◎総務部長(佐藤和弥君) 事業仕分けは、市が実施する事業につきまして、事業の必要性や事業主体の適正さを公開の場で市民とともに検証し、その結果を予算編成や行政運営に反映させることを目的としております。 また、事業仕分けを通じまして事業そのものの目的の再認識や事業内容の分析などをすることによりまして前例踏襲的な考えを改め、積極的な事業の見直しを図ることができる。これとともに、市民への説明責任を果たすこともできるために、職員の意識改革にもつながっていくものと考えております。 ◆16番(尾関昭君) ありがとうございます。 職員の意識改革にもつながっていくということは、施政方針で述べられました自分たちで考え実行していく能力につながることだと私は思います。 私も皆様からおくれをとらぬよう、スピード感を持って対応してまいりたいと思っております。 続きまして、さて、市としましてどのような事業仕分けを手法として考えるのでしょうか。また、その事業仕分けをいつ実施するのでしょうか、お答えください。 ◎市長(澤田和延君) 事業仕分けの仕方ということでありますけれども、施政方針に述べましたが、市民参加による事業仕分けということを考えております。 国のほうで、民主党政権下で事業仕分けということが行われて大変評判にはなったわけでありますけれども、最終的に問題点も多々あったということも聞いております。 そうした中で、市民の方々がなかなか行政に接する機会がない、そういった場面でぜひ参加をしていただき、この参加の方法も手を挙げていただくというようなことではなくて、できるだけ公平性を持った判断をしていただかなければいけないということもあります。それから、内容によっては大衆迎合化してしまうような事案も取り上げてしまうと、必ずしも正しい評価が出ないというようなこともあったりするものですから、こうした市民参加というものについては、やはり十分検討しながら進めていきたいなとは思っておりますけれども、いずれにいたしましても市民の皆さん方に参加をしてやっていくということを一つの手法として考えております。 現在、いろんなやり方があるわけでありますけれども、私が経験した一つには、市民の方々が参加するということに関していえば、中立・公平的な専門家の方々、それから行政に非常に詳しい方々等々、それと江南市にゆかりのないような方々、この地域的にしがらみを持たないような方々が非常にドライな形で議論をしていただく。その議論を聞いていた市民の皆さん方が、これは選ばれた人、無作為抽出、さまざまな方法があるわけですけれども、こうした方々に判定をしていただくというようなことも一つの方法であります。これはあくまでも一例でありますけれども、そうしたことによって、中立的な見方及び市民の方々が参加していただくことによって、時には地域的なそうした問題も加味していただくようなことをやる。 いずれにしましても、当局側がこれまでやってきた事業について提案をし、これに対して評価をしていっていただくという、最初に申しましたように、進む、やめる、拡大する、縮小する等々のことを考えております。 スケジュール的なことでありますけれども、初めてのことでもあります。かといってゆっくりしておるわけにもいきませんので、早速検討に入っているところであります。 そうしたところにつきましても、できるだけ議会のほうにもいろいろとお示ししていきたいと思っておりますので、実施内容等が整いましたらまたお知らせをしたいと思っております。できるだけ早期にということは考えてはおります。 ◆16番(尾関昭君) ありがとうございました。 市民参加の江南市らしい事業仕分けができることを私たちも尽力しながら、ともに歩んでいきたい、進めていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。 では続きまして、ふるさと寄附金についてです。 市の財源確保のために、平成26年6月から市外在住者にお礼の品を贈るなど、ふるさと納税を活用した寄附制度を充実したとのことでございますが、平成26年度の実績についてお尋ねいたします。よろしくお願いします。 ◎市長政策室長(片野富男君) お尋ねの平成26年度の寄附件数でございますが、1,616件、寄附総額は1,381万2,500円でございました。 寄附金の使い道といたしましては、ふるさと寄附金を申し込まれる際に希望する1分野を指定していただいておりまして、平成26年度分で御説明をいたしますと、ふるさと寄附金1,381万2,500円のうち、生活環境産業に関する事業へは286件、236万5,000円、健康福祉に関する事業へは362件、316万3,000円、都市生活基盤に関する事業へは72件、59万円、教育に関する事業へは464件、373万8,500円、市政一般への活用へは432件、395万6,000円となっているところでございます。 ◆16番(尾関昭君) ありがとうございました。 現在、寄附された方へ返礼品をお送りしているとのことで、市のホームページを見てみましたが、江南市らしさを余り感じられないように思われます。 今後は、江南市らしさを感じられる返礼品を、例えば一日江南市長、一日消防署長、一日藤花ちゃん、江南市の親しみを持っていただけるもの、権利を送っていただきたいと思いますが、どのように考えていらっしゃいますでしょうか、お答えください。 ◎市長政策室長(片野富男君) 現在、市内にございます13の事業所に協力をいただいております。 内訳としましては、和菓子関係が5事業所、洋菓子関係が2事業所、麺類関係が2事業所、日本酒関係が1事業所となっているところでございます。品数といたしましては、23種類でございます。 今後も協力していただける事業所とよく相談をしてまいりたいと思っておりますけれども、先ほど議員御提案のありましたユニークなものにつきましてもアイデアをいただきましたので、検討をさせていただきたいと、そのように考えております。よろしくお願いいたします。 ◆16番(尾関昭君) このふるさと寄附金、返礼品の豪華さを競うような報道も目につくわけではございますが、決して返礼品ありきではいけないと思っております。 そこで、あくまでも使い道、使途ありきの視点で市のホームページのふるさと寄附金のページを改めてみてはどうでしょうか。 本日の新聞記事で、小牧市に3,000万円のふるさと寄附金を個人で送られた方がいらっしゃいます。経済的な理由で高校進学を諦めてしまう子供たちに役立ててほしいとの意向で寄附された方でございます。 我々の市のホームページには、寄附金の使い道として5つの分野ごとに写真を使ったイメージ画像、その右の列に分野名、さらにその主な事業内容が例示されております。 使途分野、各事業内容、具体的な活用実績を一覧で掲載したほうがわかりやすくなると思いますが、どのようにお考えでしょうか、お答えください。 ◎市長政策室長(片野富男君) ただいまふるさと寄附金が充当した事業につきましては、ホームページに掲載をしておりますが、寄附金の使い道の一覧表とは別表示となっております。 寄附金がどのように活用されたのか、寄附された方や寄附を検討されている方にとって関心の高いことというふうに思っております。 議員御提案のように、具体的な活用実績が目に見えることも大切でございますので、御提案の趣旨に沿いまして、ホームページを改善してまいりたいと思っております。よろしくお願いいたします。 ◆16番(尾関昭君) ありがとうございます。 この質問を最後にしますが、ふるさと寄附金がどのような形で生かされているのか、市民の方に使ってもらうためには、その活用したものにふるさと寄附金を充当したもの、ふるさと寄附金充当事業と表記することも必要ではないかと思いますが、どのようにお考えでしょうか。 ◎市長政策室長(片野富男君) 寄附金事業ということで表記するということでございますけれども、全国の応援によりまして寄附充当事業が執行されている、ふるさと寄附金が江南市のために役立てられている、そのようなことを市民の方々にお知らせすることも大切なことだというふうに承知をしております。 充当事業によっては、プレートなどの表示を設置するのが困難と思われるようなものもございますので、その設置の可否につきましては今後検討させていただきたいと思っております。 ◆16番(尾関昭君) ありがとうございます。 今回、AEDの設置につきまして、ふるさと寄附金の充当があったと聞いております。その部分に関しては、このAEDにふるさと寄附金充当事業というステッカーを張っていただくだけでも十分PRになるのではないかと思いますので、今後とも御検討をお願いいたしたいと思っております。 次にc項目といたしまして、一昨日、東猴市議からも御質問がありました企業誘致についてでございます。 他市町に比べ一歩も二歩もおくれをとっている事項だと感じております。ただ、後発なゆえに多くの事例をもってして挑んでいく事項でもございます。 今後の企業誘致推進に当たって、市長みずからによるトップセールスも行われると思います。その際に、企業側からも江南市に対してさまざまな要望が出されると想定されますが、どのように対応していくお考えでしょうか、お答えください。 ◎生活産業部長(武田篤司君) 今後、企業誘致及び市内企業の振興を推進していくための基本的な方針を策定していきたいと考えております。 企業からの御要望に応えるための市の支援につきましては、基本方針を策定していく中で検討すべき重要な事項であると認識しておりますので、先進自治体の持つ制度を参考にするとともに、市内外の企業へのアンケート調査等によりまして企業が希望する内容を把握するなどして、支援する内容を検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。 ◆16番(尾関昭君) ありがとうございます。 今お話しいただいた市内外の企業へというお話がありました。企業誘致といいますと、外の市町から企業を引っ張ってくるイメージが強いようですが、現実的には市外への転出を防ぐ、いわゆる防衛策が同時進行として必須になっていくと思います。こちらにつきましても御検討いただきますよう、よろしくお願いいたします。 続きまして、企業誘致に関して今後のスケジュールをお聞かせください。 ◎生活産業部長(武田篤司君) まず先ほど申し上げました基本方針の策定でございますけれども、こちらにつきましては市職員及び外部有識者により構成をいたします検討組織を立ち上げまして、本年11月までをめどに内容の検討を行ってまいりたいと考えております。 その後は政策会議、議会への報告を行いまして、年度末までに必要に応じて補助金等の支援策を実施するための条例、要綱の制定などの手続を行っていきたいと考えております。 支援策の実施や企業へのPR活動につきましては、来年度より開始できるよう進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。 ◆16番(尾関昭君) ありがとうございます。 私の知り得た情報で、江南市で100人規模の企業が市外へ転出を考えているという話が先日私の耳に入ってきました。そのあたりで、実際この補助金等の施策を実施するための条例を早急に立ち上げまして、転出を防ぐということも大事かと思います。よろしくお願いいたします。 d項目、住みたくなる子育て先進都市について御質問を進めます。 江南市においては、学童保育所は市内小学校区ごとに10カ所の学童保育所がありますが、それぞれの学童保育書で子供を見ていただく先生方は、これまでの人生経験を生かして指導していただけるそれぞれの地元の経験豊富な方に子供たちを指導していただければと思うのでございますが、この先生方についての何か基準があるかと思いますが、その基準はどのようなものでございますでしょうか。 ◎健康福祉部長(大竹誠君) 学童保育の先生につきましては、江南市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例におきまして、放課後児童支援員という位置づけをしており、おおむね児童40人に2人の支援員を置くこととしております。 支援員につきましては、保育士や幼稚園教諭、小学校教諭などの資格を持つ方で、県で行う研修を終了された方としておりますが、2名のうち1名につきましては特に資格等は必要なく、支援員を補助する者ということで補助員とすることができるものでございます。 ◆16番(尾関昭君) ありがとうございます。支援員については資格等をお持ちの方で研修を受けられた方、また補助員については資格等をお持ちでない方でも先生になっていただけるということがわかりました。 国の方針で、学童保育につきましては6年生までの拡充が打ち出され、現在、江南市では当面4年生まで実施できるよう、学童保育所の整備を進めていくわけではございますが、整備費用も必要となり財政面でも負担がかかっていくわけであります。 そうした中で、市長さんの公約にも上げられています民間力を利用した子育て支援という中で、人生経験豊富な方々により立ち上げられた民間の施設運営というものも検討できないものでしょうか。 ◎健康福祉部長(大竹誠君) 市の学童保育につきましては、国の放課後子ども総合プランで文科省の管轄であります放課後子供教室が実施する共通プログラムに参加をし、連携をすることにより次代を担う人材を育成するという考え方も必要でございます。 ただ一方、江南市の学童保育の現状は、夜7時まで勤めていただかなければいけないことから、支援員等の人材確保がなかなかできない状況にあります。 また、議員がおっしゃるさまざまな経験をお持ちの地域の方々が学童保育の児童と積極的にかかわっていただいたらどうかという点につきましても、必ずしも学童保育に従事する方全員に資格を求める必要がないとされているところでございます。 こうしたことから、議員御提案のような地域や民間の力をおかりしての運営という方法もあるわけでございますが、現段階では先ほど申しましたような放課後子供教室との連携も含め、まずは学童保育の小学校4年生までの拡充について、市主導によりしっかりと取り組んでいきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ◆16番(尾関昭君) ありがとうございました。 今回の一般質問に際し、小生意気ながらも市長選のマニフェストより幾つか題目を選定させていただきました。私自身も、未来を託す子供たちのためにをキーワードに活動を進めてまいりました。この住みたくなる子育て先進都市は、少子化対策、ひいては人口維持対策にもつながるものだと思っています。 民間研究機関日本創成会議の資料によりますと、江南市の人口は2010年から2040年の30年間で約16%減るそうです。それ以上に深刻なのは、20歳から39歳までの女性の人口でして、江南市ではこの30年間で約31%減ると予想されています。何とかしてこの予想を反する結果となるよう、皆様とともに市政をよりよく進めてまいりたいと思っております。 以上をもちまして、私からの一般質問は終わらせていただきます。御清聴ありがとうございました。     (拍手) ○副議長(森ケイ子君) 暫時休憩いたします。     午前11時41分 休憩---------------------------------------     午後1時05分 開議 ○議長(古池勝英君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行いたします。 幅 章郎さん。     〔15番 幅 章郎君 登壇〕     (拍手) ◆15番(幅章郎君) 皆様、こんにちは。 さきの選挙におきまして、皆様の御支援のもとこの議席を頂戴いたしまして、人生で初めての一般質問をさせていただきます。この赤いネクタイ、お昼から締めさせていただいております。父の日も近いということで、珍しく娘から父の日のプレゼントということでもらいまして、きょうは娘の力もかりながら一般質問をさせていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。 それでは、通告に従いまして質問をさせていただきますが、まず第1の布袋駅を中心とした整備計画というような都市基盤整備という項目につきましては、朝の牧野議員さんの質問におきまして細部にわたりまして御質疑がございました。 私がなぜこの問題を一般質問で取り上げさせていただきたかったかということを少しお話しさせていただこうと思います。 私は東野町の出身でございますので、布袋の地区の皆様からすればよそ者でございますけれども、私は布袋駅周辺の高架化事業、また西地区の土地区画整理事業、また都市計画道路事業などさまざまな事業が布袋駅を中心に周辺で複合的に実施されているこの江南市の南のサブ核のコアの形成事業というものを、江南市民の一人として以前から大変興味を持って見ておりました。 また、先ほど牧野議員さんもお話をされてみえましたけれども、駅西の地区は恐らく江南では唯一古い町並みの景観が残る、文化また歴史の薫る町並みが残っている地域ではないかと思います。 そのようなこともあって、私も布袋の方の中にはお知り合いも見えますけれども、地元の皆さんが積極的にまちづくりに参画をされていらっしゃる土地だということを感じておりました。その布袋の地区の皆さん方が南部地域の開発、まちづくりをどのようにされていくのかということを、皆さんがどんな未来予想図を描いてこの南部地域を発展させていかれるのかということで大変に興味を持って眺めておりました。 特に、布袋駅西地区まちなみ整備計画、また駅東の駅前広場について関心を持っておりましたので、私もこの場で御質問をさせていただこうと思っておりましたけれども、午前中、牧野議員が細部にわたり御質問をされましたので、その点については割愛をさせていただいて、私は1点だけこの問題について質問をさせていただきます。 午前中の牧野議員さんの質問でも、駅周辺の計画事業については理解をできたわけでありますけれども、一方で、南部地域全体のまちづくり、特に都市計画マスタープランにおける都市計画形成の方針において、文化・歴史の資源を生かし、個性ある魅力的な景観形成を促進するということがテーマとして掲げられ、ふるさと江南歴史散策道を中心に、歴史・文化的景観の充実に努めるというまちづくりの大きなテーマを持っていらっしゃる地域であります。 そこで、布袋駅東の南のほうにそうした歴史的な景観が点在をするかと思いますけれども、特に駅東地区の道路整備、また景観整備というものがどのような計画のもと進められていらっしゃるのかお聞きをいたします。 ◎都市整備部長(鵜飼俊彦君) 駅東の駅前広場につきましては、平成25年に設計を行いまして整備内容の素案も策定しております。 隣接する民有地の土地利用につきましては、その方向性も定まっていなかったことから考慮をいたしておりません。 今後、隣接する民有地が再開発されることになりまして、その開発内容により現在の駅前広場の整備素案の内容がそぐわないと判断されます場合には駅前広場の設計を見直すことが必要となり、その変更設計により整備内容を検討してまいります。 駅東駅前広場を整備することで、現道が行きどまりとなり、利用ができなくなる状況が発生いたします。その機能を回復するために、市道東部第425号線及び市道東部第280号線の都市計画道路布袋駅線より市道東部第425号線までの区間につきまして、駅東駅前広場の完成にあわせ計画的に整備を進めてまいりたいと考えております。 こうした布袋駅東地区における公共施設整備に伴います雨水排水対策といたしまして、平成25年度に雨水排水施設の概略的な施設検討を行う布袋駅東地区雨水排水施設設計委託を実施いたしまして、雨水排水対策の基本方針を検討いたしました。 この基本方針をもとに、本6月定例会で補正予算をお願いいたしております雨水排水対策施設詳細設計委託を実施いたしまして、駅東駅前広場や周辺道路の基盤整備の進捗にあわせて雨水貯留槽及び排水路整備を計画的に進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ◆15番(幅章郎君) ありがとうございました。私の言葉足らずもあったかと思います。御迷惑をおかけいたしました。 南部地域の文化・歴史的資源を結ぶ、先ほど申し上げましたようなふるさと江南歴史散策道というものの整備計画はございますでしょうか、お尋ねをいたします。 ◎都市整備部長(鵜飼俊彦君) 現在、布袋駅地区におきましては、鉄道高架化事業を中心といたしまして周辺の基盤整備を進めておりますが、まちづくり課といたしましては、散策道路としての整備計画は持ち合わせておりません。 鉄道高架化事業に関連いたします周辺道路が整備されることで、布袋駅を中心といたしました道路ネットワークの整備や自動車及び歩行者などの円滑な交通処理が確保され、道路利用者の利便性が向上し、周辺の散策等のさまざまな目的に活用されることになると考えております。 ◆15番(幅章郎君) ありがとうございました。 私は先ほども申し上げましたように、南部地域には江南市が誇りに思わなければいけない歴史的な史跡がたくさんある。その景観を整備、保全する計画を早急に策定していただいて、駅東の開発と一体となった事業を進めていっていただきたいなと思っております。 午前中にも牧野議員さんがおっしゃられておりましたけれども、時間は案外ないというふうに思います。ぜひ南部地域における歴史的資源を大切にした景観保全全体の事業計画についても御考慮をいただきたいと思いますし、また私はこの点につきましては次回以降の定例会でも質問をさせていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いをいたします。 第1項については以上とさせていただいて、午前中、牧野議員さんからお譲りをいただきましたまち・ひと・しごと創生総合戦略についてお尋ねをさせていただきます。 この話題は、さきの3月議会でも野下議員さんが御質問をされていらっしゃいました。高い関心のある問題であると私も認識を持っております。 私も選挙期間中、人口減少、少子・高齢化が進む中、厳しい地方運営の時代にあってオール江南で江南市の未来予想図を描いていかなければいけないと訴えてまいりました。 地方創生は、私はいわば江南市の一丁目一番地の取り組みであるべきだというふうに思います。その総合戦略をどのように描くかは、大げさに申し上げれば江南市の浮沈にかかわる大きな問題だというふうに思います。 そこでお尋ねをさせていただきます。 この総合戦略の方向性、またどのような政策を実施していくのかと大枠を決める意思決定はどのように形成をされていかれるのでしょうか。 ◎市長政策室長(片野富男君) 意思決定というようなことでございますけれども、市では総合戦略の策定及び推進に当たりまして全庁的に取り組むため、江南市まち・ひと・しごと創生総合戦略推進本部を平成27年1月26日に設置いたしました。 この推進本部は市長を本部長に、副市長を副本部長とし、教育長、部長職の職員で構成をする組織でございます。この推進本部のもと、下部組織としまして課長職によります幹事会を設置し、全庁的に検討の上、素案を作成してまいりたいと考えております。 この素案をたたき台にしまして、幅広い分野からの外部有識者を含めました懇談会から御意見をいただくとともに、議会や広く市民の皆様からも御意見を頂戴しながら策定を進めてまいりたいと考えております。 ◆15番(幅章郎君) ありがとうございました。 ただいま素案を作成されるということでありますけれども、私は新米のなりたての議員でありますけれども、市民の皆様の声をぜひとも代弁して活動していきたいと思っております。我々議員もその素案作成の早い段階で意見を申し上げられるような機会をつくっていただければなあと思います。 今後の議会との打ち合わせはどのようにされていかれるのか、お尋ねをいたします。 ◎市長政策室長(片野富男君) 総合戦略の策定に当たりましては、委員協議会や全員協議会などの機会を捉えまして、案として取りまとめました人口ビジョンや総合戦略につきまして、その都度お示しをし、議会からの御意見をいただきながら策定作業を進めてまいりたいと考えております。よろしくお願いいたましす。 ◆15番(幅章郎君) ありがとうございます。 少し具体的にお聞きをさせていただきたいと思いますが、総合戦略策定に当たっては業務委託をされるということをお聞きしております。コンサルの活用方法、また先ほどの組織とコンサルとの役割分担などはどのようにされていかれるのか、お尋ねをいたします。 ◎市長政策室長(片野富男君) 総合戦略地方人口ビジョンの策定に当たりまして、コンサルタント会社の支援を受けて作業を進めているところでございます。 市とコンサルタント会社との役割分担といたしましては、市では議会や市民の皆様、幅広い分野の方から御意見をいただきながら、総合戦略等の基礎作業を実施してまいります。 コンサルタント会社には、人口ビジョン策定過程におきまして、各種人口データの分析等を踏まえた人口推計をお願いしてまいります。また、総合戦略策定につきましては、計画策定に必要な状況調査とデータ収集をしていただき、類似都市や近隣市町などの状況を踏まえ、本市の現状分析や課題解決に向けた施策の方向性について、専門的な知見を生かした提案をしていただけるようお願いしてまいりたいと考えております。 ◆15番(幅章郎君) 業務委託をされる項目として、大きくは地方人口ビジョン作成の支援、また総合戦略策定の支援ということであります。 この戦略の根っこを見ますと、やはり将来の人口をどう減らさないかということが大きくクローズアップされているのが根っこであるように思います。 そこで、江南市の最上位計画であります戦略計画におきましては、平成29年度の目標人口を10万3,000人と置いておられます。また、これまでの質疑の中でも人口の将来推計ということで人口問題研究所、また日本創成会議が発表しておりますそれぞれの数値の御発表もあります。さまざま人口推計はされておりますし、また市当局のさまざまな計画においても人口推計は出されております。 特に、市当局が出されております計画における数値というものは、その戦略計画に基づく個別計画の施策を実施した成果というものが反映をされたものであるのかどうかということを私はふと疑問に思うところであります。 地方人口ビジョンというものを策定する前提となる人口推計というものはどのようなものであり、また国に求められる人口ビジョンの策定の期間はどのような期間の推計を求められているのでしょうか、お尋ねをいたします。 ◎市長政策室長(片野富男君) 基本の計画の人口推計ということでございますけれども、おおむねこれまで市が行ってまいりました将来の人口推計につきましては、一例ではございますけれども、昨年度策定いたしました江南市子ども・子育て支援事業計画におけます人口推計で申し上げますと、主に過去の実績人口をもとにいたしまして人口推計を行っておりまして、必ずしも実行される施策の効果を反映した人口推計とはなってございません。 ◆15番(幅章郎君) 今般作成をされます総合戦略で求められているのは、人口ビジョンという文言であります。 人口にかかわる文言が、目標人口という文言があったり、また人口推計という文言があったり、いろいろな文言、言葉があって、その定義がどのようなものなのかということを困惑しないでもありません。 この総合戦略で求められる地方人口ビジョンというものは、どのような要素を勘案して策定をされていかれるものでしょうか、お尋ねをいたします。 ◎市長政策室長(片野富男君) どのような要素を勘案するのかということでございますけれども、今後策定いたします地方人口ビジョンにおきましては、国から示されました推計方式に基づきまして人口動向や将来人口の推計分析を行い、将来的な人口減少を抑制した上での江南市の将来人口の展望を検討することを目的にするものでございます。 出生率の上昇や転出抑制、政策誘導の結果といった仮計値によります人口推計を行い、地方人口ビジョンとして、その中には施策を反映した数字ということを地方人口ビジョンとして策定してまいるものでございます。 また、地方人口ビジョンでは国が策定をいたしましたまち・ひと・しごと創生長期ビジョンの対象期間と同様に45年間となります。2060年、平成72年でございますけれど、こちらを対象とする長期の推計であることから、改めて人口推計を実施させていただくものでございます。 ◆15番(幅章郎君) ありがとうございます。 人口ビジョンという聞きなれない文言、また平成72年度までを対象とするというかなりの長期の推計であります。その間の施策の成果というものが、どのようにこのビジョンの中でまた改定なりをされていくのかということを思いますけれども、その策定においても気になるところでありますけれども、その総合戦略を策定する上で気になりますのは、上位計画である国や県の総合戦略との兼ね合いであります。 国や県の総合戦略というのはどのようなものであり、また国・県とどのような連携の上で策定を進めていかれるのか、お尋ねをいたします。 ◎市長政策室長(片野富男君) 国・県との連携ということでございますけれども、国は平成26年12月27日に、2060年に1億人程度の人口を確保する中・長期展望といたしましてまち・ひと・しごと創生長期ビジョンを、また、まち・ひと・しごと創生法第8条の規定に基づくまち・ひと・しごと創生総合戦略を閣議決定し、公表されているところでございます。 また、愛知県におきましては、現在、愛知県版の総合戦略を策定中ということで伺っております。去る5月22日には、県内の地域の課題や意向を把握するために市町村との意見交換会を開催されるなど、市町村との連携を進めているところでございます。 県の人口動向、総合戦略の取り組みの方向性につきましても資料も示されておりますので、今後も国や県との総合戦略を勘案した上で当市の総合戦略を作成してまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。 ◆15番(幅章郎君) ありがとうございます。 ただいまは県、国との関係でお尋ねをいたしましたけれども、一方で江南市が持っている最上位計画である戦略計画がございます。また、その戦略計画のもとに個別の計画も計画をされ、また事業実施をされているものもあります。 それらのものとの整合性がやはり気になっております。また、実施をされている施策との連動はどのように行っていかれるのか、お尋ねをいたします。 ◎市長政策室長(片野富男君) 総合戦略でございますけれども、上位計画であります江南市戦略計画のほかに、江南市都市計画マスタープラン、江南市子ども・子育て支援事業計画等関連計画との整合性を図っていく必要があると考えております。 都市計画マスタープランにつきましては、雇用創出、人の流れ、結婚、出産、子育て、地域連携を踏まえ、総合戦略に盛り込んでいく施策を検討していく上で土地利用の方針との整合性を図っていく必要があると考えております。 また、子ども・子育て支援事業計画につきましては、結婚、出産、子育てに対応する施策が中心となっておりますことから、例えば時間外保育事業、放課後児童健全育成事業などの事業につきましては、総合戦略に盛り込んでいく施策として検討していく上で整合性を図っていく必要があると考えております。 こうした施策に加えまして、新たに地方創生につながる施策につきましても盛り込むことができるよう、計画策定を進めてまいりたいと考えております。 ◆15番(幅章郎君) ありがとうございます。 総合戦略に盛り込まれる漠とした段階でありますので、戦略に盛り込まれる事業を私なりに想定してお尋ねをしてみたいと思います。 例えば、子供の医療費を中学生まで全て通院を含め無料化とするといった事業や、学童保育を小学校6年生まで実施するといった事業を総合戦略に盛り込むことは可能なのでしょうか、お尋ねをいたします。 ◎市長政策室長(片野富男君) 今そういったものを総合戦略に盛り込むことは可能なのでしょうかということでございますけれども、当然、そういったものを勘案しながら計画策定というのは進めてまいりますけれども、その際、コンサルタント等の知恵も拝借しながら進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。 ◆15番(幅章郎君) さまざまな事業を想定することができるかと思いますけれども、先ほど申し上げましたような、私の思いつきに近いような事業、またほかにもさまざまな事業を想定されることと思います。 その中にあって、交付金が使用できるような事業というものはどのような事業になるのでしょうか、お尋ねをいたします。 ◎市長政策室長(片野富男君) 交付金が対象となる事業ということでございますけれども、まだ詳細についてはわかっておりませんけれども、基本的にはこの総合戦略に掲げるということが必要になってまいるというふうに思っておりまして、そういう中で平成28年度、詳細については示されるというふうに考えておりますので、よろしくお願いをいたします。 ◆15番(幅章郎君) 総合戦略に基づく事業は多岐にわたる分野を実施することが求められている一方で、いわばある1点の事業に集中をして実施するということも考えられると思います。 そういった一点集中のような事業というものは可能なのでしょうか。 ◎市長政策室長(片野富男君) 一点集中ということでございますけれども、国の指針でございますけれども、地方版の総合戦略として盛り込むべき施策としましては、1つ、仕事づくり、2つには人の流れ、3つには結婚、出産、子育て、4つにまちづくりに係る各分野を幅広くカバーすることが望まれておりますけれども、議員御指摘のように、若い世代に着目した施策を重点的に実施するなど、ある程度資源を集中させ即効性のある施策展開を行うことで将来人口の目標実現に向けて取り組んでいくことも必要であると考えております。 ◆15番(幅章郎君) ありがとうございます。 るるいろいろお尋ねをさせていただきます。まだ政府の要項も詳細がわからない中で御答弁をいただきまして、本当にありがとうございました。 最初にも申し上げましたけれども、地方創生はまさに日本創生のコアだと私は思っております。江南市の総合戦略策定に当たりましては、今後とも重大な関心を持って見守っていきたいというふうに思っておりますので、またどうぞよろしくお願いを申し上げます。この件については以上とさせていただきます。 続きまして、雨水対策についてお尋ねをいたします。 今般の選挙戦を通しまして、区内外の皆様方とお話をさせていただく中で、やはり雨水に対する対策というものを望まれるお声はたくさんお聞きいたします。 昨日も、九州、関東また東北、お隣の岐阜県でも大雨による災害が発生をしております。本日も発生をしておるようでございます。昨今では、数年に一度の災害ではなく、日常の隣にある災害となっており、皆さんの非常に関心の高い問題だと思います。 また一方で、行政施策としても非常に難題な問題であり、行政の施策とともに我々市民一人一人ができることは何かということを考え合わせながら取り組んでいかないといけない問題だというふうに思っております。 そんなことで、改めて市民皆様とともに考えてまいりたいということで、雨水対策という問題を取り上げさせていただきます。 雨水対策は国・県、そして市それぞれの行政単位全般にわたる重大な課題であると同時に、その対策には今申し上げましたように我々市民一人一人ができることを少しずつでも取り組んでいかなければ、あす起こるかもしれない被害を軽減することはできません。 そこで、改めて順序立ててお尋ねをさせていただきます。 いわゆる雨水対策の抜本的な対策というものはどのようなものであり、また我々が住む江南市内においてはどの程度整備をされているのか、お尋ねをさせていただきます。 ◎都市整備部長(鵜飼俊彦君) 抜本的な対策といたしましては、河川、水路の改修や下水道、雨水幹線の整備等の対策に加えまして、流域対策や浸水被害軽減対策などハード対策とソフト対策を組み合わせた総合治水対策に取り組む必要があると考えております。中でも雨水の最終的な排水先でありながら流下能力の乏しい河川、水路の改修は最も重要だと考えております。 しかしながら、河川等の改修は下流から整備されてまいりますので、河川全川が改修されまして上流部に位置します江南市が、こちらで効果が発揮されるまでにはかなりの時間と費用を要することになります。 また愛知県では、新川流域、日光川流域におきまして河川整備計画を策定いたしておりまして、効果的に河川改修を行われております。青木川では、五明地内で調節池の設置と木賀町地内までの河道拡幅、河床掘削等が計画されるなど事業を進めていただいております。 市といたしましても、事業の早期実現に向けまして継続的に国や県への要望活動を行っておりますので、よろしくお願いいたします。 ◆15番(幅章郎君) ありがとうございます。 治水を考えたまちづくりは、3つの整備を考える必要があるというふうに専門家がおっしゃってみえます。下水整備など排水能力をアップさせること、雨水をできるだけ地中に浸透させること、そして雨水を一旦貯留して降雨が落ちついてから排水をすることだそうであります。 都市化が進んだ現状において、それらの対策を進めるにも限界があろうと思いますけれども、江南市においてはどのような対策に重点を置き、整備計画をされていらっしゃるのか、お尋ねをいたします。 ◎都市整備部長(鵜飼俊彦君) 江南市では、平成22年3月に策定いたしました第3次江南市総合治水計画におきまして、効率的・効果的に浸水被害の軽減を図るため、市域全体から重点的な整備が必要と考えられます重点地区を選定して、重点地区ごとに雨水貯留施設設置等の対策が検討されておりまして、それに基づきまして市内の小・中学校等への雨水貯留施設の整備を進めているところでございます。 ◆15番(幅章郎君) ただいまお答えをいただきました重点施策にはどれぐらいの時間、また予算が必要なものなのでしょうか。 ◎都市整備部長(鵜飼俊彦君) 第3次江南市総合治水計画では、雨水貯留施設を新たに10カ所計画いたしております。 おおむね30年間で対策を実施することとしております。計画されております雨水貯留施設は、使用可能な敷地面積や対策に必要な容量、工種・工法、必要な附帯施設などが設計委託の中で確定してまいりますので、事業費につきましては概算ではございますけれども、計画の中では約50億円と試算しております。 ◆15番(幅章郎君) ありがとうございます。 国、県、江南市も含めまして、行政が行う施策には莫大な時間と、そして予算がかかるということを改めて認識するとともに、限られた予算の中ではありますけれども、少しずつ施策が進んでいることも確認をさせていただきました。 そこで、現在はさまざまな災害対応において防災のみならず減災ということも大いに注目をされるところであります。 災害対応には、公助、共助、自助があります。公助については、今お尋ねをさせていただきましたさまざまな施策が進められているということであります。また、先日は伊藤議員さんが消防団による共助の可能性も質問をされておみえになられました。我々市民一人一人の自助の取り組みも減災には少なからず寄与するのではないかと私は思っております。 そこで、我々市民一人一人ができる自助の取り組みについてお尋ねをいたします。どのような方策が有効であるのか、お尋ねをいたします。 ◎都市整備部長(鵜飼俊彦君) 近年では、市街化が進みまして、田畑が減ることで以前よりも早くかつ一度にたくさんの雨水が河川や水路に流れ込み、浸水被害の原因の一つとなっております。 そのため、市民の皆様に担っていただく治水対策といたしまして、雨水タンクや雨水浸透ますなどの雨水貯留浸透施設を設置していただきまして、敷地内に降った雨水を貯留したり地下に浸透させることで河川や水路への雨水の流出を抑え、浸水被害の軽減を図っております。 市ではこのような雨水浸透施設の設置に対しまして、特定都市河川浸水被害対策法などにより雨水対策として設置する場合を除きますが、雨水貯留浸透施設設置費補助金の制度を設けております。 この補助金制度は、雨水タンクの場合で申し上げますと1施設につき工事費総額の10分の9に相当する額を補助しております。ただ、貯留容量ごとに設定いたします補助限度額内での補助をしておりますので、よろしくお願いいたします。 ◆15番(幅章郎君) ありがとうございます。 今ほど御紹介がありました雨水貯留浸透施設設置費補助金でありますけれども、どの程度の予算を計上され、またどのような申請、施工があるのかお尋ねをいたします。 ◎都市整備部長(鵜飼俊彦君) この補助金制度が施行されました平成22年度からで申し上げますと、平成22年度には予算が600万円、平成23年度には800万円、平成24年度には2,000万円、平成25年度には2,500万円、平成26年度におきましては2,000万円で、全体的に上昇傾向にございましたが、昨年度から申請件数につきましては少し落ちついてきております。 今年度につきましても2,000万円を予算計上しておりまして、今後も同規模の予算を継続してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ◆15番(幅章郎君) 我々市民一人一人にできることとして、そのような制度があるということでありますけれども、今後とも市民の皆さんへのこの事業のPR、浸透はどのように図っていかれるのか、お尋ねをいたします。 ◎都市整備部長(鵜飼俊彦君) 雨水貯留浸透施設設置費補助金の平成26年度までの累計延べ件数が904件ございます。江南市の世帯数はことし5月末の時点で3万9,687世帯ございます。実績といたしましては、これを比較しますとまだまだであるかもしれません。 雨水貯留浸透施設設置費補助金制度のPRにつきましては、ホームページや広報「こうなん」並びに量販店での店頭などで広く周知を図っておるところでございます。 また、地元の区長さん等にも御協力いただきまして、区民の皆様への周知に努めているところでもございます。 今後も引き続き、市民の皆様が担う治水対策であることを御理解していただきながら、雨水貯留浸透施設を設置していただけますようPRに努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。 ◆15番(幅章郎君) ありがとうございます。 約4万世帯のうち904件の実績ということでありますけれども、単純に計算をしますと4万世帯で200リットルのタンクを全世帯設置すれば8,000立方メートルの容量になります。小学校下に設置をされる貯留タンクの容量を二、三千立方メートル程度のものと平均をすれば、机上の話でありますけれども、三、四基分にも相当する容量となります。 我々市民一人一人の意識が高くなれば、どれほどの力を発揮するのかということを改めて思う次第であります。 私の住んでおりますところは、浸水の被害というのは余り想定をできないところでありますけれども、貯留タンク等の設置をすれば、その分は確実に排水路への流入が減り、低い土地の皆さんが助かるということを私も改めて認識しないといけないなあということを感じた次第であります。 今後とも、浸水被害のないまちづくりの実現に向けて施策を進めていただくとともに、我々市民一人一人ができることもまた努めていかなければいけないなあということを改めて感じた次第であります。 ありがとうございます。この質問は以上とさせていただきます。 続きまして、愛知江南短大さんとの包括的な連携についてお尋ねをいたします。 なぜ私がこの話題を取り上げるかと申しますと、先ほど来、今後これからの難しい地方経営に当たってはオール江南で乗り越えていかなければいけないというふうに思っております。産官学民の連携が今後ともますます重要になってくるというふうに思っております。 そうした中で、平成23年4月には江南市市民自治によるまちづくり基本条例も制定をされております。その基本的な理念を改めて少し前文から御紹介させていただこうと思います。 「まちづくりの担い手である市民や事業者等、市が一層強い協働の関係を築き、地域の総力を結集する仕組みをつくっていく必要があります。私たち江南市民は、市民一人ひとりが自治の主体であることを自覚し、市民一人ひとりの思いを活かした市民自治によるまちづくりの推進を目指します。また、市は、市民の信託に応えて効果的に市政を運営し、よりよい市政の実現のため、これからも自らの責任を果たしていきます」とあります。 理念的な条例であるため、その内容が見えにくい感はありますけれども、その中にあって昨年5月に愛知江南短大さんとの包括的な連携が提携をされました。この連携は戦略計画にある目指す地域経営の姿にも合致をするものであるというふうに私は思っております。 この愛知江南短大さんとの協定の目的はどのようになっているのか、お尋ねをいたします。 ◎市長政策室長(片野富男君) 愛知江南短期大学との包括的連携協定ではございますけれども、昨今、急速な社会経済情勢の変化や複雑・多様化する地域課題に対しまして、大学や自治体等の既存の組織のそれぞれが単独では解決することが難しくなってきたことで、大学と市がこれまで培ってまいりました経験をもとに従来の関係を強化発展させ、日常的な情報交換と組織的な人的交流を促進し、包括的な連携体制を整備することによりまして、ともに地域課題の解決、地域の発展を目指すことを目的といたしております。 ◆15番(幅章郎君) ありがとうございます。 協定書には、主な事項として、災害対応に関する事項、子育て、健康福祉の推進に関する事項、生涯学習、教育に関する事項、またまちづくりに関する事項など大枠を示されておりますけれども、協定から1年がたちました。どのような事業がなされたか、お尋ねをさせていただきます。 ◎市長政策室長(片野富男君) 連携事業でございますけれども、今ほど多少議員から御紹介もございましたけれども、協定書で示された分野に分けて主な事業を御説明させていただきます。 まず災害対応に関する事項では、乳幼児等の収容に特化した避難所の設営・運営に関する調査を行っております。 次に、子育て、健康福祉の推進に関する事項では、子育て支援センターを愛知江南短期大学内に設置し、その運営を委託させていただいております。 次に、生涯学習、教育に関する事項では、講演会を共同で開催いたしております。 次に、まちづくりに関する事項では、市のマスコットキャラクターであります藤花ちゃんが学園祭に参加し、そのPRを行っております。 また、これらの事業とは別に、大学の先生方には市の審議会等、江南市防災会議を初め17機関へ委員として参画をお願いいたしております。 ◆15番(幅章郎君) ありがとうございます。 最初に申し上げましたように、これからの時代は産官学民が深く連携をすることで地方経営に当たっていくことが何よりも大事だというふうに私は思っております。 また、ただいまはこの1年にわたる事業の御紹介もいただきました。 今後の展開についてお聞きをしたいと思います。 ◎市長政策室長(片野富男君) 今後の展開ということでございますけれども、最高学府でございます大学が持つ専門的な知識、人的資源を双方にメリットが生じるような形で、江南市のまちづくりに生かせる連携を幅広い分野において検討してまいります。 また、大学には先生方ばかりではなく、学生さんも多くお見えになります。学生の皆さんもまちづくりの担い手でありますので、若者の持つ考え方、感性、行動力を江南市のまちづくりに結集できないか、大学と相談をしていきたい部分というふうに感じております。 いずれにしましても、引き続き大学と市との関係をさらに強化・発展させまして、大学との共同により地域課題の解決、地域の発展を目指してまいりますので、よろしくお願いをいたします。 ◆15番(幅章郎君) ありがとうございました。 先般、澤田新市長さんの施政方針の中で、市のプロモーション映像の作成によるシティセールスの推進というような方針が示されました。 名古屋の大学の例でありますけれども、こうした地域のPR映像の作成を地元の大学に委託して、ゼミ生とともに進めることで学生が地域のことを知り、また地域の方々とのきずなが芽生え、学生、地元の方々双方が改めて地域を見直すきっかけになったというようなお話をお聞きしたことがございます。 市のプロモーション映像作成につきましては、ぜひとも地元の大学、また高校なども巻き込んで進めていただければありがたいなあと思います。 その中にあって、地域包括連携協定に基づいて、その中心的な役割を江南短大さんに担っていただくということも一考に値するのではないかなあと思います。 今後とも江南市のまちづくりに、今室長の御答弁にもありました市の最高学府としての発想、また学生さんが多数お見えになります。そうした行動力を有する学びやとしての愛知江南短大さんとの連携をさまざまな分野で広げて担っていただくことが、まさに市民との協働によるまちづくりが展開をされることにつながっていくのではないかなあということで、今後とも江南短大さんとの連携の事業が実りある市政の発展に寄与されることを期待いたしております。 この問題については以上とさせていただきます。 最後になりますけれども、通告書に郷土愛についてということを掲げさせていただきましたら、いろいろな方から何を質問するんだというようなことを聞かれました。 私は、新市長になられました澤田新市長さんの郷土観、市政に対する理念というようなものをお尋ねしたいと思った次第であまます。郷土、ふるさとと言っても同義でありますけれども、郷土とはどんなところなのでしょうか。 昨今では、幼なじみ婚という言葉がよく聞かれるそうであります。言葉のとおり、幼なじみと結婚をする若者がふえているんだそうでありまして、郷土とは、ある意味では幼なじみとともに過ごした懐かしいところということが言えるかもしれません。 昨今の子育て世代の若者が住んでみたいと思うまちの要素の中には、コミュニティーのきずなの強いところという要素があるそうでありまして、私の想像以上に若い世代は地域とのきずなというものを求めているのではないのなあというふうに感じております。 江南市に多くの人が集い、そして子育てをしていくためには、都市基盤整備などハードな整備、またさまざまな支援施策も大切でありますけれども、地域とのつながりも大切に考えていかなくてはいけないというふうに思っております。 先日、藤岡議員、また伊藤議員さんも子ども会や老人クラブの活動に対して質問をされてみえました。そうした地域を中心としたきずなを醸成していくことが大切であるというふうに私は思っております。 そうしたきずなを醸成するに当たっては、地域コミュニティーによるイベントや地元のお祭りなども大切な守っていかなくてはいけない活動であるというふうに思います。しかしながら、資金面、また人材面などから継続が困難になっているケースも多いようにお聞きをしております。 地域コミュニティーによるイベント等に対して、どのような支援策があるのか、お尋ねをいたします。 ◎市長政策室長(片野富男君) 地域コミュニティーによりますイベント等に対する支援につきましては、地域がつながり地域をよくしていこうとする事業に対しまして補助をする地域まちづくり補助金という制度がございます。 平成23年度には、東野区さんとよほほい祭り保存会さんが伝統行事を将来にわたり伝承するため、この補助金を活用されているところでございます。子ども会、老人会などに積極的に参加をしていただき、厳しい練習の中、連帯感が生まれ、太いきずなとなり住民間のつながりを強めたと、そんなふうに聞いているところでございます。 また、昨年でございますけれども、市制60周年の年でございまして、この節目の年に当たり市民との協働によるまちづくりに向けて江南市を元気にする企画を募集しましたところ、地域の結びつきが希薄になっていることを懸念されました寄木区さんが子ども会、老人会等と協働し、子供たちと高齢者が昔遊びを通じてきずなを深める事業を実施されております。同じ目標を持ち、話し合いを何度も重ね、実施に至ったというふうに聞いております。その過程で、地域住民が一体となってきずなが深まったという感想も聞き及んでいるところでございます。 また、趣旨は若干異なりますが、市では市道などの清掃美化活動をボランティアにお願いいたしますアダプトプログラムを実施いたしております。自治会役員としてこの制度を積極的に活用し、地域の美化活動に取り組んでいただいているところでもございます。 このような地域の身近な課題を地域で解決していく過程で、コミュニケーションや触れ合いの機会を持つことできずなが深まり、住民間のつながりが強まり、地元愛、地域への愛着が生まれていくものと、こんなふうに考えているところでございます。 ◆15番(幅章郎君) ありがとうございます。 私どもの地元でも、こうした活動は非常に活発に行われております。選挙戦を通しましても、そうしたコミュニティーの力強さというものを私なりに感じたところは多々ございました。 江南市という市全体を通しましても、やはり小さなコミュニティーという単位、地元という単位の力強さが市全体の力強さにつながっていくというふうに私は思っております。 そこで、最後に新市長さんにお尋ねをしたいと思います。 市長さんは、市政運営を企業経営になぞらえ、地方経営ということをよくおっしゃられると思います。企業にあっては、社員、従業員全員が社長の経営理念を共有しながら社業を進めていくことが社業発展のための第一歩であるというふうに思います。 市政になぞらえるならば、市長さんの郷土愛を市職員さん、また議会、そして何よりも市民の皆さんと共有をすることで郷土江南を発展させていくための協働する心が芽生え、そのことが何よりも大切であるというふうに思います。 改めて、澤田新市長さんの郷土江南に寄せる思い、またこれからの市政運営に当たりどのように市民の皆さんと市長さんの郷土愛というようなものを共有しながら江南市発展をさせていかれるのかお尋ねさせていただいて、最後の質問とさせていただきます。よろしくお願いをいたします。 ◎市長(澤田和延君) 非常に難しい質問をいただきました。 残り6分で語り尽くせないぐらいの郷土愛を持っておりますけれども、江南市ではこれまで豊かで暮らしやすい生活都市ということを目指して、特に協働ということを中心にしてまちづくりを進めていこうと、そんなようなことを考えました。 議員おっしゃいましたように、市民自治によるまちづくり基本条例というものも、私も参加をさせていただきながらつくってまいりましたけれども、やはり協働社会をこれからつくっていく、そのことが自然と郷土愛というものにもつながっていく一つの材料になっていくんじゃないかなと、そんなふうに思っております。 施政方針の中にも述べさせていただきましたけれども、市民の皆さんの笑顔があふれるまち、郷土を愛し誇りが持てるまち江南の実現に向けて事業を進めていきたいということで述べさせていただいておりますけれども、まず江南市の特性というものをどんどんアピールしていかなければいけない。それは、きょうの牧野議員の質問の中にもありましたけれども、非常に災害に強いと言われているまち、地盤がしっかりしている、それからまた名古屋との距離的な利点、そうしたことも有利な状況にあるわけであります。 こうした江南市独自の状況をまちづくりに進めていく、これが郷土愛につながっていけばいいかと、なかなか答えになっていないかもしれませんけれども、そういったような方向づけをしていかなければいけないと思っています。とにかく地の利を生かした状況のもとに協働というものを一緒になって進めていく。 きょうの牧野議員の中にお話がありましたように、布袋のぶらりん日和でしたか、歩いてめぐるようなそうした行事、それはまさに地域の人が出向いていって、みずからいろんなお店を開いたりしながら行事を進めていく、そこにたくさんの方々をお迎えいただく。自分たちのまちのアピールをしていく、布袋町のまちをアピールしていく。そして、布袋様のお話もありました。駅に対する思い入れもきょうお聞きしました。そうしたことがまさに郷土愛だと思います。 それから、議員の東野区もそうでありますけれども、よほほい祭りという行事を掘り起こして行事として復活させたと聞いております。これもやはり郷土愛ということだと思います。 それと違った観点でいけば、一昨日の防災訓練のところで飛高区の例があったと思うんですけれども、飛高区は独自にさまざまな工夫をされて防災訓練をされています。江南市が予定したメニュー以外のところでも、みずからさまざまな訓練を実施されています。これもやはり協働という中で、地元を愛さんがためにさまざまな工夫をされてできてきた行事だと思います。 したがって、こうした皆さん方とともにコミュニティーというものを高めていく、その意識を高めていくということ自体が郷土愛ではなかろうかなと思っています。 私どもも、小さなことでありますけれども、一つのきっかけとして、協働ということで私も地域のサロンというものも一緒に立ち上げさせていただきました。そこで私たちが気づかない、改めて感じなければいけないようなことも、皆さん方と一緒につくり上げていく、そうしたことも郷土愛ではないかなと思っておりますけれども、事業として進めていっているような状況であります。 非常に難しい質問で、答えになっているかどうかわかりませんけれども、地域にあって、地域の皆さん方と一緒になって事業を進めていきたい、そんなふうに思っております。よろしくお願いいたします。 ◆15番(幅章郎君) ありがとうございました。 初めての一般質問ということで、大変お答えいただきづらい質問も多かったかと思います。今後とも、新米の議員として市政発展のために皆様方と一緒に研さんをし、市政発展を担ってまいりたいと気負いを持って臨んでおりますので、今後とも御指導・御鞭撻を賜りますことを最後にお願い申し上げまして、質問を閉じさせていただきます。ありがとうございました。     (拍手) ○議長(古池勝英君) 安部政徳さん。     〔10番 安部政徳君 登壇〕     (拍手) ◆10番(安部政徳君) 皆さん、こんにちは。 私もさきの市議会議員選挙で初当選させていただきまして以来、市民の皆様方から大きな期待や責任の重大さを感じながら日々議員活動を行っているところでございます。市民と市政のパイプ役として、一生懸命頑張っていく決意でございますので、よろしくお願いいたします。 本6月定例会、初めての一般質問ということで大変緊張しております。質問の内容につきましては、先輩議員の先生方のようにスムーズには進められませんが、新人議員ということで何とぞ御理解をいただき、御当局におかれましては寛容なるお気持ちを持って答弁をお願いしたいと思います。 それでは、議長さんのお許しをいただきましたので、通告に従いまして質問させていただきます。 私は今回の選挙で、本当に明るい豊かなまちとは何だろうかを考え、花いっぱいの心豊かなまちづくりをスローガンに、1つ、自然と共生を重視した花いっぱいの豊かなまち、2つ、努力する人が正しく報われる活力ある生活者のまち、3つ、情報化社会にマッチし、近未来を視野に入れた産業が発展するまち、4つ、子供たちが健やかに伸び伸びと育つまち、5つ、災害に強い安全なまち、6つ、身体や生活に不安のない高齢者や生活弱者に優しい福祉優先のまち、7つ、文化やスポーツの振興によって幅広い教養と豊かな心を持つ人のまち、8つ、全ての人がふるさとと思う心温まる触れ合いのまちの実現を訴えてまいりました。 そこで、花いっぱいの心豊かなまちづくりに関連して質問をさせていただきます。 江南市戦略計画の83ページ、柱3、花と緑あふれる公園づくりの個別目標②「都市緑化が推進され、うるおいとゆとりある生活を送っている」の中で、花いっぱい運動実施箇所数が指標として掲げられています。 私の住んでいます前飛保区にボランティア団体がありまして、私もその会員の一人ですが、この花いっぱい運動に参加させていただいています。春はベゴニア、サフィニア、メランポジウム、秋にはパンジーの苗、それぞれ3,200株をプランターに植栽し、曼陀羅寺公園を初め区内の各所に配置し、水やり、雑草取りなど日常の花の管理をしています。 戦略計画では、平成18年度の25カ所を基準とし、平成29年度の35カ所を目標値とし、平成22年度は実績値が32カ所、平成24年度は実績値が23カ所となっていますが、平成26年度末の実績値はどうなっていますか、お尋ねします。 ◎都市整備部長(鵜飼俊彦君) 答弁の前に、花いっぱい運動について概要のほうを御説明させていただこうと思います。 花いっぱい運動は、春と秋の年に2回、市内各所で花の植栽と育成管理をお願いできます団体に花の苗、腐葉土、肥料を用意いたしまして、花の植栽と雑草の除草や水やりなどの花の管理育成をしていただいて、市民の方々にきれいに育った花を見ていただき、潤いやゆとりのある生活を送っていただくといった事業でございます。 昭和60年に江南駅西側のロータリー周辺の花壇で古知野南小学校の児童さんによるサルビアの植栽が始まりだと聞いております。 御質問の戦略計画におけます指標の花いっぱい運動の実施箇所数でございますけれども、まず平成25年度中に花いっぱい運動に新たに御参加いただいた箇所は2カ所、参加を取りやめられた箇所が1カ所ございまして、平成25年度末の実績値は平成24年度よりも1カ所ふえました34カ所で御参加いただいております。 翌年度の平成26年度中におきましては、花いっぱい運動に新たに参加していただきました箇所数は1カ所、参加を取りやめられた箇所も1カ所ございまして、平成26年度末の実績値といたしましては平成25年度と同じ34カ所という結果でございます。 ◆10番(安部政徳君) ありがとうございます。 ずっと継続してこの花いっぱい運動を続けてもらえるとは限らない中で、新しく花いっぱい運動に参加してもらわないと増加していかないといった状況があるとわかります。 江南市には、区は69区、町内会は68町内会がありますので、もっともっと多くの参加が見込めるのではないかと考えますし、私はこの花いっぱい運動がもっともっと多く参加されて大きな花となることを期待しております。 私が会員となっている団体は、市のボランティア団体として登録していただき、花いっぱい運動に参加させていただいておりますが、現在、花いっぱい運動に参加している登録ボランティア団体の数はどれだけあるのかお尋ねします。 ◎都市整備部長(鵜飼俊彦君) 現在、34カ所で実施しております花いっぱい運動に参加していただいております団体のうち、市に登録をされておりますボランティア団体は、鹿子島自治クラブ、飛高ボランティア協議会、ほてのクラブ、前飛保夢の会の4団体でございます。 ◆10番(安部政徳君) 私が参加している団体の花の植栽は、区内の各所に配置してあるプランターを回収し、破損した不良となったプランターを選別し、取りかえ、プランターの土を入れかえ、花を入れかえし、またもとにあったところへ配置する。そしてプランターの花の日常の管理として、水やりや雑草取りなど地味な作業ですが、結構大変な作業を続けています。 そんな地味で大変な作業ですけれども、会員同士のコミュニケーションが生まれ、また立派に育った花々で前飛保区へお越しくださった方々をおもてなしすることで、日常生活に優しさや潤いが生まれ、地域コミュニティーが育成され、地域の防犯に役立ち、災害が起きたときなど緊急時の助け合いにもつながっていくものと考えます。 私の地元にあるボランティア団体は、平成6年「わかしゃち国体」において女子ソフトボールチームである日立ソフトウェアの選手の方々を、前飛保区内を花いっぱいにして歓迎、おもてなししたことが契機となり、国体後の平成7年から市が推進する花いっぱい運動に参加したもので、ことしで21年目を迎えており、現在の会員数は77名で活動を続けていますが、21年間は大変長い活動期間でございまして、新規会員の加入も少なく、会員の高齢化が進んでおり、花いっぱい運動のマンネリ化による会員のモチベーションの低下も見受けられております。 団体の運営に当たって、活動を運営していく資金として毎年1人当たり2,000円の年会費のほか、花の植栽が終わった後の懇親会、先進地への花の視察研修会など、その都度参加費を徴収し運営しておりますが、苦しい状況があります。 そんなことから、地域コミュニティーを育成する花いっぱい運動へ参加するに当たっての団体等への助成、支援、よりよい花いっぱい運動を実施できるよう先進地視察研修の費用の助成、支援が必要と考えます。 そこでお尋ねします。 現在の花いっぱい運動に対する助成、支援は何かありますか。 ◎都市整備部長(鵜飼俊彦君) 花いっぱい運動には、登録ボランティア団体といたしまして先ほど御紹介いたしました4団体に御参加いただいております。 そうした会の運営の中で、資金的な御苦労がおありだということでございますけれども、大変恐縮ではございますが、資金的な助成、支援はございませんので、よろしくお願いいたします。 ◆10番(安部政徳君) ありがとうございました。 資金的に助成、支援はないということですが、花いっぱい運動をもっといい事業にしていくために、先進地視察や事例研究などができるよう資金面でも助成、支援する制度があれば会員のモチベーションも上がり、市民協働による花いっぱい運度が推進され、花と緑あふれるまちづくりを通じて地域コミュニティーが育成され人々のつながりが強くなり、犯罪防止や災害時の緊急時の助け合いなどのまちづくりになりますので、検討をお願いいたしまして、次の質問に移らせていただきます。 次は、日光川水系について、上流域及び下流域の進捗状況と治水対策について質問します。 日光川流域の治水対策の状況についてお尋ねします。 去る平成23年8月23日、27日に発生したゲリラ豪雨により、江南市全域において床下・床上の浸水被害が多数発生しました。ちょっとした大雨でも浸水する日光川除じん機付近の日光川下流域や、江南団地西交差点付近の日光川上流域を含む私の住んでいる宮田地区におきましても多数の被害がありました。 このような状況を踏まえ、同年10月13日には宮田地区区長会より治水対策について要望書を提出しています。その後、日光川においてどのような対策がなされたか伺います前に、その提出した要望書を読ませていただきます。 要望書。平素は市行政各般にわたり、とりわけ市民生活の安全と安心に一方ならぬ御配慮を賜りまことにありがとうございます。 さて、このたび平成23年8月23日、27日における集中豪雨のため、当宮田地区の床上・床下浸水家屋数は、工場、倉庫などを含め区長会把握で170棟余、被災世帯人数320名を超える大きな被害を出しました。 日光川水系の整備計画は、県の計画によれば下流から上流に向け順次整備が進められる予定であると聞いておりますが、その場合、最上流部に位置する江南市での工事着手は30年先となるようです。その間、数次にわたる台風、ゲリラ豪雨のたびに区民はおびえ、まんじりともできない時間を過ごすことになります。宮田地区住民からは過去にもたびたび要望書が提出され、市議会においても要望事項採択の御決議をいただいたこともございますが、結果的には根本的な解決には至っていないのが現状です。 治水の歴史は、古来から時の領主の英断において果たされてきたものと思料いたしますが、改修がはかどらない今、いかなる方途があるのか、土木建設専門家の英知を結集し、放水路・河川拡幅、河床掘削、貯留流水能力の向上策などを強力に推し進めていただきたいと思います。 堀市長におかれましては、今回の豪雨は江南市始まって以来の水害と認識されておられることと拝察し……。     〔他に発言する者あり〕 ◆10番(安部政徳君) (続)これは平成23年に出したやつです。 この教訓を生かして、安全で安心なまちづくりに向け、存分にその任を果たされんことを切に希望いたします。 ここに区民の総意として、当地区在住の市会議員の6名の方の賛同も得て要望書を出させていただきました。 その後、日光川領域においてどのような対策がなされたかを伺います。 ◎都市整備部長(鵜飼俊彦君) 宮田地区を含みます市内北部の日光川流域は、排出先であります日光川の流下能力が大変乏しいことから、慢性的な浸水被害が発生いたしております。 日光川の改修計画につきましては、宮田地区区長会と当時の市議会議員6名の方の連携で提出されております要望書にも記載されておりますが、愛知県により策定されました2級河川日光川水系河川整備計画におきましておおむね30年の改修計画となっており、最上流に位置します江南市内の日光川の改修のめどは立っていない状況でございます。 そのため市といたしまして、愛知県に対しましては一宮市と合同で事業の早期実現に向けて継続的に要望活動を行っているところでございます。 また、実施事業といたしましては、宮田町生原から河野町へ抜けます宮田排水路の流出先であります大江排水路が愛知県尾張農林水産事務所により流下能力を向上するための工事が着手されております。今年度完成する予定と聞いております。 また、宮田導水路と大江排水路の改修工事に伴う形で、市では平成26年度に南野地区排水路改修工事を実施いたしまして、日光川流域へ流入しておりました堤防北の木曽川流域の雨水排水を分離いたしまして、本来の木曽川のほうへ放流することで宮田地区の雨水の流入を軽減いたす事業を行ったところでございます。 ◆10番(安部政徳君) そこで、次に新般若用排水路についてと松竹町地内の除じん機について質問します。 では続きまして、新般若用水路についてと松竹町地内の除じん機についてお尋ねします。 答弁にもありましたが、宮田地区の排水先となる日光川は流下能力に乏しい河川であります。その原因としましては、一宮市内における新般若用排水路と日光川が交差する部分において、日光川が新般若用水路の下を流れるサイフォン構造になっていることがあると思います。 また、その少し上流の松竹町地内には除じん機が設置されており、この施設についても河川の流下を阻害し浸水被害の原因となっているのではないかと思います。 以前より、このサイフォン構造の解消及び除じん機の撤去について要望しておりますが、現在、どのような状況なのかを伺います。 ◎都市整備部長(鵜飼俊彦君) 議員御指摘のとおり、日光川は新般若用水との交差部においてサイフォン構造になっております。 この箇所の構造は、上に新般若の排水路、その下に日光川、さらにその下に新般若の用水路が交差するというような複雑な構造をとっておりまして、現時点では具体的な改修計画は立っていない状況でございます。 そのため、現在愛知県ではサイフォン部分につきましてはしゅんせつ等の適切な維持管理に努めているところでございます。 また、除じん機につきましても、大雨が降ってごみがたまり過ぎることにより稼働しない状況があったことから、6時間に1回稼働する頻度を1時間に1回稼働するようタイマーの更新を行っております。また、一定の水路になりますと除じん機1台がはね上がることで通水断面内に除じん機がないような状態になるようにも改修いたしております。 市といたしましては、国及び県に対しまして、日光川のサイフォン構造の解消及び除じん機の撤去につきまして引き続き要望してまいりますので、よろしくお願いいたします。 ◆10番(安部政徳君) ありがとうございます。より一層国・県に対し要望していただきたいと思います。 それでは、最後に今後の治水対策の計画の有無についてお伺いします。 ◎都市整備部長(鵜飼俊彦君) 江南市では、第3次江南市総合治水計画に基づきまして市内の治水対策を進めておるところでございます。 市内の重点地区を順次整備してまいりますので、時期等は未定ではございますが、宮田地区におきましては、今後、宮地中学校や藤里小学校に雨水貯留施設の設置を検討しております。 浸水被害の軽減に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。 ◆10番(安部政徳君) ありがとうございます。 今後一層、国、県に対し要望していただくことを切にお願いして、私の質問を終わらせていただきます。     (拍手) ○議長(古池勝英君) 暫時休憩いたします。     午後2時28分 休憩---------------------------------------     午後2時46分 開議 ○議長(古池勝英君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行いたします。 中野裕二さん。     〔5番 中野裕二君 登壇〕     (拍手) ◆5番(中野裕二君) 皆さん、こんにちは。 議長さんにお許しをいただいたので、一般質問を行わせていただきます。 その前に、4月の統一地方選では皆様に多大なる御支援・御声援をいただき、初当選させていただきました。この場をおかりしましてお礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。この責任をしっかり果たすべく、市民の代表として市政に声を反映させていきたいと思っております。 それでは、通告書に従い質問をさせていただきます。 個人情報管理についてですが、先般、日本年金機構において、機構が保有する国民年金や厚生年金の加入者、受給者の個人情報が約125万件流出する事故が起こりました。 それを受けて、市民の方から江南市ではどのように管理しているのか問い合わせを多数いただきました。江南市も多くの個人情報を保有していると思いますが、今回の事故を受けて何か対応をされましたか、お尋ねいたします。 ◎総務部長(佐藤和弥君) 今回の日本年金機構の事故を受けまして、江南市では同様な事故を起こさないために全職員に対しまして、不審なメールは絶対に開かないこと、それから個人情報は原則基幹系パソコンで取り扱うこと、それからやむを得ず情報系のパソコンで個人情報を取り扱う場合は、パスワードの設定を行うことなど改めて注意喚起を行ったところでございます。 ◆5番(中野裕二君) ありがとうございます。 今回の事故は、メールに添付されたファイルを実行したことが直接な原因とされています。 最近のウイルスメールは、従来のばらまき型のウイルスメールではなく、個別の機関等を対象とした標的型ウイルスメールであるため対応は難しいと思いますが、江南市ではどのような対応をしているかお尋ねいたします。 ◎総務部長(佐藤和弥君) 現在、江南市では事前に不審なメールを除去したり、それから外部からの不正アクセスを監視するセキュリティーシステムを利用して標的型ウイルスメールに対して対応をいたしております。 この対応によりまして、現在のところ、幸いですけれども、このウイルスに感染したという事例はございません。 ◆5番(中野裕二君) ありがとうございます。 標的型メールとは、サイバー攻撃の一種で、攻撃や機密情報漏えいなどを目的とし、企業や個人等を対象に送りつけられる電子メールのことです。 標的型メールの特徴は、メールの件名や添付ファイルの内容を業務内容と関連したものにし、受信者に特に関連したものに偽装されている点です。メールの受信者が偽装に気づかず添付ファイルを開くと、その中に組み込まれていた不正プログラムに感染活動するものです。 特に近年では、標的型メールによる攻撃が増加傾向にあるとされ、IBMのセキュリティーオペレーションセンターの調査によれば、2011年の上半期に確認された標的型メールの種類は、2010年下半期に比べると2.5倍に増加しているそうです。 日本年金機構の個人情報流出事件では、添付ファイルを安易に開くのが悪い、セキュリティーに対応する知識が欠如しているとの批判がありましたが、実際はかなり巧妙な手口が使われています。ある程度パソコンの知識がある人でも、だまされても不思議ではなかったと思います。 今回の情報漏えいでも、標的型メールと呼ばれる添付ファイルつきのメールがきっかけとなっています。年金機構のアドレス宛てに届いたメールの件名が「厚生年金基金制度見直しについてに関する意見」とされています。各課にも、設定されているアドレス業務に関するメールが送付されれば、私が職員でも開封してしまうと思います。 感染したことも当然問題ではありますが、どちらかというと事故後の対応の甘さが指摘されています。迅速な対応をすることにより、125万件もの個人情報が流出することはなかったと思われます。 感染した場合の対応について、お尋ねいたします。
    ◎総務部長(佐藤和弥君) 実はこの御質問をいただいてから、ちょうど1日、2日前、16日にインターネット情報を見ておりましたら、名前は申し上げるとその市に失礼ですので、ある市がこういった攻撃に遭って感染をしたという情報が載っておりました。 そこで、江南市もこういったことが起こり得るわけでございますので、江南市のウイルスに感染した場合、もしくは感染した疑いがあると、こういったときの対応でございますけれども、江南市には情報システム管理者という者を置いております。これは江南市の総務課長でございます。 総務課長がこういった報告を受けますと、直ちにその該当する端末をネットワークから切り離しいたします。あわせて、一旦全ての端末において外部との通信を遮断いたします。これは今回問題となった市も同じような対応をとっております。そして、被害の拡大を防ぐと、こういう対応を一旦とった上で、その上で保守の委託業者がおりますので、この委託業者とともに被害状況を把握して、情報流出を最小限にするために迅速かつ適切に対応するということにしておりますので、よろしくお願いいたします。 ◆5番(中野裕二君) ありがとうございます。 基幹システムの個人情報を利用する際、外部のネットワークに接続された端末で取り扱うことがあり、また外部記録媒体で情報を移動させていたとのことです。 今回の事故の一番の原因は、外部のネットワークに接続された端末に個人情報を保存していたことではないかと思われます。 そこで、江南市において個人情報の取り扱いがどのようになっているのか、お尋ねいたします。 ◎総務部長(佐藤和弥君) 当市におきましては、今議員がおっしゃられたような危険があるということで、個人情報を取り扱う基幹系のシステムを外部のネットワークに接続するようなことは江南市ではしておりません。 また、USBメモリーなどを使って個人情報を持ち出すといったことも考えられますので、メモリーを使った個人情報を持ち出すようなことは原則規制を当然しております。 業務上、やむを得ず外部のネットワークに接続された端末で個人情報を取り扱うような場合、こういった場合はパスワードをしっかりと設定いたします。そして、こういったことなどで担当者以外の者が当然利用できないようにしっかりと管理をするということをやっております。 ◆5番(中野裕二君) ありがとうございます。 ここまでシステムを中心にお聞きしてまいりましたが、情報漏えいというと不正アクセス・ウイルス感染が話題になりますが、情報漏えい原因比較率では、紙類、情報記録媒体の紛失、置き忘れ、盗難、誤捜査が情報漏えいの原因を多く占めています。日本年金機構でも、個人情報にパスワードをかけるような規定があったと聞きます。それでも今回の事件は起きてしまいました。 システムにお金をかけ、情報を守る規定を幾らつくっても、最終的にはその情報を扱うのは人だと思います。 そこでお尋ねいたします。 市職員に対して、情報管理の徹底や教育指導についてどのような対応をとられていますか、お尋ねいたします。 ◎市長政策室長(片野富男君) 議員おっしゃるとおり、私も長年、以前電算担当をしておりましたけれども、セキュリティー等防止としての最後はマンパワーだということで、人だということで理解をしております。 本市では、全ての職員が公務員倫理を徹底し、組織としてコンプライアンスの取り組みを進めながら、市や職員に対する市民の皆様からの信頼関係の構築に努めさせていただいているところでございます。 適正な情報管理としまして、職員に研修を実施するなど、個人情報の重要性の理解や適正管理とコンプライアンスのさらなる徹底を図っているところでございます。 また、昨年度からは全ての職員に江南市コンプライアンス意識自己点検シートを自筆で記入させまして、職員自身による自己点検を行いますとともに、所属長によります面談を実施し、適正な情報管理に対する意識の向上と情報管理の徹底を図っているところでございます。 今後につきましても、こうした研修や自己点検等を通じまして、全ての職員に公務員倫理等コンプライアンスを徹底することの重要性を認識させてまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。 ◆5番(中野裕二君) ありがとうございます。 また、平成27年10月にマイナンバーが通知されます。マイナンバーは住民票を有する全ての方に1人1つの番号を付して、社会保障、税、災害対策の分野で効率的に情報を管理し、複数の機関に存在する個人の情報を同一人の情報であることを確認するために活用されるものです。 マイナンバーは行政を効率化し、国民の利便性を高め、公平かつ公正な社会を実現する社会基盤であります。 期待される効果としては、大きく3つあります。 1つ目は、所得やほかの行政サービスの需給状況を把握しやすくするため、負担を不当に免れることや給付を不正に受けることを防止するとともに、本当に困っている方にきめ細かな支援を行えるようになります。 2つ目は、添付書類の削減など行政手続が簡素化され、国民の負担が軽減されます。また、行政機関が持っている自分の情報を確認したり、行政機関からさまざまなサービスのお知らせを受け取ったりできるようになります。 3つ目は、行政機関や地方公共団体などでさまざまな情報の照合、転記、入力などに要している時間や労力が大幅に削減されます。複数の業務の間での連携が進み、作業の重複などの無駄が削減されるようになります。 そのため、膨大な情報を保有することになりますので、日本年金機構の問題は企業、行政にとっても人ごとではないと思います。より一層の情報管理の徹底と職員のモラル向上に取り組んでください。よろしくお願いいたします。 それでは、次の投票率についてですが、藤岡議員、伊神議員と内容が重複していますので、この表題については割愛させていただきます。 次の放課後児童クラブについて、質問させていただきます。 この質問については、古田議員さんからも質問がありましたが、重複しない内容とさせていただき、古田議員は放課後児童クラブの質の向上をおっしゃっていました。私も質の向上に対しては大賛成であります。 厚生労働省の定める放課後児童クラブ運営指針に、放課後児童健全育成事業の運営主体はこの運営指針において規定される支援の内容等に係る基本的な事項を踏まえ、各放課後児童クラブの実態に応じて創意工夫を図り、放課後児童クラブの質の向上と機能の充実に努めなければならないとあります。 放課後児童健全育成事業の運営主体はどちらでしょうか、お尋ねいたします。 ◎健康福祉部長(大竹誠君) 江南市でございます。 ◆5番(中野裕二君) ありがとうございます。 この表題についても、尾関議員さんからも質問されていましたが、質問のほうをさせていただきます。 この事業については、お聞きするところによりますと、事業の名称が学童保育といったり放課後児童クラブ、または放課後児童健全育成事業というそうですが、ここでは学童保育という言い方に統一させていただきます。 学童保育の先生、放課後児童支援員の現状について、現在はどのような体制で子供たちを見ていただいているのでしょうか、お尋ねいたします。 ◎健康福祉部長(大竹誠君) 尾関 昭議員の質問でも答弁させていただいたところでございますが、放課後児童支援員等につきましては国の基準をもとに制定いたしました江南市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例で、児童40名に対しまして2人以上配置するというふうに規定をしております。 学童保育の平成27年4月末現在の在籍者数は813人でございまして、これは草井及び藤里小学校の学童保育では平日の平均出席者数が40人を下回ることもございますが、それ以外の保育所では40人を上回っておりますので、支援員と職員は3人から4人を配置しておるところでございます。 ◆5番(中野裕二君) ありがとうございます。 次に、学童保育の時間内における子供たちの生活の実態について、学校が終わって子供たちは学童保育所でどのように過ごしているのでしょうか。 また、学童保育は子供が安心して過ごせる生活の場としてふさわしい環境を整え、安全面に配慮しながら、子供がみずから危険を回避できるようにしなければなりませんが、どのようになっていますか、お尋ねいたします。 ◎健康福祉部長(大竹誠君) 学校が終わり、学童保育所に子供たちが来ますと、まずは宿題をやり、宿題が終わりますと保護者のお迎えの時間までそれぞれ自由に遊ぶという過ごし方でございます。 学童保育所における事故の状況でございますが、すり傷などのけがはしばしば発生をしておるところでございますが、今現在幸いにも大きなけが、事故などは発生はしておりません。 安全面については、机や建具などは角にクッション材を張りつけるなど、危険要素を事前に取り除くよう職員で工夫しております。 また、全ての支援員と職員を対象とした年1回の研修におきまして、安全面における周囲確認や意見交換を行い、職員の安全管理意識の向上に努めているところでございます。 ◆5番(中野裕二君) ありがとうございます。 安全面には配慮していただいているようですが、学童保育所の子供たちは宿題をやり、あとは自由に遊んでいるということです。 屋外に出て遊んだりすることはできますか、お尋ねいたします。 ◎健康福祉部長(大竹誠君) 学習等供用施設で実施がされています学童保育所では、一部屋外で遊ぶことができないところもございますが、小学校の運動場、広場で遊ぶことがそれ以外では可能となっております。 ◆5番(中野裕二君) 学童保育の目的に、子供の発達段階に応じた主体的な遊びや生活が可能となるように、自主性、社会性及び創造性の向上、基本的な生活習慣の確立等により子供の健全な育成を図ると記載してありますが、そのような取り組みがなされているのでしょうか、お尋ねいたします。 ◎健康福祉部長(大竹誠君) 冒頭の御質問で答弁させていただいたところでございますが、学童保育所と児童数に対しまして、各学童保育所とも児童数に対しまして条例の基準を遵守できる必要最小限の職員で管理運営をしております現状から、児童の安全面に気を配ることで正直精いっぱいでございまして、議員御指摘の社会性、創造性の向上に向けた特別な取り組みというところまでには至っていない状況でございます。 ◆5番(中野裕二君) ありがとうございます。 そこで、これは尾関議員からも御提案があったと思いますが、先日、宮田小、古知野南小の学童施設を見学させていただき、宮田小の放課後児童支援員の廣瀬さんとお話をさせていただきました。 宮田小の学童専用施設になる前は、近隣のボランティアの方に入っていただき、パソコン、将棋等を子供たちに教えていただき、支援員さんの負担も軽減され、子供たちにも好評だったとお聞きいたしました。 少ない職員で多くの子供たちを見ており、なかなか子供の発達段階に応じた主体的な遊びや生活が可能となるよう、自主性、社会性及び創造性の向上、基本的な生活習慣確立等により子供の健全な育成を図るところまで取り組みが手が回らないということでしたが、地域の力を上手に活用するような取り組みはできないでしょうか。 例えば、ボランティアで学童保育所に昔遊びや工作を教えに来ていただいたり、近くの畑をお借りして作物をつくり収穫するなど、子供の情操教育にもなると思います。お考えをお聞かせください。 ◎健康福祉部長(大竹誠君) 江南市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例のもととなる国の基準省令における学童保育の支援員等職員の配置の考え方としまして、さまざまな経験を持った地域の人材が学童保育の児童と積極的にかかわってもらうことに意義があるため、必ずしも業務に従事する者全員に資格を求めることは必要ないとしておりまして、議員御提案の地域のさまざまな人材にボランティアとしてかかわってもらうことはこの趣旨にも合致するものであると考えるところでございます。 市内の小学校に昔遊びを教えるため訪問しているというボランティア団体もあるというふうに聞いております。地域には豊富な資源、人材が潜在しておりますので、このようないわゆる地域資源の活用につきまして、今後先進事例も研究しながらよく検討させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ◆5番(中野裕二君) ありがとうございます。 かつて、教育や福祉は大家族のもとで相互扶助とシステムが機能してきましたが、現在は家族関係が細分化され核家族化、地域社会も共同体としての機能が希薄になってきています。 そうしたことを影響し、学校には子供へのしつけや生活習慣の指導が求められるなど、さまざまな要求や負担が強いられています。経験豊かなボランティアとしてかかわってもらうことは、この趣旨にも合致しているということですので、ぜひ具体的な進捗をお願いいたします。 あわせて、モデル校を設置するなどの具体案を提示いただきますようよろしくお願いいたします。 それでは、次の質問に移らせていただきます。 教職員の労働環境についてですが、今まで以上に教育が重要になることは誰もが認めるところであり、次世代の人材の教育を担う教育が果たすべき役割は一層大きくなってきていると思います。 このため、教員にはさらに深い専門知識とともに高度な教授法やカリキュラム開発等の能力が要求されてくると思います。 これまで児童・生徒に対するゆとりは論じられてきましたが、教員のゆとりについて議論は余りされてなかったと思います。教職員の勤務環境は、教員勤務の実態調査でも明らかに悪化の一途をたどり、多忙化問題として顕著化している。そして、この問題はその後の地方公共団体等の各団体等が調査したデータによっても裏づけられております。 教員の過密な勤務や多忙化の実情が明らかにされ、今やこれが影響しさまざまな教育活動の解決をおくらせる事態に至っているほど深刻になっております。多くの教職員は、学校の負担や業務量が増大する中で時間外労働や仕事の持ち帰りで業務をこなしているのが現状であります。子供と接し向き合う時間はますます少なくなっています。 このため学校では、子供たちが抱えているさまざまな悩みや問題を見逃しかねない状況をつくり出しております。このまま推移すれば、教育の役割が崩壊し社会問題化しかねないと思います。 確かに、教職員、学校の多忙化はさまざまな要因によって生み出されていますが、その中で多忙化が結果的に既往している一つに、現行の勤務時間管理が大きく影響していることと思います。同時に、そうした体制のもとで行われている学校マネジメントのあり方にも問題を抱えているだけに、その改善が急がれていると思います。 そうした視点から、本提言は教職員の勤務時間体制などの制度的なあり方を検討し、多忙化解消への道筋を明らかにするものとしております。 そこで、教職員の勤務時間の状況や超過時間の勤務の内容はどのようになっていますか、お尋ねいたします。 ◎教育部長(菱田幹生君) 多くの学校では、午前8時30分勤務開始、午後5時勤務終了となっておりますが、実際には始業前から児童・生徒への対応は始まっておりまして、下校後も授業のための研究準備や児童・生徒に対する個々の生徒指導、職員会議などの仕事があるため在校時間が長くなる場合があるのが現状でございます。 ◆5番(中野裕二君) ありがとうございます。 教職員に実施したアンケート調査結果の中で、中堅職員が中心に勤務時間は10時間を超え、ほとんど毎日仕事を家へ持ち帰り、休日にも出勤があり、さらに夏休みや冬休みも出勤するというイメージが浮かびます。 もし、ある職種で仮に毎日2時間残業して、さらに家へ1時間分の仕事を持ち帰り、土曜、日曜、祝祭日も月に3回出勤するとしたら、4週間で244時間、すなわち週に60時間ほど働くことになります。 これは労働時間が最も長いとされるサービス業に対する法定労働時間46時間を大幅に超過します。週40時間の法定労働時間に対しても、1カ月に約80時間くらいの残業をしている見当になります。 教員の仕事の中には、授業とそれに関連する教材の準備等以外に、テストの採点やノートの点検、生徒指導、父母との面談等非常に多く、ストレスを感じている教職員もいると思います。 指導上のさまざまな悩みや、教職員、保護者とのかかわりに難しさ等を感じている教職員に対しての支援の体制はどのようになっていますか、お尋ねいたします。 ◎教育部長(菱田幹生君) 各学校におきましては、教職員がさまざまな課題を1人で抱え込むことがないように、学年主任や教務主任が相談に乗ったり、時には管理職も交えて学校全体の問題として解決していこうとする姿勢で臨んでいるところでございます。 また、教職員のメンタルケアとしてスクールカウンセラーも対応しているところでございます。 また、教職員が50人以上の古知野南小学校、古知野中学校、宮田中学校には、教職員が教育活動に専念できる労働環境を確保し、学校教育全体の質の向上を図るために産業医を選任し、必要に応じて産業医による面接指導を行っておるところでございます。 また、これらの学校では、日常の教職員の健康管理や健康指導を行う衛生管理者も選任しているところでございます。 また、その他の学校におきましても、教職員の勤務状況を把握する衛生推進者を選任し、必要に応じて市の産業医による面接指導を受けることが可能となっております。 今後につきましても、教職員の適切な職場環境の構築に向けまして努力してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いします。 ◆5番(中野裕二君) ありがとうございます。 教員の時間外勤務を減らして、授業を中心に子供たちと直接かかわることができるような体制づくりや、教員の資質向上や機能開発に向けた時間が保障できるようにすることが緊急の解決すべき課題として考えております。 そこで、教員の資質能力向上のための研修会、研究会の参加について、現状はどのようになっていますか、お尋ねいたします。 ◎教育部長(菱田幹生君) 新規採用された教員に対しましては、採用の日から1年間、実践的指導力と使命感を養うとともに、幅広い知見を得ることができるよう県主催の初任者研修が計画的に実施されております。 また、個々の教員の能力、適正等に応じた研修を実施することにより教科指導、生徒指導等指導力の向上や得意分野づくりを促すことを狙いとして、5年経験者研修や10年経験者研修も実施しておるところでございます。 江南市におきましても、教師力向上セミナーを毎年開催しておりまして、今年度は7月、8月、12月、3月に授業力向上や児童・生徒の人間関係づくり、学級経営等の研修を予定しておるところでございます。 また、市費採用の教員OBによります授業力向上のための指導を、各校を巡回しながら計画的に実施しております。 ◆5番(中野裕二君) ありがとうございました。 挨拶をしよう、時間を守ろう、掃除をやろう、話を聞こうという基本的なことを守ることで少しずつ学力が向上していると聞いています。 これからを担う大切な子供たちですので、多忙な仕事を抱える教員にとっては大変だとは思いますが、少しでも子供たちと接する時間がふえるよう切にお願いします。 これで私の質問は終了させていただきます。ありがとうございました。     (拍手) ○議長(古池勝英君) 掛布まち子さん。     〔6番 掛布まち子君 登壇〕     (拍手) ◆6番(掛布まち子君) さきの市議会議員選挙で多くの市民の皆さんに御支援いただき、再び議員の重責を担うことを許されました。掲げました公約の一つ一つを実現させていくために、市民の皆さんと全力で取り組んでまいりますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。 それでは、まず最初の1点目ですけれども、安くて便利なバスの実現を求めて質問をいたします。 私はこれまで毎議会のように、どこに住んでいても気軽に外出をし、高齢になっても社会参加が生き生きとできる江南市を目指し、安くて便利なバスの実現と市内公共交通網の整備を求めて質問してまいりましたが、一向に前向きな答弁はありませんでした。 今回、澤田市長の公約や政策提言の中に、いこまいCARをより身近な交通手段に、あるいはコミュニティバスの導入調査・検討開始、あるいは市民の足としての公共交通の再構築、市民参加でよりよい方法を検討などが掲げていることを発見し、歓迎するとともに注目をしております。 そこでまず、いこまいCAR(予約便)の平成26年度の実績が出ていると思います。その分析結果から、どのようなことが判明したのかをお示しいただきたいと思います。 ◎生活産業部長(武田篤司君) いこまいCAR(予約便)の利用状況に関する分析につきましては、年齢別、時間帯別、曜日別、料金別、利用目的別、利用金額別、地域別に実施をしております。 平成26年度の年齢別の登録者数につきましては、60歳代が19.9%、70歳代が44.2%、80歳代が16.5%と、60歳以上が全体の80.7%と高齢者の登録が多く、特に70歳代が突出して多くなっている状況でございます。 次に、年齢別の利用者数につきましても70歳代が35.6%、80歳代が44.6%となりまして、70歳以上が全体の81.2%と高齢者の利用が多い状況でございます。 次に、利用料金別の利用者数につきまして、平成26年度の1回当たりの平均利用金額でございますけれども、これが1,211円でございまして、1,500円までの利用者が全体の82.6%となっておりまして、そのうち1,000円から1,500円までの利用が35%と最も多い状況でございます。 利用目的別では、全体の62.2%が通院に利用しておりまして、次に買い物の18%と続いておりまして、合わせると80.2%と、通院、買い物に利用する方が多いという結果になっております。 ◆6番(掛布まち子君) それだけですか。 私が平成26年度の利用実績の分析からお聞きしたかったのは、平成25年度から平成26年度で迎車料金を110円自己負担にしたこと、100円未満切り捨てだったのを10円未満切り捨てにしたことでかなりの値上げとなり、その結果、利用状況にどのような、どの部分でどの層で利用状況の変化がどう起きたか、そこのところの分析結果をお聞きしたかったわけです。 データを要求しましていただいていますので、私のほうでしゃべらせていただきたいと思います。 1便当たりどれだけ値上げになったか、平均値でいきますと1便当たり152円の値上げに平均でなっております。往復でしたら300円を超す値上げとなりました。 その結果、便数では年間、平成25年度から平成26年度、この2つの年度で平成26年度は平成25年度に比べ便数で2,480便減少、利用者では2,979人の減少で、便数でいきますと前年比4.1%の減少と、こういうことになっております。 一貫してずうっと毎年十何%ずつ伸びてきましたけれども、利用者数も便数も、平成26年度に入って値上げという影響をもろに受けた結果、便数で4.1%の減少という利用抑制がはっきりとあらわれた、そういう結果であったかと思います。 そして、今どの年代で、どの層で利用抑制が起きたのかということに注目して見てみましたところ、利用者の中の70歳代の方の利用便数の減少がほとんどという結果がわかりました。 70歳代は平成25年度は2万2,824便利用されておりましたけれども、平成26年度では2万395便と70歳代だけの利用で2,429便も減少しております。つまり、70歳代の人で限ってみると、便数で1割減少したという結果になりました。 しかし、高齢者の数はどんどんふえているわけで、例えば後期高齢者の人数でいきますと平成25年から平成26年度、75歳以上の人口は約3.8%上昇しております。ですから必要な人数はふえている中で、70歳代で10%も利用が減ったということは、明らかに実質10%減よりも大きな利用抑制が働いていると、これを認めざるを得ないと思いますけれども、このような認識を持っておられますか。 ◎生活産業部長(武田篤司君) 済みません、答弁は失礼いたしました。 今、議員がおっしゃられましたように全体の利用便数、先ほど年齢別の御紹介もありましたけれども、利用便数につきましては平成23年度以降、毎年約6,000便の増ということで推移をしておりましたけれども、平成26年度につきましては、平成25年度と比べましてマイナス2,480便、前年比95.9%と若干の減少となっているのは事実でございます。 今回、この理由でございますけれども、やはり1つには今議員がおっしゃられましたように、平成26年4月に料金改定を行いまして迎車料金を利用者負担にしたことなどが一つの要因かと思いますけれども、もう1つは、平成26年4月には消費税の改正によりましてタクシー料金の値上げが行われたということもありますので、そういったことも影響しているのではないかということも考えております。 そうした中で、料金改定だけではなくて両方の要因があったのではないかというふうに考えているところでございます。 ◆6番(掛布まち子君) もちろんそうだと思いますけれども、消費税増税の中でそんな時期にわざわざいこまいCARの利用料金を値上げしたと、そのほうを反省するべきできないかと、そういうふうに思います。 結局、この値上げという結論になる前に、平成24年度だと思いましたけれども、公共交通に関する市民アンケートを実施して、その結果出した結論として、いこまいCAR(予約便)に対する認知度が非常に低い、もっとPRをして利用促進を図らなくてはいけないということでしたけれども、今回値上げをしたために逆に利用促進どころか利用抑制になってしまっているという状況をまず確認しておきたいと思います。 それで、実際の利用実人数、尾関 昭議員の答弁にもありました。私も同じデータをいただいておりますけれども、平成26年度の登録者数が6,443人に対し、利用実人数、登録して実際に乗られた方、実人数で2,057人ということです。本当に登録しても何らかの理由で1年間一度も利用されなかった方がかなりいらっしゃる。4,400人ぐらいいらっしゃるということです。 平成26年度の利用総便数が5万7,285便ですので、2,057人で割りますと1人当たりの年間便数は27.8便です。1回で行き帰りと往復にしますと、年間約14回の外出ということになりますので、本当に月1回ちょっと利用しているだけ。平均値ですけれども、いこまいCARの予約便の利用実態は平均月1回ちょっと利用しているだけですから、生活を支える足としての活用というよりは、どうしても必要なときにいこまいCARの予約便を使っている程度と、平均値ではそういう状況が見受けられる。 その原因としては、非常に料金が高い、そして市外には行きませんので、やっぱり目的地が高くなる市の周辺部にいらっしゃる方は高過ぎて使えない、こういう状況が見受けられるのではないかなと、こんなふうに思います。 それで、2つ目に行きますけれども、この結果を受け、そしてまた市長の公約を受け、平成23年度に設置して既に4年たちました江南市の公共交通体系等検討委員会を今後どうしていくのか、お聞きしたいと思います。 一区切りここでつけて、何らかの報告書を出し、議会にも市民に対しても、今まで蓄積されてこられた、分析されてこられた資料を公開して次の段階に進めるようにしていく、そのほうがよいのではないかと思いますけれども、方針を伺いたいと思います。 ◎生活産業部長(武田篤司君) 江南市交通体系検討委員会は、平成22年度に建設産業委員会で行われました9回の調査・研究に基づき、新たな交通手段の研究、利用しやすい環境づくり、市負担額の抑制などの提言を受けまして、副市長を委員長といたしまして平成23年7月に設置をしたものでございます。 これまで24回の協議を重ねてまいりました。その間、いこまいCARや名鉄バスの調査・分析を始めまして他市の事例の調査・研究、名鉄バス、タクシー会社との協議によりまして、平成25年4月には名鉄バス路線の分割延長、いこまいCAR(定期便)の廃止をいたしたところでございます。 また、平成25年5月には江南市公共交通に関するアンケート調査を実施いたしまして、バス、いこまいCAR(予約便)の認知度、利用度が高い状況ではないということから、地域公共交通のPRを進めまして利用促進を図ることが優先されるべきという結果が出ましたので、利用率向上に向け、広報、ホームページ等でのPRに努めてまいったところでございます。 また、平成26年度から、いこまいCAR(予約便)の料金改定を行いまして市負担額の抑制も図ってまいりました。 これまで約4年間にわたり建設産業委員会から御提言いただきました課題解決に向け検討してまいりました。その結果、提言していただきました課題につきましてはおおむね対応ができたということから、交通体系等検討委員会につきましては、一定の方向性をつけてはどうかというふうに考えております。 ◆6番(掛布まち子君) やはりここで市長さんもかわられたことでありますので、一区切りつけて次の新たな段階に進んでいくのがよいかと思っております。 市長の公約の、あるいは政策提言に掲げられましたコミュニティバスの導入調査、検討開始について、どのように具体化をしていかれるのか、市長にお伺いしたいと思います。 ◎市長(澤田和延君) 江南市の公共交通におきましては、今お話がございましたけれども、交通体系等検討委員会においてこれまでさまざまな検討がされて改善がされてきました。 しかしながら、さまざまな要因がございますけれども、特に少子・高齢化の進展、人口減少により市民の需要も大きく変化するということも考えられます。 こうしたことから、今後の公共交通につきまして、これまでの検討結果を踏まえつつ新たな体制による検討が必要であるというふうに考えております。 今部長のほうから一定の方向性をつけてはどうかというようなことも答弁がございましたけれども、抜本的な考え方を、改革でもって見ていかなければいけないというふうに思っております。どうしてもいこまいCARに頼るところもあった。しかし、一方では、いこまいCARについては料金の問題等々はあるにしても、利用については料金の点を除けば平等性がある程度保たれるというふうに私は思っております。 しかしながら、地域によっては金額的に大きな差があるということで、今回の一般質問でもさまざまな提案がなされておるわけでありますけれども、もう少し踏み込んだところでコミュニティバスの導入をしていったらどうかというようなことも含めていって、次のステップを踏んでいきたいというふうに考えております。 ◆6番(掛布まち子君) ありがとうございます。 市民参加でよりよい方法を検討というふうに政策の中に書かれておりました。ということは次の段階へということですと、市民も巻き込んだ、市民も含めた何らかの検討会議なり、そういった組織を立ち上げる、こういうことでよろしいでしょうか。 ◎市長(澤田和延君) まだ具体的にそこまで指示はしておりませんけれども、1つに事業仕分けということもありますが、そういった中で御意見を聞いていく、それと中立的な方の意見を聞いていくということも一つの方法と今考えております。 具体的にこの点のところをまだ指示したわけではありませんけれども、この点のことも考えております。 それから、市民参加によるということにつきましても、また場合によっては外部に委託をする等々、そうしたことも検討の一つとして今思っております。 ◆6番(掛布まち子君) ありがとうございます。 それでひっかかっておりますのが、ついこの前のさきの3月の市議会で、片野市長政策室長の答弁で、私はどのような答弁をいただいたかといいますと、厳しい財政状況の中、さらに江南駅より東側に新たな路線を運行することは大変厳しいと考えておりますというゼロ回答でありまして、もう1つは、議員おっしゃいます総合的な公共交通網の再構築につきましては、検討するという考えは現在持ち合わせておりませんという回答だったんですけれども、この2つの答弁は撤回していただけるというふうに認識してよろしいですか。 ◎市長(澤田和延君) 3月の部長の答弁ということでありますけれども、方向性としては今私が述べたとおりでありますので、その点御理解いただきたいと思います。 ◆6番(掛布まち子君) ぜひリーダーシップを発揮してやっていただきたいと思います。 それでは次の、2点目の新図書館建設についてお尋ねをしてまいります。 市長は、さきの選挙中に発表されました政策提言の中で、また開会日の施政方針の中でも新図書館建設で知の拠点づくりをうたわれました。 野下議員からも同様の質問がありましたけれども、私のほうからも重ねてお尋ねします。 具体的に、新図書館建設に向けてどのような手順や方針で進めていかれる予定なのかをまずお尋ねいたします。 ◎市長(澤田和延君) 野下議員の質問による答弁でもお答えをいたしましたけれども、図書館につきましては知の拠点、今おっしゃられたとおりでございます。 これは議長さんからの受け売りでありますけれども、いわゆる文化のバロメーターというものが図書館であるということがよく言われておりますので、そうしたことで江南市としてふさわしい図書館づくりをしていかなければいけない。これはハード的な面だけではなく、ソフト的な面も含めてそういうふうに考えております。 まずは庁内にプロジェクトチームを立ち上げまして、さまざまな意見をどのように集約していくか、江南市の図書館としてどうあるべきかを基本構想策定というところをまず着眼して検討していきたいというふうに考えております。 ◆6番(掛布まち子君) そこで私はひっかかってしまったわけですけれども、庁内プロジェクトチームというのは、一体メンバーはどなたを想定されているのか、これは教育委員会のほうにお尋ねしたらいいのかわかりませんけれども、いわゆる指定管理に移行して既にもう8年が経過をしております。 私も含めて、議場におられる今回3期目という方も含めて、直営でやっていた経験を知らない議員が多数になっております。職員も同様かと思います。直接、館長あるいは職員として、司書として図書館の中に入って運営に携わった職員がいないと思うんですね。 そういう中で、庁内のプロジェクトチームを立ち上げると言われても、一体どのメンバーを想定しているのか疑問に思うんです。そのメンバーでもって基本構想までつくってしまうのかということに非常に疑問を感じるんですけれども、誰をメンバーとして想定されておりますか。 ◎教育部長(菱田幹生君) まだメンバーについては未定でございますが、そのプロジェクトチームというのは基本構想を策定するためにどのような手順を踏んでいくか、あるいはどのように市民の方から声を吸い上げていくかと、その手順をまずどのようにやっていくかというそれを検討するプロジェクトチームを立ち上げるという考えでございます。 ◆6番(掛布まち子君) 策定の手順を検討する前段階のプロジェクトチームということで、実際の基本構想の段階ではもっと広く、いわゆる専門家であるとか幅広い市民の皆さんも集めた検討会議のようなものを立ち上げていただけるんだろうなあと思っております。 やはり最初の最初から市民参加でないと、特に図書館は非常にまずいと思います。図書館の機能というのは、市民が集い、憩い、活用し、本当に市民に支えられて市民が一緒になって図書館を守り立てていこうということでならないと、市民のためになる図書館にするには、構想の一番最初の段階から市民が幅広く参加をすることが不可欠で、この中心に市民が座っていないと形だけの市民参加になると思います。ですから、できるだけ早く市民参加の基本構想の検討会議というのをつくっていただきたい、このように思います。 昨年度、私はほかの委員のメンバーと一緒に議会の図書館問題特別委員会の中で、ささやかではありますけれども図書館についていろいろと勉強をさせていただき、認識を新たにすることができました。図書館って一体何だろうかと、図書館って本当に必要なものなんだろうか。図書館の役割というのは本当に何だろうかということで勉強し、また全国の図書館で行われています新しい可能性を意欲的に追求する先進的な取り組み、また図書館をまちづくりの中心に据えている先進自治体の様子なども勉強させていただいて、本当に目を開かされた思いです。 ところが一方では、つい先日、岐阜県中津川市の図書館長のお話を講演会で聞きましたけれども、中津川市では新しい図書館の建設計画が市民参加でつくられて、いざ建設が進み始めたところで、市民の間から、図書館は箱物だという批判が吹き上がりまして、市長リコールにまで発展する大騒動になりまして、結局、新しい図書館建設は中止になってしまいました。本当にこの経験というのは深く学ばされましたし、また昨年10月に共産党議員団で視察に行きました塩尻市の図書館、塩尻「えんぱーく」といいまして、中心市街地につくられた図書館を中心とした複合施設で全国的に有名な成功事例としてあるわけですけれども、お話を聞きますと、やはり図書館建設に際して市民から箱物批判が集中しまして、辛うじてここは市長選挙で推進派の市長が勝って再選されましたので建設ができたというふうにおっしゃっておりました。 市民の中に、新しい図書館への本当に熱い要望があると同時に、残念ながら不幸にもこれまでの江南の図書館を身近に感じることができずにここまで来られて、図書館の役割や可能性というものを十分に理解していただいていない、無料で本を借りるところという従来の図書館の認識しか持っていらっしゃらない市民もたくさんいらっしゃるのは現実だと思います。だから、そういう方にとってはやはり新たな図書館というのは、また新たな箱物としか映らないおそれもあります。 ですから、市長が新図書館建設とぼんと打ち出されても、箱物は要らないと言われてしまっては大変であります。 私が知った範囲で、すばらしい図書館運営が行われているところは、佐賀県伊万里市の伊万里市民図書館、これは昨年度、政新クラブの皆さんが視察に行かれたと聞いておりますけれども、市民協働の取り組みから図書館構想が出発し、「図書館フレンズいまり」という図書館を支える市民団体が最初から、勉強の段階から図書館建設に携わって、市民の望んだ形の図書館がつくられたところです。築20年を経過しても400人もの「図書館フレンズいまり」の市民が図書館を支えて、本当の意味の図書館になっております。 建設時の目標を聞いて本当に感動したんですけれども、「伊万里をつくり、市民とともに育つ、市民の図書館」これが伊万里の図書館の建設時の目標で、それを見事に達成していると聞いております。 市民協働の一番格好の、市民協働で図書館をつくっていくという今回の図書館建設はその格好の材料になると思います。市長は議員の時代から市民協働ということを大切にされておりまして、市民との対話を大切にする方針を打ち出されております。その真価がまさにこの新しい図書館づくりで問われるんじゃないかなあと、そういうふうに思っております。 最初の段階から、いわゆる充て職を充てるんではない、大勢の本当に熱意を持って取り組める公募の市民をたくさん参画させて、研究や議論を重ねて、その過程で図書館を支えていただけるような市民の組織を育てながら図書館建設を行っていく、ぜひこういう取り組みをお願いしたいと思うんですけれども、市長に見解を伺いたいと思います。 ◎市長(澤田和延君) 今るるお話を聞きました。全くそのとおりだと思って、今お聞きをしております。 やはり市民と一緒になってつくり上げていくということがこれからの行政、この図書館問題ということだけではなくて、全ての面においてそうだと思っております。だんだんとそういう仕組みが、協働社会の構築という中で取り組みが進んではいますけれども、まだまだ十分でないという点、それから一方で、図書館の問題については非常に興味をたくさん持っていただける方があると思いますのでいいかと思いますけれども、市民の皆さん方も、大変失礼な言い方になるかもしれませんが、勉強していただきながらやっていかなければいけない。 一方で、よくお話をさせていただきますけれども、例えば箱物という話も出てきましたけれども、時によって、大衆迎合化していってしまうと、せっかくのやらなきゃいけないことも大きな流れに流されてしまうようなことは避けながらも、ただそれでいてもそれが民意ということならば仕方がないというような状況、非常に難しい局面がこれからも出てくるかと思いますが、おっしゃられるとおり行政のほうとしては意見をお聞きして正しい方向性でもって正しいものをつくっていく、箱物だったらそういうような考え方を持っております。これはつくるといっても、箱物ということだけではなくて、先ほど言いましたけれども、ソフト面で十分な検討をして構築していくということが必要でないかと思っております。 ◆6番(掛布まち子君) そこで、これも野下議員がさきに質問されましたけれども、図書館問題特別委員会は新しい図書館の建設事業基金の積み立てを再開するという提言を含む報告書を2月に議長に提出しております。 速やかに基金の積み立てを再開して、新図書館建設への市長の意気込みを示すべきではないかと思いますが、どうでしょうか。 ◎市長(澤田和延君) 私も議員でありましたので、その当時この意見には賛成をさせていただきました。 いざ長となってみると、財政面のことを言わざるを得ない、余りこれは言ってはいけないということはありましたけれども、どうしても全体的な市民の福祉の向上ということに見ていった場合に、図書館という問題は重要な課題ではあるわけでありますけれども、ほかにやっていかなければいけない喫緊の課題というものがたくさんあるわけであります。 そうした中で、もともとは図書館をつくっていくんだということで基金を積み上げやってきたわけであります。そして、一時的に市の退職者が非常にふえてくるという時期がありまして、退職積み立てのほうをつくっていかなければいけないという時代があり、その段階だったと思うんですけれども、間違いだったらまた後ほど訂正させていただきますが、その折に図書館基金というものが中止になっていったというような印象があります。 そうしたことで、本来だったら復活すべき問題だということで議員時代もそう考えさせていただいております。余裕があるという状況ならばいいんですが、なかなかそういう局面には今ないわけであります。 しかしながら、積めるような状況がありましたならば、これはいつということなく基金として積んでいくということは常に考えていきたいなというふうに思っております。非常に重要な財源になってまいりますので、その辺のところは十分留意をしております。 ◆6番(掛布まち子君) しつこくて申しわけありませんけれども、新年度、平成27年度で税収がふえるというような、提案のところでありました。 平成26年度の決算見込みがもう既に出ていると思いますけれども、決算剰余金がかなり出ているんじゃないかと推測するわけですけれども、その一部をまず一歩、1,000万円でもいいです、500万円でもいいです、まずその決算剰余金の一部を新しい図書館基金の積み立て再開に回せないんでしょうか。 ◎総務部長(佐藤和弥君) 今、議員から基金への積み立てということで御質問いただきまして、また平成26年度の剰余金というか繰越金ですね。 今最新情報ですけれども、昨年度と同じような金額、約10億円ほど見込んでおります。 ところが、さきにお示ししておりますとおり、もともと基金を多くおろさなきゃいけないという状態でございました。そこへ少しだけ改善の光が見えたかなと、こんなような状況で、正直なことを申し上げます。 したがいまして、あと今後、去年もそうでしたけれども、もしかすると職員の退職であるとか、それから予期せぬ事業費への投入とか、こういったことがこれからまだまだあります。これを最終的に見ないと基金への積み立ては何とも言えないんですが、今やっとぎりぎりとんとんかなあという状況でございますので、現状だけ見れば今年度積むことはちょっと難しい状況かなあと考えております。 ◆6番(掛布まち子君) 今後、また議論をしていきたいと思います。 3点目ですけれども、江南市の市立図書館は指定管理に移行して8年が経過をしております。直営時代に比べまして、入館者の増加や館長などスタッフの皆さんの涙ぐましい努力によりまして、子ども読書活動推進計画に基づいた図書館活動の充実が図られ、成果も出てきているようです。 しかし、その陰で、収益を生まない図書館が指定管理になれば、当然、業者は人件費を抑えて収益を生み出すほかなく、館長以下スタッフの皆さんの不安定で低賃金という待遇が続いていると認識をしております。 図書館運営の指定管理、あるいは民間委託について、市長はどう考えておられるのか。新図書館建設に当たり、どのような管理運営形態を選択するかということは非常に重要でありますので、市長の考えを伺っておきたいと思います。 ◎市長(澤田和延君) 指定管理者制度の利点ということは、今から申すまでもありませんけれども、市直営や契約に基づく個別の事務または業務の執行である事務委託とは異なりまして、指定事業者の自主性や独自性、豊富な経験、経営ノウハウを活用することによりサービスの質と量をともに向上させることだというふうに考えます。 実際に、議員のほうからもお話がありましたように、大変な努力の中で市民サービスの向上のために一生懸命やっていただいておる姿を目にさせていただいております。 特にボランティアの方々、一生懸命入っていただきまして、一緒になって経営に参画をしていただいているということ、本当にうれしく思っているところであります。 現在の図書館は、平成19年に指定管理者制度が導入されて以来、ことしで9年目となりまして、開館日数の増加や開館時間の延長、図書館まつりなど多くの図書館企画事業を実施され、市民の読書活動推進に取り組んでおります。 また、雑誌スポンサー制度を導入しまして地元企業とのつながりを持つなど、多方面においてサービスの向上が図られていると思います。 これからの図書館は、先ほど申し上げましたとおり、多くの機能を備えた図書館が望まれておることから、限られた財源を効率的に投下する上で指定管理者制度については有効な経営手段と考えております。 ◆6番(掛布まち子君) そのまま新しい図書館にそれが適用されるかどうかということはわからないと思いますけれども、民間事業者の独自の視点とか、そういうノウハウの活用というのは一面で有効なところもあるかもしれませんけれども、先ほども言いましたように、とにかく図書館というのは利益を生み出すようなところではないです。市民文化会館のように入場料を取ったり、すいとぴあ江南のように入場料を取ったりできるところではありません。何せ無料で提供するのが図書館です。 ですから、その中で民間がやるということになることの弊害というのは国会の附帯決議でも指摘をされております。専門性の経費の削減で人件費にしわ寄せが行く、本当に専門性を持った司書の職員が育っていくのかということと、地域の大事な郷土資料、地域の資料を長期間にわたって一定の収集方法、方針のもとで収集して保管をしていくという継続性というのが求められると思いますので、新しい図書館建設に当たり、十分にこれから議論をしていかなければいけないと思いますけれども、指定管理者制度、あるいは民間委託の弊害というものを十分考えて進んでいっていただきたい、このように思います。 それでは、3点目の江森山尻住宅の下水用埋設管撤去について質問をいたします。 江森山尻住宅約260戸の老朽化した単独処理集中浄化槽を下水道に転換する工事費用と設計委託料が今年度予算に計上され、年度末までに工事完了の予定で下水道工事が行われます。 この地域が市街化調整区域であることと、他に例を見ない市道、県道の下に埋設した汚水管で汚水を各戸から集めてきて集中処理する方式であったことが重なって、下水道整備に至るまでには地元の下水道整備委員会の役員の皆さんや市担当者の皆さんの多大な努力と苦労の積み重ねがあったものと感謝を申し上げるものでございます。 とはいえ、市街化調整区域であるために下水道の整備費用は国と地元住民の半々の負担で賄い、住民負担は1戸当たり42万円、さらに設計労務単価の上昇などで工事費が増大したために地元負担金を1戸当たり約2万4,000円増額する補正予算が今回定例会に上程をされたところです。 この負担以外にも、下水道整備後に各家庭で下水道に接続させるための宅内、敷地内の配管工事費、もちろん各家庭によって費用は異なってきますけれども、25万円あるいは30万円が必要となってまいります。 さらに、下水道接続後に不用となります集中浄化槽やマンホール、また埋設されています汚水管を撤去したり転用したりなどの処理費用、それに伴いまして生ずる道路の舗装の復旧費用を住民が負担しなければなりません。 現在、地元住民の方から、これらの費用が高額であるため何とか負担軽減を図ってほしいとの声が上がっております。これまでも市として可能な負担軽減策を示していただいているとのことでありますが、住民の期待に応えるさらに真剣な対応を求めたいと思います。 その理由の一つとして、江森山尻住宅は現在の生活雑排水を処理せずに用水路に流している方式から下水道へ切りかえる、つまり全ての雑排水を浄化する方式に転換するという点では、くみ取り式のトイレや単独浄化槽の家庭が合併浄化槽へ切りかえる場合と全く同じ環境面で極めて重要な意義があります。 現在、江南市では合併浄化槽を設置する際、不用となるくみ取り式の便槽や単独処理浄化槽のそれぞれの撤去費用に対し9万円を上限とする補助金の支給制度を設けております。 補助の中身は、便槽内を洗浄し、汚水をくみ取り消毒する費用や、くみ取り式の場合、構造上撤去に無理がある家庭では、便槽に砂を詰めて残置する費用など、廃止する場合の経費も含まれており、撤去、廃止に要した費用の大部分を補助金で賄うことができる手厚い制度が環境課のほうで設けられております。 また、下水道課のほうでは、下水道整備に伴い単独浄化槽を廃止して雨水貯留施設に転用する場合、浄化槽内の洗浄、消毒、雨水を貯留するための工事に対し1基30万円限度でかかった経費の9割を補助する手厚い補助金制度がこれまた設けられております。 ところが、江森山尻住宅の住民に対しては、処理方式がほかに例を見ない特殊な方式のために、不用となります汚水管やマンホール、浄化槽の処理費用や道路の舗装の復旧費用という極めて多額の経費がかかる実情であるにもかかわらず、補助金を出す制度がどこの部課にもつくられてはおりません。まさに制度のはざまに取り残されているのではないかということであります。 このままでは、同じ市民として公平性に欠けるのではないでしょうか。今からでも、江森山尻住宅住民が下水道への転換する際の不用施設の廃止あるいは撤去にかかわる一連の経費に対し何らかの補助金制度をつくり、公平を期すべきではないでしょうか。 理由の2つ目として、県道の下に埋設された住民管理の汚水管が県道を占用しているわけですが、昭和41年3月以降現在まで49年間にわたり県から道路占用許可を受けてきたのは江南市であることです。 不用となる占用管を撤去し、原状回復するのに要する費用は、道路法第65条では道路占用者の負担となると定めております。道路法を読めば、少なくとも県道部分の占用管撤去復旧費の負担責任は江南市にあることになります。 これら2つの理由を十分に考慮して、市として縦割り行政に陥ることなく横の連携も十分とっていただいた柔軟な対応で、住民の方々と丁寧に十分に対話をして住民負担の軽減に最大限の配慮を求めるものです。 答弁を求めたいところでありますけれども、現在進行中の問題でありますので、質問だけにさせていただきます。よろしくお願いをいたします。 次に4点目に、中学校の教科書採択について質問をいたします。 ことしは4年に1度の中学校教科書の採択の年です。教科用図書採択地区協議会での協議に先立ち、検定に合格した各出版社の教科書展示会が江南市立図書館でも6月11日から始まりました。 早速出かけて閲覧してまいりましたが、心配していたとおり、2つの出版社の歴史・公民の教科書には非常に問題がある。歴史をゆがめ、日本は正しい戦争をやったとする間違った歴史認識を子供たちに教えようとする教科書だと危うく感じました。 これらの2社の歴史教科書では、アジア太平洋戦争を大東亜戦争という用語を使って記述しておりました。 例えば、1社では、アジア独立への希望という小見出しで、日本軍の勝利に東南アジアやインドの人々は独立への希望を強く抱きました。もう1社では、アジアの解放を掲げた日本は敗れたが、アジアは植民地から解放され独立を達成したと記述されております。 これらは日本政府の公式見解、村山談話の植民地支配と侵略によって多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大な損害と苦痛を与えたとして痛切な反省と心からのおわびをあらわす立場に反するものとなっております。 また、戦争中の日本国民に関する記述では、この1社は、国民の多くはひたすら日本の勝利を願い、励まし合って苦しい生活に耐え続けました。国民が戦争に協力したことが一方的に強調されておりました。ほかの数社の教科書で書かれているような情報統制で正義の戦争と国民が思い込まされていたことや、警察や憲兵に厳しい監視と取り締まりのもとで戦争が続けられたことは触れられておりません。 そして、公民の教科書はとりわけ問題が多いと感じました。 公民では、日本国憲法の理念、原則、すなわち国民主権、基本的人権の尊重、平和主義というものをしっかりと学ぶことが何より大切にされなければなりません。 ところが、この2社の公民の教科書は、日本国憲法の精神に反する記述になっており、検定に合格していること自体疑問に思わずにおられませんでした。 国民主権を学ぶところでは、国民主権と天皇の表題で、国民主権の説明は短く、ほとんど天皇の話になっており、立憲主義についての記述が全くなく、日本国憲法はGHQが原案をつくったことばかり強調されておりました。平和主義もほとんど自衛隊と日米安保条約の説明で、戦後の日本の平和は自衛隊の存在とともにアメリカ軍の抑止力に負うところも多いと。集団的自衛権の行使は今の憲法でも可能であるようなことが書いてありました。 これでは、今大問題となっております安倍政権の戦争する国づくりの政策を子供たちに教え込もうというものではないでしょうか。 基本的人権の尊重のところでも、人が生まれながらに持っている人間としての権利ということは教えず、人権よりも社会の秩序、社会全体の利益を優先するような記述になっておりました。この部分だけをとっても、憲法の精神に反する教科書であることが明らかです。 教科書採択に際しては、日本国憲法の精神に立脚した教科書を、教職員の皆さんの意見を十分に尊重して採択するよう強く求めるものです。教育委員会の見解を求めます。 ◎教育部長(菱田幹生君) 義務教育諸学校の教科書採択に当たりましては、教育基本法や学校教育法、学習指導要領で示す目標を踏まえた上で、国の検定を経た教科用図書の中から義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律の規定に基づき採択いたします。 尾張西部地区では、一宮市、稲沢市、丹葉地区の小・中学校長代表、教員代表、保護者代表、教育委員会関係者で構成される採択地区協議会を設置し採択に当たります。 採択に当たりましては、まず教員によって構成される教科用図書研究員が教科用図書を研究し、研究資料を採択地区協議会へ報告いたします。採択地区協議会では、研究員による報告を受け協議を行い、種目ごとに1種の教科書を採択することになります。その後、採択地区協議会の採択に基づき市教育委員会において、所管の学校において使用すべき教科用図書を採択いたします。 以上の手順を経て教科用図書を採択しておりますので、教員の意見を十分に反映させながら公正に採択されるものと考えております。 ◆6番(掛布まち子君) それ以上の答弁は無理だと思いますので、それ以上は求めません。 ただ、国連の子どもの権利委員会から日本政府が繰り返し教科書問題で指摘をされているということだけ申し上げておきたいと思います。 どのような指摘を国連から日本政府が受けているかといいますと、歴史的事実に関して日本政府による解釈のみを教科書に反映しているためにアジア太平洋地域の国々の子供の相互理解を促進していない、このように繰り返し国連からも日本政府は教科書問題で指摘をされているような状況です。 本当に日本国憲法に沿った、そしてアジア諸国との友好を促進する、歴史を正しく見詰める、そういった子供たちを育てていく教科書であってほしいと、そのように思います。 そして、ついでにお尋ねしますが、教科書展示会が江南市立図書館で行われておりますが、昨年も同じでしたけれども、玄関付近の通路のような場所に展示がされておりまして、図書館に出入りする市民がひっきりなしに行き交う全く落ちつかない場所で、照明も十分でない暗い場所でありました。 しかも、尾張西部教科用図書採択地区協議会に属する自治体は先ほど言われましたように一宮市、稲沢市から犬山市、岩倉市、扶桑町、大口町、江南市と広範囲であります。ですから江南市立図書館の展示場には岩倉市や犬山市からも、扶桑町、大口町からも閲覧にいらっしゃることになります。 よりによってなぜ江南市立図書館が会場なのかと。もっと閲覧場所をふやすべきではないかと思いますし、もっと1室をしっかり確保でき、ゆったりと見ていただけるような、意見が記入できるような江南市内の別の施設ではできないのか、教育委員会に要請をしていただきたいと思いますが、どうでしょうか。 ◎教育部長(菱田幹生君) 教科書展示会の場所の増加につきましては、新たに教科書展示会を開催したいと考える市町村の申し出によりまして、採択地区協議会においてその必要性や地域性を考慮した上で協議し、意見をまとめる必要がございます。そして、愛知県教育委員会がその意見を受けて設置の検討を行うこととなります。 尾張西部教科用図書採択地区におきましては、先ほど御案内いただきました江南市立図書館、稲沢市立中央図書館、一宮地域文化広場の3カ所において教科書展示会が開催されておりますが、現状ではこの3カ所で適当であると考えておりますが、今後、他市町からの意見も聞きながら考えていきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。 ◆6番(掛布まち子君) 新しい図書館ができた後ならいいんですけれども、やはり1室をしっかり確保できるような場所になるように、ぜひ協議をお願いしたいと思います。 それでは、最後に施政方針について、その中の資源ごみのリサイクルセンターの常設についてお尋ねをいたします。 これも一昨日、鈴木議員のほうから同様の質問がありました。 市長の施政方針の中で述べられております資源ごみをいつでも排出できるような見直しを行う等ごみ減量やリサイクル率の向上に努めていきます、資源ごみリサイクルセンターの常設という方針が打ち出されました。 私は繰り返し4年前から常設のステーション、日曜ステーションの設置を要望してきましたので、施政方針に掲げられたことを大いに歓迎するものです。 分別の種類がふえて排出する量が多くなる一方であることと、市民の生活が多様化して平日早朝にステーションまで運ぶことが困難な世帯がふえていること、また高齢のためにステーションまで資源ごみを運べない世帯や、立ち会い当番に出てくることが困難な世帯がふえていることなど、現在の地域ステーション方式で維持していくことは難しくなっております。 そこで、この常設の資源ごみリサイクルセンターの設置に向けてどのように具体化を進めていくのかをお伺いしたいと思います。 ◎生活産業部長(武田篤司君) 鈴木議員の御質問でも御答弁させていただきましたが、資源ごみ回収拠点、常設の資源ごみリサイクルセンターの設置につきましては、設置場所や人員経費など多くの課題があるとこれまで申してまいりましたけれども、これらの課題を整理いたしまして、まずは旧清掃事務所を活用しながら実施に向けて進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ◆6番(掛布まち子君) 旧清掃事務所というのは、なかなか狭くて出入りも大変です。 常設のステーションということまでいくと、やはりもっと出入りが十分余裕があるところで始めていただきたいなあというのが願いです。 常設ステーションがなかなか場所、経費、どこに委託するかというようないろんな問題がありますので、その前にまず休日に、しかも休日でないと出しにくいという市民のために、日曜日のステーションですね。どこの自治体でもやっておりますけれども、日曜日だけ開くステーションをまず開設するという方針はどうでしょうか。 市役所や市役所の出先の施設等を利用して、すぐにでもできるんじゃないかと思うんですけれども、これはどうでしょうか。 ◎生活産業部長(武田篤司君) 今、議員御提案がありました日曜日だけの開設ということがございましたけれども、現在、旧清掃事務所では毎週土曜日午前中ですけれども、特定の品目ではございますが回収をしております。 ただ、旧清掃事務所を使ってやるということも、まだお地元とかそういった調整も必要になってまいりますし、日曜日だけということにつきましても、今後、旧清掃事務所の収集日とか品目についても、どこまで拡大してやるかということについてはこれからいろいろ検討していきたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。 ◆6番(掛布まち子君) 先の話でありますけれども、常設のステーションということがかなり進んできて形が見えてきた段階で、管理運営をどうしていくかということが問題になっていくと思います。 その場合、ぜひ検討していただきたいのは障害者の団体、特に精神障害者の作業所などに優先的にそこの管理を委託していただいて、市役所として障害者の皆さんの仕事確保に貢献をしていただきたい、このように要望したいと思います。 また、常設ステーションができれば高齢者の方々のごみ出し支援ということに地域の皆さん、ボランティア団体で、そこに地域のごみが出せない方を助けて余裕がある時間に運んであげるといったボランティアも動き出すことができると思いますので、できるだけ早急にこの話を進めていっていただきたい、このように要望をしておきます。 これで一般質問を終わります。     (拍手) ○議長(古池勝英君) 本日予定の一般質問は以上で終了いたしました。 あす19日午前9時から本会議を開き、一般質問を続行いたします。 本日はこれにて散会いたします。     午後4時15分 散会   地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。           江南市議会議長    古池勝英           江南市議会副議長   森 ケイ子           江南市議会議員    野下達哉           江南市議会議員    宮地友治...